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エアコンなしでどこまで涼しい?「体感−17℃」カーサイドタープで真夏の車中泊&キャンプの暑さ対策を検証

QUICKCAMPの「カーサイドタープ」は車中泊の暑さ対策にも有効か?検証

いよいよ夏本番。楽しいアウトドアレジャーが待っている一方、車中泊には過酷な季節となります。

エンジンを停めた瞬間から室温はぐんぐん上昇。
ポータブルクーラーやハンディファンで多少の対策はできたとしても、近年の日本の猛暑の前では決定打になりません。

そんななか、岐阜の外遊びブランド「QUICKCAMP(クイックキャンプ)」から、涼しさにこだわった新ライン「COOLSERIES」が登場しました。
注目は、「体感−17℃」というインパクトのある性能です。

今回はそのシリーズから「カーサイドタープ」を取り上げ、夏の車旅でどれだけ涼しく過ごせるのか検証してみました!

※本記事はメーカーより製品をご提供いただいて制作していますが、PR目的の記事ではありません。実際に使って感じたことを、損得なしで正直にお伝えします。

真夏の車内は50℃超えも!急速に暑くなる理由


晴天の下停められた黒いハイエース

真夏のドライブ、ちょっと外を散策して車に戻ってきたら、ドアを開けた瞬間にむわっと熱気が押し寄せる──きっとそんな経験があるのではないでしょうか。

JAFが行ったユーザーテストでは、外気温35℃の真夏日にエンジンを切った状態で黒色の車を4時間駐車したところ、車内の最高温度は57℃平均でも51℃まで上昇しました。
直射日光があたるダッシュボードの上では、最高で79℃を記録しています。(出典:JAFユーザーテスト「真夏の車内温度」

これはもう灼熱のサウナです。

なぜ住宅の内部や外気温に比べて、ここまで温度が上がるのか。

もっとも大きな要因は、直射日光がフロント・サイド・リアのガラスを通して車内に入り、蓄熱されること。
加熱された物体から再放出される熱はガラスを透過しにくく、いわゆる「温室効果」が生まれます。

また、密閉された車内では温まった空気の逃げ場がなく、時間とともに一方的に温度が上昇していきます。
さらにボディそのものへの蓄熱や、アスファルトの地面からの輻射熱も加わるとされます。

つまり、真夏の車旅で本当に必要なのは、車内を「冷やす」ことよりも、まず車を直射日光から守る(=日陰に入れる)こと。
これが、暑さ対策の出発点になります。

QUICKCAMPの涼感新ライン「COOLSERIES」とは?


QUICKCAMPカーサイドタープ(QC-CTR500)

QUICKCAMPは、「外遊びをもっと身近に」をコンセプトにしたアウトドアブランド。
本格ギアを買いそろえたり、設営に悪戦苦闘したりせず、日常の延長のように「気軽に」「クイックに」遊びに行けるスタイルが特徴です。

その新ライン「COOLSERIES」は、ブラックコーティングによる強力な遮光・遮熱を軸にした涼感アウトドアライン

生地の裏側に光を通さない特殊な黒い層を重ねることで、日差しを和らげるのではなく“ピタッと”遮断。メーカーによれば、これにより体感温度マイナス17℃の圧倒的な涼しさを実現するといいます。

QUICKCAMPの涼感新ライン「COOLSERIES」の製品ラインアップ

公式ストアをのぞくと、庭先で使える「マルチメッシュシェード」やキャンプ用の「ヘキサタープ」のほか、傘のように開いてサッと設営できるワンタッチタープ・ワンタッチテントまで幅広くそろっています。

▶︎QUICKCAMP【COOLSERIES一覧(公式ストア)】

カーサイドタープ(QC-CTR500)の特徴と付属品


QUICKCAMP「カーサイドタープ(QC-CTR500)」の使用例の画像(タープ単体での使用と車と連結した使用)

今回はそんな「COOLSERIES」のなかから、「カーサイドタープ(QC-CTR500)」のグレーを検証します。

車と連結すれば、車の横にリビングのような日陰スペースが生まれます。
さらに、車から切り離して単体のタープとしても使える2WAY仕様なので、シーンに合わせて柔軟に使えるのも魅力です。

QUICKCAMP「カーサイドタープ(QC-CTR500)」の連結位置とカラー展開

適用車種は軽自動車からミニバンまで幅広く対応。
リアやサイドに連結でき、工夫次第ではルーフを覆うような展開も可能です(詳しくは後ほど検証します)。

カラーは、今回検証で使用する、強力な遮光性をもつグレー(ブラックコーティング)と、柔らかく光を通すサンドベージュ(PUコーティング)の2色展開です。

カーサイドタープ(QC-CTR500)の本体とメインポール

本体と付属品が収納袋に収められ、アルミメインポール(QC-AP220)は別売りとなります。

極太φ30mmのポールは、安定感のあるしっかりした造りながら、アルミなので驚くほど軽い!

カーサイドタープ(QC-CTR500)の付属品

本体にはすでにガイロープ(短)が4本結びつけられているほか、ガイロープ(長)×2、カラビナ付き延長ベルト×1、吸盤×1、ペグ×8が付属していました。

【カーサイドタープ QC-CTR500】
展開寸法:約400×500cm(最も広い部分)
収納寸法:約60×15×15cm
重量:約2.7kg
素材:ポリエステル(リップストップ生地)
カラー:グレー(ブラックコーティング)/サンドベージュ(PUコーティング)
UVカット率:グレー 99.9%以上・UPF50+/サンドベージュ 87%以上・UPF35
耐水圧:3,000mm以上
別売:アルミメインポール QC-AP220(φ30mm・93〜220cm無段階)


▶︎「カーサイドタープ」の詳細・公式ストアはこちら
▶︎「アルミメインポール」の詳細・公式ストアはこちら

キャンプ場で検証!設営のしやすさと広さをチェック


カーサイドタープ(QC-CTR500)の本体とメインポール

キャンプサイトに持ち込み、実際に設営してみたいと思います。

QUICKCAMPカーサイドタープの生地

破れにくいリップストップ生地に、ブラックコーティングを施した丈夫そうな幕は、少し重量感のある感触。

内側のブラック加工のおかげで、裏表がすぐにわかるのは便利です。

車との連結も簡単!設営方法


QUICKCAMPカーサイドタープを車のリアに展開しようとしている様子

作業はバランスを見ながらガイロープを四方に張って、ポールを立てるという一般的な手順。
テントやタープの扱いに慣れた人なら、15分もかからずに設営できるでしょう。

長さ93~220cmまで無段階調整可能な別売りメインポールは、ハイエースのルーフに合わせて最長の220cmで設営していきます。

QUICKCAMPカーサイドタープの車への取り付けベルト

一見シンプルな構造ですが、車に固定することを想定したパーツが嬉しいです。

たとえばカーサイド取り付け用ベルト。
長さ調節のできるバックル付きで、ルーフレールのある車ならワンタッチで車と連結できます。

QUICKCAMPカーサイドタープの取り付けベルトをタイヤホイールに設置した様子

筆者の車にはルーフレールはないのですが、タイヤにベルトを通すこともできます。

ホイールキャップの形状によっては、バックル部分の厚みが隙間を通らないこともあると思われますが、選択肢のひとつとして使えます。

QUICKCAMPカーサイドタープを連結する吸盤を車のルーフに取り付けた様子

今回はルーフレールがない代わりに、付属の吸盤を使用してタープと接続。

吸盤はあくまで仮固定の扱いで、強風時などには注意が必要ですが、検証日のような穏やかな天候なら問題なく使えました。

QUICKCAMPカーサイドタープを車のリアに設置した様子

今回の例では、左右のリアタイヤ&ルーフ吸盤の3点で車と連結し、後部はメインポール1本とガイロープで固定しています。

このほかにも、工夫次第でさまざまな張り方ができそうです。

テーブルとチェアを置いても余裕の広さ


QUICKCAMPカーサイドタープを張った内側の様子

内側から上空を見ると、太陽の位置がほとんどわからないほど遮光しています。

UVカット率99.9%以上(UPF50+)耐水圧3,000mm以上と、雨天でも安心の数値です。

QUICKCAMPカーサイドタープを張ってできた、くっきりとした影

地面を見ると、かなりくっきりした濃い影ができているのがわかります。
影がこれだけ濃いのは、生地が光をほとんど通していないから。薄く透ける生地のタープでは影もぼんやりしますが、このようにくっきりと濃い影ができるのは、それだけ日差しをしっかり遮れている証拠です。

QUICKCAMPのカーサイドタープ内にチェアやテーブルを設置した様子

展開寸法は広いところで約400cm×500cm、テーブルとチェア2~3脚を広げるのに十分なスペースがあります。

【検証結果】タープ下は−8℃を実測!


25.1℃を示す温度計

この日の気温は30℃。陽光で温められた芝生の日向は33℃まで上がっていましたが、タープの下はおよそ25℃と、日向との差は実に8℃にもなりました。(※家庭用の温度計を使用しているため、温度は目安です)

メーカーが実験環境で示す「体感−17℃」とまではいきませんが、風が吹き抜けると十分に涼しく、何時間でも過ごせそうな快適さです。

なにより、ジリジリと日差しが肌を刺す「焼けるような感じ」「皮膚に熱がこもる感じ」がまったくなく、体力の消耗も抑えられている気がします。

QUICKCAMPのカーサイドタープを張り、タープ内側から見える外の風景

これだけしっかり日差しを遮れるぶん、タープ下は暗くなりそうな気もしますが、三方が開けているため閉塞感はなく、開放感と風通しの良さは抜群です。

しっかり日陰で守られながら自然を楽しむという、理想的なリラックス環境ができました。

車中泊の暑さ対策にも使える?車内−12℃を記録


通常の使い方でもキャンプサイトがかなり快適になることがわかりましたが、もうひとつ検証してみました。
QUICKCAMPのカーサイドタープは、長さ調整のできるベルトやガイロープを駆使して、ルーフにかぶせるような柔軟な展開ができます。

先述のとおり、車内の温度上昇を抑制するには車体を日光にさらさないことが大事ですが、車中泊に効果はあるでしょうか?

車のフロントガラスからルーフにかけて、タープですっぽり覆っている様子

フロントガラスからルーフにかけてすっぽり覆い、太陽のある方向側に横向き展開してみました。

なお、カーサイドタープに共通する一般的な注意事項ですが、車体への傷には十分に注意してください。
特殊な塗装の車には推奨されないほか、ソーラーパネル、ルーフベント、TVアンテナなど、キャンピングカー特有の設備にも注意が必要です。

青空の下開け放たれた車のリアゲート

このとき、何もしていない状態の車内温度はおよそ38℃ありました。
蒸し風呂のような熱い空気がこもり、座っているだけで汗が流れるほどで、とても人が健康的に過ごせる温度ではありません。

ところが日光を遮断し、各所を開け放って風の流れをつくると、ぐんぐん室温が下がり始めました。

26.2℃を示す車内の温度

1時間ほど経過すると、車内は26.2℃に。
「タープで熱源を遮断する」×「風で車内の空気を入れ替える」という二段構えで約−12℃を実測!快適な空間になりました。

この日は適度な風があったこともあり、夏場にはとてもできなかった「車内で昼寝」も叶いそうです。

キャンピングカーユーザーの筆者にとっては、ソーラーパネルが使えなくなるのが唯一の欠点と言えるでしょうか。



車中泊を考える場合の注意点


すっぽり覆う様子

なお、ドアや窓を閉め切った状態では何分経っても室温は変わらず、タープをかぶせた「だけ」では効果がないこともわかりました。
すでに熱くなっているものを「冷やす」効果は、タープそのものにはないので、当然の結果と言えます。

車中泊目的なら加熱のもとを絶つだけでなく、自然の風や冷房など、室温を下げるための二重の対策が効果的です。

気温が上がり始める前からタープをかける、昼のうちに十分に風を通して車内を冷やしておくなどの工夫が必要になりそうです。

外気そのものが熱風に感じられるほど暑い日や、JAFユーザーテストで記録されたようなすでに車内が50℃以上になっている環境の場合、効果は限定的だと思われます。
安全を考え、無理せずホテル泊に切り替えるなどの対応をしてください。

サンシェードの併用や、標高の高いところに滞在するなどの定番対策は、こちらの記事(看護師が教える車中泊の暑さ対策)でも詳しく紹介しています。

QUICKCAMPカーサイドタープの5つのメリット


QUICKCAMPカーサイドタープ(QC-CTR500)を車のサイドに設置したコンパクトSUV

炎天下でも、強力な日陰をつくってくれるQUICKCAMPのカーサイドタープ。

市販のパーツを活用して手持ちのタープを車に連結するDIYもありますが、専用品ならではのメリットがありました。

①バックル付きのベルトなど、車向けのパーツで設営が簡単
②単体でも張れる2WAY仕様でアレンジ自在
③強い遮光性と耐水圧で、真夏の炎天下や急な雨に対応
④車をすっぽり覆うような柔軟な設営も可
⑤別売りメインポールは安定感抜群なのに軽量で扱いやすい

屋外にもかかわらず、完全遮光のカーテンで守られているような安心感は格別でした。
たとえ日焼け止めを塗っていても、普段は無意識に位置を気にしている太陽を忘れ、ゆったりした気持ちにさせてくれました。

おすすめの使い方は、やはり王道のアウトドアリビング。
さらに、使用シーンは限られますが、「熱源を絶つ」「空気を入れ換える」というW工程で、車内環境を改善してくれる効果もありました。

まるで「日陰を持ち歩く」ような頼もしい遮光タープ、夏のレジャーにいかがでしょうか。

▶︎暑さ対策や標高の高いRVパークなど、「夏の車中泊」で役立つDRIMOのその他の記事はこちら

SAYA

キャンピングカー乗りのフリーライターです。ときに家族と一緒に、ときにソロで日本中を巡っています。テントキャンプは初心者ですが、便利で快適なRVパークを探して西へ東へ。女性1人旅のコツや、車中泊、RVパークの情報をお届けします。