大人気のハイエースバンコン! 2020年前半モデルをずらりと紹介!
キャンプや車中泊、釣り、バーベキューなどのアウトドア活動のツールとして、災害時のシェルターとして、さらに最近だとテレワーク用のオフィスとして、人気と注目度がますます高まっているキャンピングカー。
その中でも利便性や価格などを総合的に見て、おそらく最も需要が高いのがバンコンではないでしょうか。
そして、バンコンの定番ベース車両といえばトヨタのハイエース。もはや不動の絶対王者と言っても過言ではないかと思います。
今回は、そんなハイエースバンコンの2020年新型モデルを集めてみました。
そもそもバンコンって?
ずらりと紹介する前に、最初にちょっとだけ、バンコンについておさらいしたいと思います。
そもそもバンコンとは、バンコンバージョンの略。
バンタイプの自動車を、キャンピングカーにコンバージョン(変換・転換)したクルマのことを言います。
バンやミニバンの元々の形やボディを活かしつつ、キャンピングカー用の内装や窓、ルーフを架装しています。
そんなバンコンの人気が高い理由は、やはり使い勝手の良さではないでしょうか。
フルコンやキャブコンなど、一見してキャンピングカーだとわかるモデルは、ワンルームマンション並みにバス・トイレなどの設備がそろっていて、居住スペースにも余裕がある。
しかし、普段スーパーに買い物に行ったり、子どもの送り迎えをしたりするには、できないことはないけれど、少しためらう場面もあるかと思われます。
一方、軽自動車ベースのキャンピングカー(軽キャン)はというと、どこでも運転して行きやすいけれど、家族みんなでキャンプとなると小さすぎる。
バンコンはそれらの良いとこ取りで、駐車場スペースをあまり選ばないため普段使いもしやすく、キャンピングカーとしてもそこそこの広さや設備がある。
当然の成り行きで、多くの人がバンコンに注目するのにも納得できます。
2020年「ハイエースベースのバンコン」ニューモデル8車種を紹介!
前置きが長くなりました。それでは、2020年ハイエースベースのバンコン、ニューモデル集です。
11年ぶりの大変更!「レクビィ・ヴォーノ」
ハイエースのロングミドルルーフワゴンがベースのバンコンです 。
前モデルは2009年発売なので、11年ぶりの大変更となりました。
キャンピングカーとしては珍しく、シートやテーブルに柔らかな曲面を採用しています。
『リビングを持ち歩く』がコンセプトということで、まず目に付くのが逆L字のラウンジシート。
テーブルはスウィング型支柱で可動でき、スライドドアから後部まで広い動線を確保がされているのも特徴的。限られた車内空間でもストレスフリーに過ごせます。
窓上や足元の間接照明とLEDライトの採用することで、リビングを通り越して応接室のような優雅な雰囲気を醸し出しています。
ベッドマットの配置の見直し、ベッドマットの展開のしやすさ、就寝時のベッド面積と収納場所も大幅に拡大され、シートはレクビィオリジナルのファブリックを採用。防汚性や耐光性、撥水性も高く、質感も改良されています。
レクビィ・ヴォーノ
ビルダー:レクビィ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタハイエース ロングワゴン
価格:¥4,320,000(税抜き)〜
乗車定員:5名
就寝定員:3名
全長:4,840mm
全幅:1,880mm
全高:2,105mm
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最高峰モデル登場!「Country Club ALT(カントリークラブ アルト)」
レクビィが最高峰バンコンと位置づけているモデル。
このアルト仕様の特長は室内高の高さ。トヨタ製の救急車と同じスーパーハイルーフで、室内高はなんと184cmもあります。大体の人がかがまずに歩ける高さですね。
レイアウトは従来のカントリークラブの使い勝手の良さを継承し、スライドドアから入って運転席側にはキッチンキャビネット、後部にはダイネットが広がっています。
後部の車体左側には、単座シートが縦に配置され、セカンドシートは『前向・後ろ向・フラット』とシートアレンジができるFASPシートを採用。団欒時には、机を挟んで対面で過ごせるのが嬉しいですね。
また、後部の車体右側の横向きカウチは、上部マットをワンタッチで作動すれば、簡単に常設2段ベッドに展開が可能です。
最後部にはレクビィお得意の放水マルチルームも設置しています。
デザインテイストは“和モダン”で統一され、シンクは織部焼という陶器製、フォールディングラックとベッドマットには、波型のデザイン処理が施されています。
端々に和のエッセンスがセンスよく散りばめられ、心落ち着く空間となっています。
Country Club ALT(カントリークラブ アルト)
ビルダー:レクビィ
タイプ:バンコン
ベース車両:ハイエーススーパーハイルーフ特装
価格:¥6,320,000(税抜き)〜
乗車定員:5名
就寝定員:3名
全長:5,380mm
全幅:1,880mm
全高:2,610mm
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ミリタリーテイスト好きに!「ホビクル・オーバーランダー・JAOS」
従来からあったシンプルなキャンピングカー「ホビクル」を、ハイエースのスーパーロングベースにサイズアップ。
車中泊可能なキャンピングカーの基本性能に、SUVや4WD向けのパーツを製作している「JAOS」のパーツを装着し、内装外に「オーバーランドスタイル」と「ミリタリーテイスト」を取り入れた、ファッション性と実用性を兼ね備えた1台となっています。
ミリタリーグリーンとブラックを基調とした車内は、オリジナルのアイアンバーやアイアンアームレストがアクセントとなり、無骨ながらも洗練されたスタイリッシュな印象。
車内には、キャンプ用品を吊るす「シーリングバー」「コンビニエンスナットレール」など、購入後にユーザーそれぞれが自由にアレンジできるパーツが装着されています。
セカンドシートには、「前向・後ろ向・フラット、リクライニング&スライド機構などのマルチ作動が可能なREVOシート」を採用。
リアベッドは、上段・中段・下段と、高さの異なるベッド用レールと、2種類の幅のマットを組み合わせることで、シチュエーションに応じて幾通りものベッド展開可能です。
また全てのマットには、実用性を考慮し、耐候性・耐久性・撥水性にこだわった「レクビィオリジナル難燃帆布」を使用しています。
最後部左側に配置されたキッチンキャビネットは、ネジ2本で脱着可能な構造になっており、車内だけでなく、なんと車外でも使用が可能となっています。
空間をフィールドまで拡張し、さらにアウトドアを満喫できることでしょう!
キャンピングカーに今までなかったスタイルとして大注目されています。
ホビクル・オーバーランダー・JAOS
ビルダー:レクビィ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタハイエース キャンピングカー用モデル
価格:¥4,500,000(税抜き)〜
乗車定員:5名(オプションにより9名)
就寝定員:大人3名、子供3名(オプションにより大人6名、子供3名)
全長:5,380mm
全幅:1,880mm
全高:2,285mm
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リヤベッドと3列シートを両立「ファイブスター・セプト」
常設ベッドも欲しいし、3列シートで人もできるだけ多く乗せたい。そんなニーズを叶えてくれるのがこのモデルです。
ファイブスター自体は30年ほど前からある歴史と実績のあるモデルですが、従来型では後部シートが2列だったのを、ファイブスター・セプトでは運転席の背面を1列目のシートにできるようにしたことで、3列シートを実現しています。
そして、驚きなのがシートを増やしたのにもかかわらず、2段ベッドを常設!
従来型で好評だった防水マルチルームは本モデルにも装備されています。バンコンに防水ルームが標準装備なのはかなり魅力だと思います。
ファイブスター・セプト
ビルダー:レクビィ
タイプ:バンコン
ベース車両:ハイエース SL キャンパー特装車
価格:¥5,561,000(税抜き)〜
乗車定員:7名
就寝定員:大人3名、子供3名
全長:5,380mm
全幅:1,880mm
全高:2,400mm
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2人旅のためのバンコン「リコルソ」
キャンピングカーに見えないキャンピングカーがコンセプトのリコルソ。確かに外観は普通のハイエースにしか見えません。
10人乗りのハイエースワゴンをベースにして二人旅に特化してつくられたモデル。
ワイドボディーを活かした左右対面ソファによって、ゆったりとくつろげるスペースを確保しています。
ソファはフルフラット時に、クイーンサイズ並みのベッドになる上に、リクライニングベッドとしても使えます。
従来型に比べ、後部の水タンク収納ボックスを高さ方向に大型化、FFヒーターを標準装備にするなどの改良を施しています。
RICORSO(リコルソ)
ビルダー:アネックス
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエース ワゴン GL
価格:¥4,550,000(税抜き)〜
乗車定員:8名
就寝定員:3名
全長:4,840mm
全幅:1,880mm
全高:2,105mm
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まるでおしゃれなリビングルーム「BADEN 〜Casa Home Style Edition〜」
2009年の発売以来、数多くのキャンピングカー賞を受賞したBADEN。トイファクトリーのフラッグシップモデルです。
スペイン語で家を表す「Casa」が名付けられた本モデルは、尾州織物のシートファブリック、国産ヒノキのフローリング、キッチンには美濃焼のタイルといった、まさに自分の家に使いたいような素材を採用。
シートと同じ生地を使ったリヤ常設ベッド下の収納スペースはベッド展開時も最大1,100リットルの容量を確保。
初代モデルから受け継いできた使い勝手の良さはそのままに、いっそうおしゃれなリビングルームに居るような雰囲気に仕上がっています。
BADEN Casa Home Style Edition(カーサホームスタイルエディション)
ビルダー:トイファクトリー
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタハイエース スーパーロングキャンパー特装車
価格:¥5,700,000(税抜)〜
乗車人数:7名
就寝人数:5名
全長:5,380mm
全幅:1,920mm
全高:2,285mm
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パーテーションのあるなしが選べるように!「アメリアライト TYPE2」
標準ボディのハイエースをベースにしていながら、サイドウインドウをボックス型に拡張することで室内の空間にかなり余裕が出ているのが特長のアメリアライト。ボックス部分にはキャプコン製作で培った断熱処理も施されています。
TYPE1との違いは、リヤのパーテーションをなくし、広いハイマウントベッドを標準装備した点。これにより、幅1640mm×奥行1680mmの大型ベッドが使えるようになり、小さな子どもなら3名は就寝できるようです。
インテリアコーディネーターによるネイビーブルーを基調としたシエロと、落ち着いた色調のティエラという、2種類インテリアスタイルのどちらかを選ぶことができます。
アメリアライト TYPE2
ビルダー:AtoZ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエース・ロング
価格:¥4,210,000税抜き)〜
乗車定員:6名
就寝定員:大人2名、子供3名
全長:4,695mm
全幅:1,765mm
全高:2,240mm
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新しいシート配列モデルが登場!「FOCS Dsコンパクト H」
ハイエース標準ボディのハイルーフをベースにしたFOCS Dsシリーズ。
これまでのモデルと同様、外観は通常のハイエースと変わりません。
Hスタイルは、後部シートのレイアウトによって、「Lスタイル」、「Fスタイル」とバリエーションを拡げてきたシリーズの最新モデルです。
FOCS Dsコンパクトの家具は“宮大工工法”でつくられていて、走行時の振動によるキシミやガタ、強度の低下を抑えるように工夫されています。
また、メイドイン北海道ということで、断熱に関しても高い技術を持っているそう。こういう見えないところでのこだわりは頼もしく感じます。
新しく仲間入りしたHスタイルは、シンプルな横向き対座シート2列のレイアウト。
結局、こういう単純な配置が一番使いやすいのかもしれません。
Ds コンパクト H
ビルダー:フジカーズジャパン
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタハイエース 標準ロングハイルーフ キャンパー専用車
価格:¥3,680,000(税抜き)〜
乗車定員:8名
就寝定員:3名
全長:4,690mm
全幅:1,690mm
全高:2,240mm
公式HPはこちら
まとめ
先日(2020年9月19日~21日)開催された「東京キャンピングカーショー2020」でも、圧倒的な割合でハイエースベースのバンコンが展示されていました。
正確に数えたわけではないですが、少なくとも6割はハイエースベースだったように思います。
ビルダーやキャンピングカーユーザー、そしてこれからキャンピングカーを買おうとしている方からも、それだけ支持されているということでしょう。
もちろん、DRIMO編集部としても、今後もハイエースベースのバンコンに注目していきたいと思います。