キャンピングカー
【経験談】キャンピングカーが納車されたら旅に出る前に確認しておきたいこと4選

いきなり車中泊旅して困ならないために
新車でも中古車でも、新しく納車された車の運転は慣れないもの。
特にキャンピングカーは特殊な装備もたくさんあるので、いきなり車旅に出てしまうと「使い方が分からない!」「動かない!」といったトラブルになりかねません。
事前に自宅の駐車場や近所の河原などで、触れるものには触って少しでも慣れておくことが大切です。
本記事では、キャンピングカー・トイファクトリーのGT NV350CARAVAN(以下バンコンGT)に乗って8年目の私が、納車されたら車中泊旅に出る前に確認&注意しておきたいことについてアドバイスします。
はじめの一歩は、スイッチ類の把握から

私のキャンピングカー・バンコンGTの取扱説明書を見ると、困ったときのQ&Aがあります。
そのはじめにスイッチのことが書かれています。
Q:天井の照明が点灯しない。
A:照明のスイッチはONになっていますか。
「え?」と思いますよね。
確かにこれだけ見ると簡単なことだと思ってしまいそうですが、バンコンGTの車内にある「スイッチ」を数えると、居住部だけで23個(購入時装備品のスイッチ類)もあり、運転席にも30個(空調パネルを含む)ありました。
さらに、電子レンジやポータブル電源、ヒーターなどを加えると、何のスイッチか覚えるだけでも何日もかかりそうです。

これだけたくさんのスイッチがあると、簡単だと思うことでも迷ったり困ったりするのも仕方がありません。
取扱説明書のQ&Aに掲載されるのもうなずけます。
取扱説明書をよく読んで地道に慣れる努力をするのが一番です。
スイッチ類は誰でも簡単にチェックできるものです。
全てのスイッチ類に何回も触れてどれが何のスイッチか確認しましょう。

それでも私の場合、しばらく経ってもスイッチの操作に迷ってしまうことがあったので、少し美観を損ねるかもしれませんが、最初の頃はテープにマジック書きでラベルを作成していました。
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自宅駐車場で装備の試運転

操作を間違えると故障の原因になり、長く使えるものを駄目にしてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、自宅の駐車場かすぐに自宅に戻って来られる車中泊可の場所で装備の試運転してみるといいでしょう。
すべての装備の動作確認をしよう

全ての装備が機能通りに働いてくれるのか、冷蔵庫は冷えるのか、ヒーターは暖かくなるのか、スイッチを押してすぐにはちゃんと稼働しているかどうかわからない装備もいろいろ試してみましょう。
FFヒーターなど季節にならないと使わない装備は要注意。
初期不良を早く見つけるためにも、季節に関係なく動作確認しておきたいものです。
また、動作確認する時に気をつけたいことがあります。
サイドオーニングやルーフテントには庇(ひさし)の出し入れや開閉用ハンドルがありますが、私の場合、左右をよく間違えます。
もうこれ以上回らない方に力を入れてしまうと、故障の原因になるので力加減に注意。
また、シンクのシャワーのレバーも引けば出るのに押してしまうことがあります。
力の入れ方次第で故障の原因になるので慣れが必要です。
家電を使う場合は電源の容量を確認する

私のバンコンGTの場合、標準装備の電気製品は、冷蔵庫と室内灯です。
ですが車中泊の利便性を高め、快適に過ごせるように、レンジやポットなども追加で積んでいます。
また、夏のポータブルエアコンや冬のヒーターなど、季節に応じて電気製品も増えていくので、車載のサブバッテリーだけではなく、外部電源やポータブル電源も使えるようにしています。
ただし、電源をどれだけ用意しても有限であることには変わりありません。
キャンピングカーで使う電気製品の消費電力を把握して、電源の電気容量をオーバーしないように注意する必要があります。
試しに電気製品を使ってみて、それぞれどのくらいサブバッテリーやポータブル電源の電気を消費するか把握しておきましょう。
ベッド展開は最重要。事前の操作確認は必須。

キャンピングカーによってやり方は違いますが、常設ベッドでない場合、いきなり車中泊の旅先でベッド展開しようとすると必ずと言っていいほど戸惑うと思います。
バンコンGTのベッドは、ソファのクッションを前後左右にスライドさせてフラットにするタイプ。
さらに、クッションを窓側にはめ込むとベッドの面積を大きくすることもできます。
ただし、取扱説明書を読んでもスムーズに展開するのには、ちょっとした「コツ」が必要。
バンコンGTだとスライドレールにより、ソファを前後に移動できますが、ベッドにする場合はソファをいちばん後ろにスライドさせます。
感覚的に覚えることが難しい場合は、展開手順の写真を撮り、自分流の取説を作るのがおすすめです。
キャンピングカーは高さ制限に注意!

キャンピングカーの運転席は目線が高い位置にあるので、視野が広くなり運転がしやすいというメリットがあります。
ただ、注意するべきこともあります。
それは、立体駐車場やデパートなど商業施設の入り口、高さ制限のあるゲートなどがくぐれないこと。
高さ制限で通れない場合があることを忘れてしまうと、うっかりでは済まない大事故になりかねません。
私は対策としてメッセージボードにバンコンGTの寸法を書いたメッセージボードを立てかけてから出発。
運転中に高さ制限を常に意識できるようにしています。
同乗者がいる場合は適宜注意を促してもらうのもいいでしょう。
燃料容量、燃費を知っておこう

長距離を走ることが多い車中泊旅。
納車してから間もなくて慣れていないとガス欠になりそうでドキドキということになりかねません。
購入時におおまかな燃費と燃料タンクの容量を確認しておきましょう。
燃費は街乗りと高速道路では変わりますが、目安の燃費は購入店に聞いてみるといいでしょう。
私のバンコンGTの場合は
・燃料タンクの容量は65L
・街乗りの燃費が6km/L~7km/L
私が頭に入れているバンコンGTの「あとどれくらい走れるか」は、概ねこのような感じです。
・燃料メーターが半分のところで、残り200km弱の走行が可能
・給油ランプが点灯してから、残燃料11Lで50kmは走れそう。
ただし、燃費については加味することがいくつかあります。
・夏や冬は冷暖房を使うので燃費が変わる。
・荷物が多いと、車両総重量が重くなって燃費が悪くなる。
これらに関しては、車中泊までに多くを知ることはできません。
これから経験する車中泊旅で燃費の変化も読めるようにしましょう。
あとがき

待ちに待った納車の日、初めてのキャンピングカーの運転は緊張しました。
運転に慣れるまで、近くの道の駅やショッピングモールで運転の練習したことを思い出します。
皆さんも、遠出する前に最初は近くの行き慣れた場所に出かけて、これから始まるキャンピングカーライフを思い描きながら本記事で紹介したようなことを確認してみてください。