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【2025年新モデル取材】レトロな外観×和風の内装。一人でひっそり楽しむ?軽キャンピングカー

【2025年新モデル取材】レトロな外観×和風の内装。一人でひっそり楽しむ?軽キャンピングカー

2025年1月31日から千葉・幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2025。

キャンピングカービルダー各社から新モデルが発表されましたが、この記事で紹介するキャンパー鹿児島の「座座(ザザ)」もその一つ。

ハイエースベースのバンコンが主力モデルのキャンパー鹿児島としてはめずらしい軽キャンピングカーです。

実はこの「座座」。老舗外装メーカー・Blow (株式会社ブロー)とのコラボレーションによってできたモデル。

ジャパンキャンピングカーショー2025の会場で、株式会社ブローの富田涼子代表取締役(以下、富田さん)からお話しを聞けたので、詳しく紹介したいと思います。

レトロアメリカンな外装がカワイイ


座座の外装

座座のベース車はダイハツのハイゼットトラック スタンダード。

そこに外装メーカー・ブローがFRP製の外装シェルを装着、内装はキャンパー鹿児島(双日モビリティ株式会社)が製作しています。

軽キャンピングカー座座のリア

ブローは「車両の外装メーカーとして30年の歴史と実績があります。キャンパー鹿児島さんとのコラボは今回が初めてですが、外装シェルを装着し内装を製作してくれている販社さんは、ダイレクトカーズさんやモッズファクトリーさん、カーファクトリーターボー(バグトラック)さんがあります」(富田さん)

軽トラ用の外装シェルといえば角ばったデザインが多い中、座座は丸みを帯びたレトロでアメリカンなフォルムが特徴的です。

どこかで見覚えがあると感じた人もいるかもしれません。

それもそのはず、これまで数々の軽キャンピングカーに採用されてきた、株式会社ブロー独特のデザインテイストが反映されているのです。

座座リアのドア

ジャパンキャンピングカーショー2025では、ハイゼットトラック純正色・オフビートカーキメタリックの座座が展示されていました。

外装部分も同色で塗られていて、とてもこれが後から付けたボディとは思えない一体感のある仕上がり。

リアドアは観音開きで、一層レトロな雰囲気を醸し出しています。

キャンパー鹿児島 座座(ザザ)
ベース車:ハイゼット トラック スタンダード 標準ボディ / 標準ルーフまたはハイルーフ
登録:4ナンバー貨物車
乗車定員:2名
就寝定員:2名
車両寸法:長さ3,395 × 幅1,475 × 高さ1,780mm※ ハイルーフ車は1,885mm
ミッション:CVT
エンジン:排気量660cc・ガソリン
価格:380万円(税込)~
詳細はこちら▷キャンパー鹿児島HP



内装は打って変わって和テイスト


座座の内装

座座の観音開きのリアドアを開けるとそこには、外観のレトロアメリカンな外装からは想像できないお座敷のような空間が現れます。

ベース車のハイゼットトラックの運転席と助手席背面にある隔壁は「背抜き」されていて、運転席・助手席から最後部までが一つの空間。

仕切りのブラインドカーテン

「背抜きしなくても外装シェルは付けられますが、背抜きするとブラインドカーテン(木製、オプション)を上げれば外を見通せて、お座敷空間の開放感が増します。

それに、運転席と助手席のシートもリクライニングできるハイゼットジャンボ用に交換しています。背中に壁がなくて、シートの背もたれの角度もかなり自由に変えられるので、運転時に好みのシートポジションにできるのもメリットです」(富田さん)

畳調フロアシートのお座敷風室内


座座の内装全体

室内はまるで和室。フロアには畳調のシートが貼られています。

居室として使う際の室内レイアウトは至ってシンプル。

右側に長いテーブルがあって、「畳」に座るスタイル。

横長のテーブルは長さ約180cm、奥行は55cm。十分なスペースがあるので、食事をするにも、パソコンを置いてテレワークや動画視聴するのにも便利です。

天井と壁面にはヒノキ材


座座の天井と壁面

座座の内装のもう一つの特徴は天井と壁面。

抗菌・消臭作用があるという無垢のヒノキ材が全面に貼られています。

カウンターテーブルもウッド調なので統一感があります。

アクリル窓にはシェードも


リアドアの窓はアクリル二重窓

リアドアの窓のほか座座にはボディ左側にアクリル二重窓があります。

開閉式でシェードも付いているのでプライバシーも守れます。

ほかに窓はありませんが、それがかえって隠れ家のようで、一人で籠るにはいい雰囲気を醸し出しているのではないでしょうか。

天井照明やハンガーを標準装備


座座のテーブル

ここまでに紹介したもののほか、LED天井照明、タオル掛けハンガー、ボディ断熱加工、コンセントが標準装備されています。

テーブルを跳ね上げると広々就寝スペース


就寝時はカウンターテーブルを跳ね上げると床全面が「畳シート」の就寝スペースに。

ボディには断熱加工が施されているので、布団を持ち込んだりエアマットと寝袋を置いたりすれば、寒い時期でも暖かく寝られるでしょう。

オプションでクーラーも設置


座座のクーラー

座座のオプション装備で特筆すべきなのは、今や暑い時期の車中泊の必需品とも言えるクーラー。

12V直流クーラーのCUBE AIRとリチウムイオンバッテリー200Ah(2400Wh)、インバータ500W、走行充電器のセットオプション(クーラーパッケージ)で88万円(税込)となっています。

あとがき


キャンピングカーは動く家と言われますが、座座は移動できる隠れ家または隠し部屋といったところでしょうか。

一人で好きな場所に行って、車内に籠って読書や映画を楽しむのにうってつけだと思いました。

価格は380万円(税込)から。

ジャパンキャンピングカーショー2025での展示車は、クーラーパッケージ、木製ブラインドカーテン、19インチテレビ、ホイールのボディ同色塗装などのオプションが付いて510万7,900円(税込)でした。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。