キャンピングトレーラーは子育てファミリーにもおすすめ!車旅歴21年のパパオーナーにインタビュー
軽バン、大型キャンピングカー、キャンピングトレーラーとライフスタイルの変化に合わせて、乗り継いできた「ばもくん」ご一家。
現在のキャンピングトレーラー「エメロード390」は使い勝手が良く、小さいお子さんがいても快適。家族みんなが車旅を楽しめます。
また自走式のキャンピングカーと比べて、維持費がかからないのも魅力!
まだまだ国内ではマイナーなキャンピングトレーラーですが、ぜひ「ばもくん」ご一家を通して、その魅力をチェックしてみてください。
【プロフィール】
ばもくん(40歳)東京都
愛車:エメロード390
車旅歴:21年
車旅メンバー:パパ(ばもくん)、ママ、娘さん(7歳)、息子さん(3歳)
キャンピングカー歴21年大ベテランの快適車旅
−これまでのキャンピングカー歴を教えてください
今まで、軽バンバモス(7年)→プレジャーウェイ サスカ(10年)→トレーラー エメロード390(4年)と乗り継いできました。
軽バンのバモスで車中泊を7年楽しみ、約23万キロ走ったところで、車中泊で行きたい場所が日本にはなくなってしまいました。
車中泊で日本を周ることを生きがいにしていたので、楽しみを失ってしまった気がして意気消沈しましたね。
そこで思いついたのが、軽バンからキャンピングカーへ乗り換えることだったんです。
元々車旅が身近な存在だった我が家としては、自然な流れでキャンピングカーを購入する運びとなりました。
−キャンピングカーを購入しようと決めた時、ご家族のリアクションはいかがでしたか?
プレジャーウェイ サスカは、ダッヂバンベースのエンジンが5,200ccもあるモンスターキャンピングカーです。
サイズはそれほど大きくはないのですが、この車1台で買い物などの日常使いをするわけにもいきません。かと言って、乗用車と2台持ちになることに妻は少し反対していました。
しかし、ライフスタイルの一部として当たり前に”車旅”をしてきた私たち夫婦。結果は「まぁ、いいんじゃない。」と、妻も半ば諦めモードで承知してくれました。
そして、購入にあたり妻からは、1つの条件を出されました。
その条件とは「旅先では全てパパ(ばもくん)が料理や片付け全てをやってくれれば、キャンピングカーを買ってもいいよ」という内容でした。
僕としては楽しみである車旅ができるのであれば全く苦にならい「ノープロブレム!」状態でした。
−プレジャーウェイ サカスからトレーラー エメロード390に乗り換えされたのはなぜでしょう?
その後2人目の子どもが生まれ、維持費を抑えるためにトレーラーに乗り換える決断をしました。
プレジャーウェイの頃は毎年の税金に80,000円かかっていましたが、トレーラーであれば自走しないので、税金や保険料など維持費が大幅に抑えられます。また前々から興味があったというのもありますね。
そこでプレジャーウェイサスカからトレーラーのエメロード390に乗り換える時は、諸々必要な経費の計算表を準備しました。
その上でどれだけコストダウンできるかをシミュレーションしたところ、家族から即OKが出たんです。
自分も妻も若い頃から、そして子どもたちも幼い頃からキャンピングカーのある生活に慣れ親しんできましたから、我が家に「キャンピングカーがない」という選択肢はありませんでした(笑)
また、我が家の子どもたちは食物アレルギーがある関係で、気軽に宿へ泊まれません。
そんな事情もあるので、車内調理でき、いつでも安心して食事が取れるキャンピングカーが家族の楽しむ幅を広げてくれています。
少し脱線した話になりますが、今までたくさんのキャンピングカーにお乗りの方にお会いしてきました。
その中で良く聞く悩みは、『奥様が車旅についてきてくれない』という事です。結構この悩みを持つ方は多い気がします。
詳しく事情を聞いてみると、旅に来てまで家事をしなくちゃいけないことに不満が募り付き合ってくれなくなったとのことのようです。全てが用意されているホテルや旅館のようにはいきませんからね。
私が考えるパートナーと楽しく旅をする秘訣は、『キャンピングカーを買いたい人が全てをこなす』ことだと断言します!
ノーマルなのに内装装備最高なトレーラーとの出会い
−キャンピングカーのスペックについてお聞かせください
トレーラーは、トリガノ製の車種名は「エメロード390」といいます。
ヘッド車(トレーラーを引っ張る車)は三菱のデリカD5で、ディーゼルエンジンのパワフルボディー。家族そろって車旅をするのも快適です。
トレーラーの強みは、意外とヘッド車の選択肢が多いことが挙げられると思います。
我が家の旅のスタイルや日常使いを考えるとデリカとの相性は抜群ですが、トレーラーを引っ張れるパワーがある車両なら、デリカじゃなくても良い訳です。
トレーラーによっても変わってきますが、「普段使いを考えてもっとコンパクトな方が良い」や「ガソリン車が良い」などヘッド車にこだわることも比較的可能です。
また、ヘッド車を乗り換えたとしてもヒッチメンバーを取り付ければトレーラーはそのままの状態で使えます。
−特に気に入っているポイント、残念に思っているポイントがあれば教えてください
ポイントで「とくにここ!」というよりは、何も手をいれずにノーマルな状態で使い勝手が最高に良いところが気に入っています!
我が家のエメロード390は、就寝定員4名で、大人2人でもゆったり寝られるダブルサイズベッドが常設されているのですが、強いてポイントをあげるなら、この常設のダブルベッドが結構気に入ってますね!
このダブルベットは家庭用サイズなので、ホームセンターなどでシーツやベットカバーなど寝具類を選べます。
季節に合わせ、寝具類の素材や柄を替えたりできるので、夏の車中泊も冬の車中泊も快適です。
ダブルベット下がそのまま収納になっているので、荷物もたくさん詰めますよ。
ただトレーラーは重量バランスが大切なので、なるべく荷物はトレーラーに積まず、ヘッド車に積むようにしています。
ベッド下収納は外からアクセスできるのも便利です。
それからカセットトレイが大活躍しています。
子どもがいるので、外の天候や時間にとらわれることなく、いつでもトイレが使用できるのは本当に助かります。
自宅のトイレとほとんど変わらない使用感で、ブラックタンクの処理も簡単なため、とても気に入っています。
シンクの使い勝手も良いですね。電気式ボイラーつきでお湯が出るので、食器洗いが楽ちんです。
それから、内装は全体的にヨーロッパ製の洗練されたデザインで、お気に入りですね。
小さい子どもがいても安心にストレスフリーに過ごせるので、家族みんなが車旅を楽しめて、また次の車旅に出たくなります。本当に快適です。
逆に残念ポイントとしては、エアコンが搭載されていない点です。
最近の日本の夏は高温多湿なので、やっぱりエアコンは必須だと思います。
今のところ僕たち家族の夏のキャンプは、標高1500m以上でするため、問題はありませんが…やっぱりエアコンは欲しいなぁ。
エアコンがあったら、旅先の選択肢が増えますからね!
トレーラーの強みは“切り離せる”がポイント
−キャンピングカーを買う前と後で、ライフスタイルに違いはできましたか
自走式キャンピングカーからキャンピングトレーラーに変えて良かったと思うことは、バッテリーですね。
自走式キャンピングカーの場合、旅に行けない日が数ヶ月続いた場合、エンジンをかけないとバッテリー上がりしてしまいます。
その点、トレーラーはバッテリー上がりの心配がないのがありがたいです。
キャンピングトレーラーは、車というよりもタイヤの付いた“離れ”なので、メンテナンスをそれほど意識する必要がなく、頻繁に出かけられないかたや、子育て世代には特にお勧めです。
−印象に残っている旅の思い出はありますか
自走式キャンピングカーに乗っていた時には、ほとんど使わなかった“キャンプ場”で宿泊することが増えた事です。
キャンプ場でのキャンプがまた快適で、最近は時間を気にしながら道の駅で仮眠することはなくなりました。
RVパークもたくさん利用しているし、宿泊地がガラリと変わって、楽しさが倍増しました(笑)
今後は、やっぱりエアコンがどうしても欲しい…と思っていて、ポータブルクーラーの取り付けを検討中です。
ただ、ノーマル状態を壊したくないので、いつでもおろせるように設置するため、試行錯誤しています。
この様子はYouTubeで報告予定です!
−最後に、キャンピングカー購入を悩んでいるかたにアドバイスをお願いします
キャンピングトレーラーは一見、サイズから利用できる駐車場が少ないのでは?という危惧があり「旅が不自由になる」と感じられがちです。
ですが、RVパークやキャンプ場にキャンピングトレーラーを設置して拠点を作れば、観光は普通車(ヘッド車)のみで行けるというメリットがあります。
小さなお子さんがいても、キャンプ場にキャンピングトレーラーに奥さんとお子さんを残して、旦那さんだけ買出しや釣りに行く…、なんて使い方もできちゃいます。あ、我が家は別行動をしませんが(笑)
自走式キャンピングカーと比べて維持費も安いので、キャンピングカーの購入を検討されているかたは、ぜひキャンピングトレーラーの購入も検討してみて欲しいと思います!
記事を読まれているみなさんが、素敵なキャンピングカーライフを楽しめますように!