キャンピングカー
【2026新モデル取材】最新で、最大サイズ、約2200万円のキャブコン「GeoRoam(ジオローム)」登場
一目でキャンピングカーだとわかる大型のキャブコン。
海外製だけでなく国内キャンピングカービルダー(メーカー)からも様々なモデルが発売されています。
トラックベースの国産キャブコンは、全長5m前後で価格が1,300万~1,500万円のものが主流。
ですが本記事で紹介する日本特種ボディーのGeoRoam(ジオローム)は全長6.8m、価格は約2,200万円の超大型で高額なモデル。
今年(2026年)の初めに新発売で、おそらく最新で最大サイズ、最高価格の1台。
ジャパンキャンピングカーショー2026で取材してきたので、くわしく見ていきましょう。
いすゞの新型キャンピングカー専用シャシーがベース

2026年に新発売されたジオロームは、何から何まで新型。
まずベース車からして、2026年に発売となったいすゞ自動車の新型キャンピングカー専用シャシー「Be-cam(ビーカム)」ワイドキャブロング車型を採用しています。
国産の大型キャブコン(キャブコンバージョン)のベース車といえば、トヨタ・カムロードが主流ですが、一方でいすゞ自動車も2011年からキャンピングカーのベース車としてトラックのエルフを基にしたビーカムを出していました。
そして今年、ビーカムにワイドキャブロング車型を追加。
キャンピングカー市場において、より広く、より快適で、上質な空間を備えた車両を求めるニーズが拡大していることに応えての登場です。
日本特種ボディー・GeoRoam(ジオローム)
ベース車:キャンピングカー専用シャシー いすゞ新型Be-cam
排気量:2,999cc(ディーゼルエンジン)
ミッション:ISIM(9速AMT)
駆動方式:フルタイム4WD
全長:6,820mm
全高:2,940mm
車幅:2,330mm
車両重量:4,570kg(車両総重量4,845kg)
乗車人数:5名
就寝人数:4名
価格:2,178万円(税込)~
※仕様・価格などは取材時のもので変更となる場合があります。
安全・運転支援機能が充実
追加となったワイドキャブロング車型は専用となるセンターデフ式フルタイム4WDを採用。
非舗装路や雪道などのいわゆる悪路でも、高い走破性と走行安定性を発揮します。
さらに、全車速車間クルーズやレーンキープアシスト、プリクラッシュブレーキなどの先進安全装備を採用。
トラックベースの大型キャンピングカーだと、乗用車に比べて安全・運転支援機能が劣るのでは?という心配は、かなり少なくなっていると言えます。
オーバーランダー風のワイルドな外観デザイン
ジオロームの外観デザインはオーバーランダー風というかミリタリー風というか、かなりワイルドな印象。

「キャビンとシェルの部分をあえて一体化しないことによって、ねじれに強く悪路走行に適しています」(NTB営業部 横田泰子さん)というジオロームの特徴にふさわしいカラーリングとデザインです。
ちなみにボディカラーは、いすゞのBe-cam純正色ダークカーキメタリック。
取材時時点では、ボディカラーはこれ1色とのことですが、ジオロームにピッタリだと思いました。
内装は打って変わってラグジュアリー

外装がワイルドな一方で、室内に入ると全体的に天然木を使った暖かみがあってラグジュアリーな雰囲気。
豪華な別荘のようでした。
そしてさすが全長6.8m。とにかく広いです。

もちろん頭上を気にすることなく、室内をすたすたと歩けます。
リアエントランスで、室内レイアウトは前方から、ベッド展開もできるリビングスペース、その後ろに常設ベッドとキッチン、最後部にマルチスペースとなっています。
各部を見ていきましょう。
ゆったりとくつろげるリビング

運転席・助手席のすぐ後ろがリビングスペース(ダイネット)。
ソファがテーブルをコの字型に囲むレイアウトで、3~4人ならかなりゆったりとくつろいだり食事したりできます。

ソファの表皮は革製、テーブルも質感が高く、おしゃれなカフェのような空間。
団らんしながらまったりとお酒を嗜むのにも向いていると感じました。
キャンピングカーとしてはかなり大型のキッチン

室内スペースに余裕があるジオロームはキッチンも大型です。
十分な調理スペースがあるのに、コンロは2口。フォーセット(蛇口)付シンクもあります。

キッチンのキャビネット(家具)には、電子レンジがすっきりと収まっています。
カーテン付きの常設シングルベッド

ジオロームは国産キャンピングカーとしては超大型なだけあって、就寝スペースも余裕があります。
キッチンの向かい側にある常設ベッドは1,800mm×910mm。
ベッドマットは、リビングのソファと同じ革仕様。
カーテン付きでプライバシーも守れるし、天井高も十分なので着替えスペースとしても活用できますね。

またリビングも、マットを敷き詰めることで2,030mm×1,780mmの広々とした就寝スペースになるので、2カ所合わせて最大で大人4人が車中泊できます。
エントランスは「家の玄関のよう」

大きなボディサイズはエントランス空間にも余裕をもたらしています。
エントランスドアから車内に入ってすぐ右にはしっかりとした造りの収納家具。
車外からもアクセスできるようになっていて、荷物の出し入れに便利。
キャビネットの頭上には標準装備の家庭用エアコン(三菱 霧ヶ峰)。

エントランス左側には両開きの冷蔵庫(70リットル)もあります。

そしてエントランスの突き当たりにはマルチルーム。
鏡付きでハンガーを掛けるポールもあって、メイク室や衣類置き場、その他の荷物置き場として使えるほか、簡易トイレを設置することも。

マルチルームにも車外から荷物の出し入れができる大きな扉が付いています。
また、ジオロームにはプレミアムというグレードがあるのですが、こちらを選んだ場合はマルチルームをシャワールームにもできます。
マルチルーム内もリビングやキッチン、常設ベッドスペースと同様の凝ったデザインで、「普段はあまり見えないところまで手間とコストがかかっているな」という印象でした。
電源類も強力

前述した家庭用エアコンに冷蔵庫、電子レンジのほか、FFヒーターや各種照明、ダイネットとマルチルームの換気扇など、電気を使う設備がそろっているジオローム。
これらを気兼ねなく使うための電源設備もしっかり整っています。
サブバッテリーは5kWhのリチウムバッテリー(オプションで105kWhに増設可能)、インバーターは2,000W(オプションで2,000W×2台に増設可能)。
サブバッテリーの充電用として、走行充電器とソーラーパネル(オプション)もあります。
収納もたっぷり

超大型サイズのジオロームは収納スペースも豊富。
リビングにはオーバーヘッド収納棚とソファ下収納。

常設ベッドスペースにもオーバーヘッド収納棚があるほか、ベッドマットの下も扉付きの収納スペースとなっています。

さらにキッチンの上部とマルチルーム内にも収納棚。
室内のあちこち収納スペースだらけなので、かなり荷物が多くてもすっきり収まるでしょう。
国内の競合モデルは

全長6m級の国内ビルダー製のキャンピングカーといえば、トヨタのマイクロバス(全長約6.25m)をベース車にしたナッツRVのボーダーバンクスや、正規輸入のフィアット・デュカト(全長約6m)をベース車にしたトイファクトリーのダ・ヴィンチ6.0、ホワイトハウスのトリノなどがあります。
ジオロームはこれらよりさらに大きく全長6.7m。
価格はボーダーバンクスが約2,000万円、ダ・ヴィンチ6.0が約1,600万円からとなっていて、約2,200万円~のジオロームよりはやや安価。
国内の超大型キャンピングカーが欲しいなら、比較対象にしてみるといいでしょう。
日本特種ボディーってどんなメーカー?
日本特種ボディー株式会社(NTB)の設立は2014年。
埼玉県越谷市に本社と工場があるほか、桑名店(三重県桑名市)、東京支社(東京都中央区)、さらにはベトナムに子会社を持つキャンピングカービルダー(メーカー)です。
数ある国内キャンピングカービルダーの中で、いすゞ車ベースのキャブコンタイプのキャンピングカー専門というめずらしい存在です。
公式サイトによると、いすゞのキャンピングカー専用シャシーであるトラヴィオとビーカム(ハイキャブ)、ビーカム(ワイドキャブ)をベースに、本記事で紹介したジオロームを含めて11モデルをラインナップしています。
日本特種ボディーの公式サイトはこちら