キャンピングトレーラー クナウス+スードウィンド500PF

職業は?年収は?キャンピングトレーラーはどんな人が買っている?



近年のキャンピングカーブームに乗って、キャンピングトレーラーの注目度も高まってきている。

トレーラーはけん引式で居住空間が広く、キャンピングカーより価格が安価であることが魅力だ。

車体重量が750kg以下であれば、けん引免許がなくてもけん引は可能。

ステーションワゴンやSUV車といったような、車重があってけん引に適している乗用車を所有している人が多くなってきていることも、トレーラー人気の一因かもしれない。

しかし、人気が高まってきていると言っても、まだまだ馴染みのない方も多いだろう。

今回の取材では、キャンピングトレーラーを専門に扱っているインディアナ・RV(株式会社ヴィンテ・セッテ)常務の降旗さんに、購入者の年齢層や職業、支払い方法などについてお話を伺った。

インディアナ・RVは神奈川県綾瀬市にある輸入キャンピングトレーラー専門店で、フランス・トリガノ社とドイツ・クナウス社の製品を取り扱っている

2021年で創業30周年を迎える老舗だ。そんな歴史あるインディアナ・RVの顧客はどのような人たちなのか、さっそく話を聞いてみよう。

購入者は30代~60代と幅広く、いちばん多い年齢層は40代前半~50代半ば


近年人気が高まっているキャンピングトレーラーだが、実際、購入する人はどのような年齢層が多いのだろうか。

インディアナRV

「今では弊社のお客さまの年齢層は幅広く30代から60代の方中心です。近年では50代、60代のお客様が増えていることが特徴的ですね。ひと昔前では、この年代のお客様は少なかったんです。昔と比べるとアクティブで今まで経験のしたことのないものに挑戦し、それを楽しみたいと思われている方が多いように感じます。」

インディアナ・RVの降旗さんが覚えている限りの最年長者は72歳、最年少者は24~25歳だったそう。キャンピングトレーラーは幅広い年代に愛されているようだ。

インディアナRV エメロード406内装

ちなみにインディアナ・RVの売れ筋商品であるエメロード406は、2つのテーブルセットがあり、ダブルベットと二段ベッドがついている。

4~5名の就寝が可能でファミリー層からカップルまで、幅広い顧客のニーズに対応している。

キャンピングトレーラーは意外な使い方も


インディアナRV エメロード406外装

なんといっても、キャンピングトレーラーの特徴はけん引式であること。

自走のためのエンジンや運転席といった設備がないので、居住空間を大きく確保できる。この特徴を活かして、キャンピングカーとは異なる使い方も考えられるだろう。

では、キャンピングトレーラーを購入する人は、実際どのように使っているのだろうか。

「若い方はアウトドアを主体にオートキャンプ場に出かけている方が多く、50代ぐらいになるとアウトドアから観光を目的としてRVパークに出掛ける方が多くなる印象があります」

トレーラー 連結部

トレーラーのメリットはヘッド車(トレーラーを引っ張る車)と切り離しができること。

RVパークなどにトレーラーを置き、そこを拠点に買い物や観光地を巡ることが可能だ。釣りやカヌーなどといった趣味で遠出する際も拠点として使えるだろう。

このほかに珍しい使い方はあったのだろうか。

「奥様がスキーのアマチュア選手で、国内の大会に出られる時の休憩所としてトレーラーを購入されるという方もいらっしゃいましたね。あとは防災目的の方もいらっしゃいました。震災をきっかけに、弊社もトレーラーを独立した住居として確立させるために装備の内容を拡充させました」

エメろーど406 ソーラーパネル

インディアナ・RVでもトレーラーを防災シェルターとして活用できないかと検討。ソーラーパネルを付けたり、照明を増やして室内の圧迫感を軽減した。

台風や地震といった災害の際は電気が止まる可能性がある。ソーラーパネル付きのトレーラーがあれば、食事の支度やスマートフォンの充電などに便利だろう。

トレーラーは居住空間が広い分、長時間過ごす空間としてはキャンピングカーより優れているかもしれない。もしものときの備えとして購入を検討するのもよいのではないか。

購入者の職業は?みんなお金持ち?


インディアナRV 常務の降旗さん

キャンピングカーやトレーラーを購入する人はお金持ちなのでは、というイメージがあるが、実際のところはどうなのだろうか。購入される方はどういった職業の方が多いのかについて話を伺った。

「年収はわかりませんが、会社員の方が大多数ですね。経営者の方も中にはいらっしゃいますが、弊社のお客さまは割合的に会社員の方が多いんですよ」

会社員が多い理由はトレーラーの価格帯も影響しているという。

「ものにもよりますがトレーラーの購入金額は、同じ程度の居住空間があるキャンピングカーの1/4程度で済むこともあるんです。キャンピングカーと比較したら維持費を抑えられることもご関心をいただける理由ではないかと思います。」

インディアナ・RVで扱っているトレーラーの価格帯は260万円から560万円。

同じ広さの居住スペースと設備をキャブコンで確保しようとすると、購入価格はこの範囲では収まらない。

安く広い居住スペースを確保できるのであれば、トレーラーは何かと出費が多いファミリー層にもおすすめだ。

インディアナRV エメロード376内装

「運転席をはじめとした自走するための装置や設備が一切なく、すべてを部屋として利用できるんですよね。なので1度トレーラーで寝泊まりしてしまうとキャンピングカーに乗ったときにちょっと狭く感じると思います」

中には、もともと自走式のキャンピングカーを探していたがトレーラーの購入を決めた方も。大きめの居住スペースを求めている方は、ぜひトレーラーも検討してみてほしい。

キャンピングトレーラーは自走式キャンピングカーに比べてコストがかからない


キャンピングトレーラー 保険見積もり

キャンピングトレーラーは購入価格を抑えられる上、維持費についてもキャンピングカーほどはかからない。

自動車税は年間10,200円、自賠責保険は25ヶ月で5,250円ほどだ。

車検については、インディアナ・RVで行う場合は70,000円程度だという。ちなみにトレーラーの車検期間は2年だ。

では、保険料についてはどのようになっているのだろうか。

「自動車保険ですが、すべての保険会社ではありませんが対人補償や対物補償は走行中の事故であればヘッド車の保険で対応ができます。トレーラーを購入する前に自分の車が加入している保険会社に確認してみてください。ちなみに車両保険はトレーラー単独で入らなければなりません。ただし、日常的に乗るものでもないので免責金額を大きくし、月々の掛金を抑えている人が多いですね」

ヘッド車の保険で対人補償・対物補償がまかなえるのであれば、自動車保険についてはさほど気にしなくてよいだろう。車両保険も、免責金額を大きくすれば節約が可能だ。

購入する人はローンを使っている?


インディアナRV 店内

購入するに当たり、支払い方法は気になるところ。

現金一括とローンでは、どちらの支払い方法が多いのだろうか。

一括の方が6割、ローンの方が4割くらいかなと思います。ローンのご利用は、購入時点での支出を抑え、その分をトレーラーでのご旅行の費用に当てたり、現金をある程度は手元に置いておきたいというご要望にお応えできるものと思います。」

では、ローンの種類はどのようになっているのだろうか。

「弊社ではバジェットローンをご案内しています。最大180回まで組めますし、一部繰り上げ返済が可能です。弊社でローンをご利用されるお客さまの多くは毎月の支出が抑えられる180回で契約し、必要であれば一部繰り上げ返済を利用して支払期間を短縮しようと考えられている方が多いように思います。」

ちなみに残価設定は行なっていない。リースについては直接行なっておらず、お客さま自身がリース会社を通して契約するようだ。

キャンピングトレーラーはリセールもいい?


キャンピングトレーラー

インディアナ・RVでは中古のキャンピングトレーラーも取り扱っているため、買い取りや下取りも行っているのだそう。

実際、キャンピングトレーラーのリセールバリューはどうなのだろうか。

「今、新車がかなり売れている状態で、手放す人もいない状況です。トレーラーはもともと販売された台数が少ないですから、買い取りの依頼は多くはありません。早期に手放すことにはあまりメリットはないかもしれませんが、トレーラーは使い方次第では、車と違い使用年数に対し値が付くと言えるかもしれません。」

本来ならインディアナ・RVの展示場にも中古のトレーラーが並ぶはずであるが、1台も並んでいなかった。

キャンピングカーも人気の高まりによって買い取り価格が上がっていることから、トレーラーをリセールする際も高い価格を維持するかもしれない。

まとめ


インディアナRV  エメロード

今回の記事では、 神奈川県綾瀬市にあるインディアナ・RVの降旗さんに取材し、キャンピングトレーラー購入者の年齢層や職業、支払い方法などについて話を伺った。

中でも「トレーラーの購入金額は、同じくらいの居住空間と設備があるキャンピングカーと比べて大幅に安い」という話はいちばん響いた。

エンジンもミッションもないのだからそれは安く済むというもの。

もしすでにヘッド車となる車を持っていて支払いが終わっているなら、そして家族で車旅デビューをしたいと考えているなら、いちばん手が届き安いのはキャンピングトレーラーではないだろうか。

それに、ローンは180回まで組むことができるので、月々の金額も抑えての支払いが可能だ。

キャンピングカーの購入を検討している方は、ぜひキャンピングトレーラーも候補に入れてほしい。

インディアナ・RV(株式会社ヴィンテ・セッテ)
住所:〒252-1104 神奈川県 綾瀬市 大上1-5-28
TEL: 0467-70-2729
定休日:毎週火曜、水曜日 ※祝日の場合は営業
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