軽キャン旅で夫婦の絆もさらに深まる!「k-ai」オーナーにインタビュー
今回は、最近さらに人気を高めている「軽キャン」のオーナーにインタビューをしてきました。
「軽キャン」と一言に言っても、その車種は実にさまざま。小ぶりな車内空間をいかに上手く活かするか、各ビルダーの知恵とセンスが光ります。
今回登場するのは、エレベーションルーフで直立できる車内高と、開放感ある車内を実現している「k-ai(ケーアイ)」。
購入前には家族から大反対されるも、今やキャンピングカーライフをご家族で楽しまれている城島さんの愛車「k-ai(ケーアイ)」と、その素敵なキャンピングカーライフをご紹介します。
【プロフィール】
城島 剣騎さん(52歳) 兵庫県
愛車:オートショップアズマ製、2015年式「k-ai(ケーアイ)」
キャンピングカー歴:約1年
家族には反対されたけれど・・・
ーキャンピングカーを購入したキッカケは何ですか
実はキャンピングカー購入前は、車中泊の経験はありませんでした。
キャンピングカーオーナーのYouTubeを観て、憧れたのがキッカケです。
実際にキャンピングカーを欲しいと思ったのは、「長距離移動に向いていない」と痛感したから。長距離走行は想像以上に疲労・眠気が出てしまい、普通車では仮眠しても疲れや眠気がとれませんでした。
そんな時にキャンピングカーショーへ行く機会があり「これだ!」と思いました。
それからは様々なキャンピングカーを見ました。
最初は”ザ・キャンピングカー”の見た目のキャブコンに目が止まりましたが、車体の大きさや運転に不安を感じて「夫婦二人旅なら軽でも良いのではないか?」と思い、今の軽キャブコンに決めました。
ーご家族の反応はどうでしたか
購入を検討している話をした時、妻にはあまり良く思われていませんでしたね。
私の兄弟は興味津々でしたが、母は反対派。
父からは「軽トラの荷台なんて狭い場所で寝泊まりするのか?旅行ならホテルの方が快適だろう。やめとけ」とまで言われてしまいました。
しかし購入後、実際にキャンピングカーを目の当たりにして、ポップアップルーフを上げれば直立できる広々とした車内や、居住空間に「これが軽トラか?」と目を丸くして驚いていました。
私は「してやったりぃ!」と内心ほくそ笑みましたね(笑)
ー購入までどのくらい悩みましたか
購入まで1年は悩みました。
ライトキャブコンにもひかれましたが、家の駐車場と道幅を考慮してそちらは断念しました。
ー今はキャンピングカーでどのような旅をされていますか
年に2〜3回、妻との2人旅がメインです。また、会社の同僚と釣りに行く際にも大活躍してくれます。
釣りに行った際は釣った魚を刺身や煮物にし、車内でお米を炊いたり、たまにはパックご飯をレンジでチンして食べるのが楽しみです。
愛車のお気に入りポイント
ーキャンピングカーの紹介をお願いします
AZ-MAX(アズマックス)オートショップ・アズマ製の2015年式「k-ai(ケーアイ)」です。
中古で購入しました。中古販売値段は256万円で、オプションをつけて340万円でした。
ーお気に入りポイントはどこですか
全体的に高さを得られるエレベーションルーフが一番のお気に入りです。
ポップアップルーフは三角型に開くものが多いですが、四角型に開く「エレベーションルーフ」はルーフ下のどこに立っても直立出来るのが評価の高いポイントです。
ダイネットのテーブルは、ギャレーについているフックと一本柱で固定する折りたたみ式のテーブルで、取り外しも簡単、安定性も良くて、気に入っています。
また、窓がアクリルではなく、ガラスなのもお気に入りポイントです。
ガラスの方が傷がつきにくいと言われているので、それを参考にしました。
車内の収納は、ベンチシート下にミニ収納棚があるのですが、それよりも車外リア部分に取り付けた「ウルトラBOX500」がとても便利でお気に入り。
購入当初は、お土産やキャンプ道具、ゴミ等の収納にしようと考えていましたが、現在は低反発マットレスを収納しています。これで毎回快眠の車旅を楽しんでいます。
それから、軽トラには珍しい、キーロックとパワーウィンドウがついているのもお気に入りです。
ー乗っていて残念に思うポイントはありますか
1人旅には快適ですが、大人2人旅だと若干手狭感があります。
しかし、元々軽キャンピングカーのメリット・デメリットを考慮して軽キャンピングカーを購入しているので、残念に思うポイントはあまりありません。
予想外だったのは、ポップアップベッドの窓です。
窓部分はチャックを下ろすと網目素材なのですが、その網目が万が一破れてしまった際に補修修理すると、その費用が結構高いということが判明しました。
以前、修理が必要な事態が発生して直して貰ったところ、なかなかの修理代に冷や汗をかきました。
購入を検討されている方は、取り扱いに注意してください。
軽キャンで得た仕事のハリと夫婦の絆
ーキャンピングカーを買う前と後で、ライフスタイルに違いはできましたか
まず、仕事にハリが出ました。
それから、行きたいと思ったらすぐに出掛けられるようになったので、色んな思い出と共に夫婦の絆も深まりました。
今まで行った事のない場所、景色、食材、料理、これからの事を思うと週末や連休が楽しみで仕方ありません。
それと、旅先で知らない人に話しかけられることも増えました。
キャンピングカーに興味を持たれている方に、「中を見せて」と言われると「どやさ!」とばかりに車内を案内します(笑)
ー愛車での旅の思い出があれば教えてください
旅の思い出ベスト1は、ファンの間では有名な「車中泊旅の聖地」とも言われる「道の駅あゆの里 矢田川」へ行ったことです。
宿泊は道の駅の裏手に位置する「RVパーク香美の隠れ家・矢田川ときめきヴィレッジ」でゆっくり休みました。
実は初めて夫婦揃って行った車中泊の場所が、この矢田川なんです。
YouTubeでも多数の車旅系の方に取り上げられていて、 ずっと行きたいと考えていたのが叶って夢のようでした。
矢田川で捕れた鮎を使った定食も美味しかったし、自然も豊かで、近隣には「餘部橋梁(あまるべきょうりょう)」や「ヨロイの海」の絶景がありました。
それに但馬牛、カニをはじめとする海産物にも恵まれています。
ここを中心に観光して遊べて、その上自然に癒やされて、夫婦水入らずの最高な車旅となりました。
歴史上の英雄を求めて走る軽キャンの旅
ーこれからのキャンピングカーライフの展望はありますか
まず近畿圏を制覇することです。
岡山県や滋賀県にも行きたいけど、9月の連休には高知県に行きたいと考えています。
戻りカツオの塩たたき、ウツボの塩たたき、ウナギ等の美味しいものを食べに行きたいなと。食べ物ばかりですね(笑)グルメ旅です!
それから私は歴史が好きなので、坂本龍馬像がある桂浜も見たいです。
特に某大河ドラマの大ファンなので、山内一豊が最後に所領した高知城や歴史博物館は外せません!
滋賀県の長浜にも山内一豊が初めて得た城がありますので、そちらの城跡にも是非行きたいと思っています。
史料によると、山内一豊は槍さばき以外は特に秀でた所はないのですが、人柄・律儀・真面目さ・実直・愚直な部分を徳川家康に気に入られ、他の藩が取り潰しになっても、幕末の最後まで重用されたのです。
こういう生き様に自分を重ね合わせていて、自分も例え地べたに這いつくばろうと泥水をすすろうと、踏まれ蹴られ嘲笑われ利用されるような人生でも、いつか必ずこの職場で花を咲かせてやろうと、自分への励ましにしていると言いますか…。
そんな生活の中に華を彩ってくれるのが、愛車のキャンピングカーのある生活なのです。
そして、これからの楽しみは、キャンピングカーのファンミーティングやオフ会に参加して、YouTuberの方などのステッカーをゲットし、自分の勲章のように車内に綺麗に額縁にいれて飾りたいなと強く思っています。
道の駅のスタンプラリーの様に、僕にとってはとても心躍る憧れのアイテムなのです。
あなたの運命の出会いとなる一台を!
ー最後に購入を悩んでる人にアドバイスをお願いします。
ぜひトコトン悩みましょう!
購入することを悩み抜いて、後悔のないようにしてください。
購入の際にも様々な観点から俯瞰して、自分が末長く愛し続けるにはどの1台にすれば良いのかしっかりと考えてください。
YouTubeやネットを見たり、キャンピングカーショーに通いつめて運命の一台と巡り合って下さい。
その選び抜いた愛車が貴方を楽園になりますよ。
これが自分が悩みまくっていた時に出した答えです。どうか貴方にも素敵なキャンピングカーライフが訪れますように。