キャンピングカー
大型犬との車中泊旅!実体験でわかったキャンピングカーの7つのメリット&注意点

愛犬といっしょに旅行したい!そう思っても、電車や飛行機での移動は長時間ケージに入れられることになり、愛犬にとって大きな負担となります。
しかも、ホテルや旅館も限定され、移動中のペットの食事やトイレ、休憩の確保も必要。さらに荷物も増えるため、何かと大変ですよね。
キャンピングカーなら、移動も宿泊も自由自在。愛犬と一緒に快適な旅ができるのが魅力です。
この記事では、実際に愛犬との車中泊旅をしてみてわかったメリットとデメリットを紹介します。
これからペットと一緒にキャンピングカーで旅行したいと考えている人の参考になれば幸いです。
ちなみにうちの愛犬は体長75cmもある大型犬。
本記事では、大型犬との車中泊の実体験をもとにしていますが、小型犬や中型犬、猫を連れた旅行を検討している方にも参考になる情報をお届けします。
ぜひ最後まで読んでみてください。
広々リビングで大型犬も一緒にのんびりキャンピングカー旅

私たちが愛用しているのは、トイファクトリーのハイエースバンコン・アルコーバです。
このキャンピングカーで、大型犬1頭と大人2人(主人と私)で車中泊を楽しんでいます。
私たちの車中泊旅はほとんどが3〜5泊。行き先は様々で、関西方面や関東方面、時には九州方面まで足を伸ばすこともあります。
アルコーバは広々としたリビングスペースと快適な就寝スペースを備え、大型犬との旅行にも適したキャンピングカーです。
購入してから2年が経ち、その間にさまざまな体験を通じてアルコーバの魅力をより深く実感しました。
大型犬との旅行における課題や工夫すべき点も見えてきて、今では愛犬との素晴らしい思い出作りに欠かせない存在となっています。
私たちの旅行体験談:愛犬と巡る神話の地、九州
憧れの地だった、高千穂峡・天岩戸へ

2年前のゴールデンウィークに、キャンピングカーで高千穂峡、天岩戸へ行きました。
若い頃に古事記で読んだ神話の舞台を、愛犬と一緒に訪れる喜びは格別。
高千穂峡の深い渓谷と豊かな緑に囲まれながら、普段以上に元気に歩き回り、愛犬も気持ちよさそう!

神話に描かれた天照大神の隠れ岩屋を目の当たりにし、歴史の重みを感じる瞬間でした。
愛犬も静かに佇む様子で、場の神聖さを感じ取っているようでした。
愛犬のケアはキャンピングカーで

しっとりとした山道 を歩き回り、車に戻るころには愛犬の足が膝の高さまで泥で汚れていました。
このままではとても車には乗せられません。でもご安心を!
アルコーバのシンクに十分な水のタンクがあるので、その場で愛犬の足を綺麗に洗うことができます。
また、すぐにドライヤーで乾かすことができるので、愛犬が風邪をひいたり不快な思いをする心配もありません。
アルコーバの便利さを実感しました。
私たちの旅行体験談:阿蘇山から別府の地獄めぐり

愛犬と楽しむ地獄めぐり
別府の地獄めぐりは驚くことに全施設が犬OKで、愛犬と一緒に間欠泉を見学することができます。
大地のエネルギーを間近で感じられる迫力ある光景を目の当たりにし、愛犬も興味深そうに耳を立てていました。
お土産売り場で購入したおもちゃを、愛犬が嬉しそうに咥えて離すことなく車まで運んだときは、愛犬の賢さと愛らしさに、ほっと心が和む瞬間でした。
キャンピングカーの便利さを実感

地獄の温泉に入浴している間、愛犬はおもちゃと一緒にキャンピングカーでお留守番。
アルコーバの快適な空間のおかげで、愛犬を安心して待たせることができ、私たちもたっぷりと温泉を堪能することができました。
この旅行を通じて、キャンピングカーの便利さを改めて実感。
愛犬と一緒に懐かしの地を訪れ新たな思い出を作れたことは、私たちにとってかけがえのない経験となりました。
アルコーバのおかげで、愛犬との旅をより自由に、なおかつ快適に楽しめたと実感しています。
愛犬と車中泊旅をして感じたキャンピングカーのメリット
自由な旅程計画が可能
キャンピングカーを購入する前は、愛犬との旅行に多くの制約がありました。
例えばペット可の宿を事前に予約する必要があったり、急な予定変更が難しかったり、行動範囲も限られていたり・・・。
しかし、キャンピングカー購入後は、旅の自由度が格段に上がり、私たちの旅行計画の立て方は次のように大きく変わりました。
思い立ったらその日に出発

金曜日の夕方に『今週末、どこか行こうか』と話し、その日の晩に出発することもあります。
そのため事前に『持ち物リスト』を作成しておき、効率的に準備できるようにしています。
愛犬の必需品はだいたいキャンピングカーに積んであるので、急な旅行でも問題ありません。
行き先は成り行きに任せる

大まかな方面は決めますが、具体的な目的地は途中で決めることが多いです。
交通状況、その日の気分によって柔軟に変更できるのが魅力です。
宿泊場所は当日決定

遠出の際も、だいたい夕方頃に到着する場所を想定し、その日の宿泊場所を決めます。
道の駅やキャンプ場など、ホテルや旅館以外の選択肢が多いので当日に決めることができます。
天候により柔軟に計画を変更
一度、淡路島に行こうとした時のこと。
出発直前に目的地付近が豪雨予報に変わったので、徳島方面に行き先を変更しました。
宿泊施設を予約しているわけではないので、急遽予定の変更も可能です。
結果的に、徳島の名物「鯛づくし」を堪能でき、思わぬごちそうに恵まれました。
しかも大型犬OKのお店で、愛犬も雨を避けられて快適に過ごせたので、どちらにとっても良い選択となりました。
ご当地グルメを自由に楽しむ
移動の途中で見つけた地元の名物店や口コミで評判の店に、気軽に立ち寄れるのも大きな魅力です。
もちろんテイクアウトしてもOK。
また、キャンピングカーなら愛犬を車内で安全に待たせることができるので、私たちだけでゆっくりと食事を楽しむこともできます。
日帰り温泉も堪能
キャンピングカーなら、日帰り温泉にも気軽に立ち寄ることができます。
愛犬を車内に待たせながら、私たちが温泉を楽しむ時間を設けることも可能です。
特に、寒い冬の日や疲れた日には温泉にゆっくりと浸かってリフレッシュするのが最高!
愛犬は車内で快適に過ごせるので、私たちも安心して温泉を楽しめます。
このように、キャンピングカーでの旅は、愛犬との旅行の幅を広げてくれました。
天候や気分に合わせて最適な選択ができる自由さこそ、旅の醍醐味だと感じます。
愛犬の快適な環境の確保が容易
食事や休憩が自由にできる

キャンピングカーを手に入れる前は、愛犬との外食や休憩には常に制限がありました。
ペット同伴可能な飲食店を探すのに苦労し、天候が悪い日には車内で窮屈に過ごすしかありません。
しかし、キャンピングカーを購入してからは、広々としたリビングスペースで愛犬と一緒に快適に食事をとれるようになりました。
ホテルのペット制限を気にしなくてよい
以前は、ペット可のホテルを探すのに苦労し、予約も早めにする必要がありました。
また、ホテルによってはサイズ制限があり、大型犬である愛犬を受け入れてもらえないことも。
キャンピングカーがあれば、宿の予約に悩む必要がほとんどありません。
さらに、愛犬のそばで一緒に寝られるので安心です。
キャンピングカーで愛犬とともに快適な夜を過ごせるのは、何よりの喜びです。
天候に左右されない快適な環境
キャンピングカーを購入する前は、雨の日の外出や旅行は、愛犬のケアや車内環境の維持が難しく、負担が大きいものでした。
濡れた愛犬を車内に入れるとシートも汚れ、不潔になってしまいます。

その点、キャンピングカーを購入してからは、タンクの水で足を洗い、ドライヤーで乾かせるため、家と変わらないケアができます。
エアコンや換気扇を活用し、湿気対策も万全です。

広々としたリビングスペースがあるので、雨の日でも室内で快適に過ごせます。
キャンピングカーのおかげで、室内で愛犬と一緒にゆっくり過ごしながら、天候を気にすることなく旅行を楽しめるようになりました。
そのほか、思いがけず快適だった点

キャンピングカーでの生活で最も驚いたのは、夜の静けさと快適な睡眠環境です。
ある朝、外に出た時のこと、夜には駐車場を埋め尽くしていたいた車やトラックがほとんどいなくなっており、代わりに、道の駅の開店準備に追われる人々が忙しなく行き交う光景が広がっていました。
車内で熟睡していたため、車やトラックの走行音にまったく気付かなかったのです。
車外の音が全く気にならないほど防音性が高く、さらに独立したベッド空間でぐっすりと眠れることに驚きました。
このように、キャンピングカーでの旅は想像以上に快適で自由度が高いものでした。
愛犬との絆を深めながら、新しい旅の形を発見できたことは、かけがえのない経験となっています 。
愛犬と車中泊旅をして感じたキャンピングカーのデメリット
キャンピングカーでの旅は自由で快適ですが、大型犬が一緒となるといくつかの課題も見えてきます。
ここでは、実際に感じたデメリットとその対策についてお話しします。
走行中はもちろん停車していても油断禁物
不注意による愛犬の飛び出しには注意が必要です。
他の犬など、愛犬の気を引くものが目に入ると、スライドドアを開ける際に、急に飛び出しそうになることがありました。
また、愛犬がバランスを崩してしまうことがあるので、走行中の急ブレーキやカーブにも注意が必要です。
特に大型犬は体重があるため、転倒するとケガにつながる可能性もあります。
対策1. 首輪をつける習慣

家では首輪を外していることが多いのですが、旅行中は安全のため、就寝までは必ず首輪を着用しています。
これにより、すぐにリードを装着でき、急な対応にも備えられます。
対策2. 低反発マットの設置

走行中の振動を和らげるため、愛犬専用スペースに低反発マットを敷いています。
これにより、愛犬が安定した姿勢で落ち着ける安全な場所を確保しています。
車内の温度管理が難しい!夏と冬それぞれの課題
アルコーバは断熱効果に優れていますが、やはり夏は日中の暑さで車内温度が急上昇しやすく、冬は朝晩の寒暖差が大きいため、適切な温度管理が求められます。
特に大型犬は体温調節が苦手なため、適切な対策をしないと体調を崩すリスクがあります。
対策1. エアコンと換気扇の活用

サブバッテリー駆動のエアコンを使用し、車内温度を一定に保つよう心掛けています。
また、マックスファン(換気扇)を併用することで空気循環を促し、快適な環境を維持しています。
対策2. 寒暖差への対応
朝晩の冷え込みにはエアコンやFFヒーターを活用しつつ、断熱効果の高い窓材を使用して暖気や冷気を逃さない工夫をしています。
車内のニオイ対策
愛犬の排泄物を処理した後、すぐに処分できない場合もあります。
特に長時間移動が多いキャンピングカーは、その匂いが車内にこもってしまうことがあり、不快に感じる人もいるでしょう。
対策1. 排泄物の処理方法

愛犬の排泄物は何重にも専用袋に入れ、その後密閉可能な専用ボックスに収納しています。
これでも臭い漏れは完全には防げないため、現在も試行錯誤中です。
対策2. こまめな換気と消臭スプレー
マックスファンで空気循環させながら消臭スプレーを併用することで、臭い対策を強化しています。
大型犬の乗り降りによる車内の汚れ
雨の日や泥道では、大型犬が乗り降りする際にステップや床が汚れてしまうことがあります。
そのまま放置すると車内全体が汚れる原因になります。
対策.ステップガードを自作

雨の日対策として、自作したソフトタイプの珪藻土マットでステップガードを取り付けました。
このマットは吸水性が高く、泥や水分もしっかり吸収してくれるので便利です。
そのほか、予想外に改善が必要だった点
走行中のカタカタ音
キャンピングカー生活で意外だったのは、車内の音の問題でした。
例えば、エアコンや収納棚など、一部のパーツが走行中の振動によりカタカタと音を立てることがあります。

このような小さな音でも、長時間聞いていると気になるため、一つ一つ原因箇所を特定し、マスキングテープやクッション材で固定するなど、地道な改善作業を行っています。
車内ライトの仕様の問題

愛車はライトの主電源を入れると、すべてのライトが一斉にONになります。
必要のないライトはすべてタッチセンサーで個別に消して回らなければならないため、少し手間取りました。
慣れてくるとスムーズに操作できるようになりましたが、毎回大変なのでいつかこの仕様の変更があることを願っています。
愛犬との新たな冒険の扉を開く、キャンピングカーの魅力
キャンピングカーでの愛犬との旅は、想像以上にのびのびと過ごせる素晴らしい経験です。
アルコーバを手に入れてからの2年間、私たちは数々の素晴らしい思い出を作ることができました。
デメリットも工夫次第で快適な旅が可能で、少しずつ工夫しながら解決していく過程も、旅の楽しみのひとつだと感じています。
こうした工夫を重ねることで、愛犬との絆が深まり、より心地よい旅のスタイルを確立できました。
キャンピングカーでの愛犬との旅に興味を持たれた方へ。
確かに課題はありますが、それ以上の魅力があります。
愛犬との絆を深め、新しい世界を一緒に探検する喜びは何にも代えがたいもの。
完璧を求めず、少しずつ経験を積み重ねることで、きっと素晴らしい旅のスタイルが見つかるはずです。
私たちの体験が、皆さんの新しい冒険の一助となれば幸いです。
さあ、あなたも愛犬と一緒に、キャンピングカーで新たな冒険に出かけてみませんか?
きっと、想像以上の素晴らしい体験が待っているはずです。