キャブコン級のハイスペック、東和モータースのDUCATO「スペランツァ 540M」
目次
DUCATOのスタイルを活かした外装デザイン
DUCATOのスタイリッシュな外観を損なわないよう、スペランツァ 540Mのデザインには各所に工夫が見られます。
家庭用エアコン室外機の収納部分は、DUCATO用にマウントされたオリジナルの専用品。
また、外部電源取り入れ口は車体下部へ配置し、外装デザインを邪魔しません。
乗降口には電動スライドステップを備え、ブザー音でドライバーに格納忘れを知らせるため破損の防止に。
虫よけのフライネットも標準装備し、自宅の玄関のように快適に出入りできます。
オプションで車両の外側を照らすエントランス灯が用意され、さらに安全に乗降できるようにアレンジ可能です。
また、オプションの3mサイドオーニングを装着すれば、キャンプサイトで雨よけ、日よけとなる快適な空間を簡単に生み出せます。
2つのダイネットとマルチルームを備えたレイアウト
レイアウトの特徴は、ツインダイネットとマルチルーム。
運転席・助手席を活用したフロントダイネットと、車両後方のリアダイネット、2つのダイネットでくつろげます。
夜にはフロントダイネットはそのままに、車両後方のリアダイネットを展開してベッドが生まれます。
2つのダイネットを区切るのは、車両中央に配置されたマルチルーム。
内装はひとりひとりの好みに合うよう、テーブル・調理台のメラミン板4種類、家具カラー10種類、生地カラー16種類から選択可能。
DUCATOの広々とした車内を活かした室内天井高は1900mmで、長身のユーザーでも楽に車内移動ができます。
スポットライトが照らすダイネット
フロント、リアともにダイネットではテーブルを囲んで対座可能。
フロントダイネット上部にはオーバーヘッドキャビネットが並ぶほか、リアシート下にも収納スペースを設けています。
オーバーヘッドキャビネット下部にはダイネットを照らすスポットライトが配置されています。
スポットライトはスライド移動可能で、手元をしっかり照らしたり、間接照明のようにしたりと空間を演出できます。
電子レンジを標準装備するギャレー
キッチンスペースにはスライド式延長テーブルを採用し、使用しない時は収納して広いスペースを確保できます。
室内からでも車外からでも取り出しやすい位置に70リットル両開き冷蔵庫を配置。
シンクにはガラス蓋を備え、蓋を閉じればフラットな調理スペースになります。
シャワーオプションなしの場合、12L給水タンクと12L排水タンクが標準装備となります。
大きな電力を必要とする電子レンジですが、1500Wインバーターを標準装備するため、場所を選ばず使用可能。
地域の特色が現れるお惣菜や、便利なレンジ調理品を簡単に買える日本の事情に即しています。
キッチンスペース下部には深さのある引き出し収納を備え、細々した生活用品を収納できます。
パワーリフトベッドでベッドルームをアレンジ
リアダイネットを展開した標準ベッドの就寝定員は大人2名で、夫婦2人旅などが想定されます。
ここにパワーリフトベッドをオプション搭載することで、ベッドアレンジの幅が広がります。
パワーリフトベッドとは電動昇降式のベッドのことで、ボタンひとつで天井から約1200mmの範囲で自由に高さをセット可能。
固定式のベッドに比べ、使う人に合わせて上下の空間を無駄なく活用できるのが特徴です。
このオプションにより就寝定員が大人2名から大人4名へ増員。
ウッドスプリングが寝心地を向上しているほか、体熱や湿気を放出する役割も兼ねています。
シャワーオプションを用意するマルチルーム
個室のマルチルームはそのまま大容量の収納庫としてもいいですし、オプションでシャワーキットの搭載も可能。
その場合、標準の12L給排水タンクはレスになり、68L給水タンク・85L排水タンク・給排水タンク残量計・ガスボイラー10L・シャワーキット・小型ベンチレーターが装備されます。
シャワーヘッドはスペース効率のよい引き出し式。
湯沸かしのためのボイラーは日本の事情に合わせ、LPガスではなく入手の簡単なカセットガス式を採用しました。
オプションでラップポン・トレッカー WT-4やポータブルトイレの設置が可能で、ラップポン用のコンセントの増設も可能です。
電装品オプション「コンフォートパッケージ」
電源システムには、標準装備としてリチウムイオンバッテリー200Ahとインバーター1500Wを搭載。
サブバッテリーは外部電源から充電できるほか、オプションでソーラーチャージャーを用意します。
室内コンセントの電源はインバーターからも外部電源からも取ることができます。
コントロールパネルには高性能バッテリー残量計を備え、バッテリーの残量や使用状況をデジタル表示します。
オプションの給排水タンク残量計や、パワーリフトベッド昇降スイッチもまとめて配置され、車内の状況を一か所で把握できます。
また、オプションでマックスファンベンチレーターやFFヒーター、液晶テレビを用意します。
もし電化製品を追加装備するなら電源システムも強化しなければいけませんが、消費電力の計算は専門知識がないと難しく、容量や予算に迷うシーンも多々あります。
スペランツァ 540Mでは、必要とされるオプション装備をあらかじめセットにした「コンフォートパッケージ」を用意します。
パワーリフトベッド、家庭用エアコン、追加リチウムバッテリー200Ahをセットにし、簡単に必要な環境を構築できるようにしています。
まとめ
高い室内天井とマルチルーム、そしてサブダイネットにも常設ベッド風にも使えるリアスペースを備えた540Mモデル。
バンコンながら、国産カムロードキャブコンにも引けを取らないスペックを誇ります。
マルチルームが不要なら540Cモデルもあるほか、オプションのパワーリフトベッドでさらなる就寝定員の拡張にも対応するので、家族構成や用途に合わせて選ぶのがおすすめです。