【M.Y.Sミスティック】Registro Cuco(レジストロ クコ)



M.Y.Sミスティック「Registro Cuco(レジストロ クコ)」

レジストロクコ 外装

今回は、軽トラックをベースにしたレジストロやライトエースをベースにしたレジストロアウルで人気のあるM.Y.Sミスティックから、『Registro Cuco(レジストロ クコ)』を紹介する。

レジストロ クコはM.Y.Sミスティック初の、自社ブランドのキャンピングトレーラーだ。

「小さな車でも牽引可能な、日本の道にやさしいキャンピングトレーラー」と同社のホームページでもコンセプトを語られている通り、道路環境にも適したサイズ感で製造されており、重量も軽いため軽自動車でも牽引できるのが特徴だ。(※軽トレーラーではなく普通車登録となります)

徐々に販売台数を伸ばしているとはいえ、キャブコンやバンコンなどの自走式タイプに比べれば、まだまだ普及率の低いトレーラー。

国内で流通しているキャンピングトレーラーのほとんどは輸入車なのでサイズが大きく、重量も重いものが中心だ。

750kgよりも重いトレーラーの場合は牽引免許も必要となってしまうので、少し敷居が高いイメージがあるのは否めない。

この状況を打開するべく、軽自動車よりも少し大きい程度のコンパクトなキャンピングトレーラーとしてレジストロ クコは誕生した。

これまでのレジストロシリーズと同じくオールドアメリカンな雰囲気のデザインでありながら、コンパクトかつ軽量という今までのトレーラーのイメージを覆す、2020年注目の一台だ。

Registro Cuco(レジストロ クコ)
ビルダー:MYSミスティック
タイプ:トレーラー
価格:¥2,398,000~
就寝定員:3名
牽引免許:不要
全長:3,520mm
全幅:1,720mm
全高:2,270mm

内装

ダイネット

レジストロクコダイネット

ダイネットのソファはコの字型のレイアウトになっており、大人4〜5人でも食事をとったり会話を楽しむことができそうだ。

また、これまでのレジストロシリーズをそのまま継承したような内装デザインも良い。

壁には厚みのある白木目調の壁紙が貼られ、シートは芝生のようなやや深めの緑色と、ちょっとレトロでおしゃれなデザインになっている。

レジストロクコ ベッド

出典:MYSミスティック

センターテーブルを下げればテーブルの天板を利用したベッドに展開が可能だ。

長さ1800mm×幅1640mmとクイーンサイズに近いベッドサイズになるので、夫婦と子供1人といった家族でも十分に対応可能。

見た目は小さいレジストロ クコだがリアと右サイド、左サイドの三方向にウィンドウが設置されている為か、中にいると開放感もあり体感的には実際のサイズよりも広く感じる。(※リアのスライドウィンドウはオプション)

ギャレー

レジストロクコ ギャレー

エントランスを入ってすぐ目の前にギャレーが設置されている。

上の写真にあるガラス製カバーの付いたシングルバーナー付きシンクはオプションで選択可能。

レジストロクコの場合はギャレーがL字型に設置されているので調理・作業スペースが広いのも魅力的だ。

レジストロクコ 冷蔵庫

シンクのすぐ下には標準装備では収納スペースになっているが、オプションで49Lの冷蔵庫を設置することもできる。

2泊以上の車旅を想定している方にとっては欲しい装備かもしれない。

収納スペース

レジストロクコ 収納スペース

エントランスのすぐ左にはスイッチ類がまとめられていたり、引き戸式の収納スペースが設置されている。

ここ以外にはあまり収納できる場所はないが、総重量480kg(標準仕様の場合)と軽自動車で牽引することもできる身軽さがこのトレーラーの良さでもある。

また、トレーラーは重くなったり重量バランスが偏ったりするとスネーキング(走行中にトレーラーが安定せず蛇行してしまう状態)も引き起こしやすくなってしまうので、牽引時の安全性を考えると、大きな荷物や重い荷物はなるべくヘッド車(牽引車)の方に積んだ方が良い。

もちろんスピードの出し過ぎも注意したい。

外装

レジストロクコ 外装

ボディにはプレスが施されたアルミプレートが使われている。

M.Y.Sミスティックのキャンピングカーは「スタイリッシュでありながらも、どこか懐かしさを感じるデザイン」と言われることが多いだが、古材風の内装とこの独特のボディの形状が見る人にそう思わせるのだろう。

もちろん見た目の格好良さだけでなく、性能も折り紙つきだ。

M.Y.Sミスティック独自の「ボディバス工法」と呼ばれる製法が用いられ、強くて軽くしなやかなアルミフレームで作られている。

そのおかげで、軽自動車でも牽引できるほどの重量でありながら、走行時の安定感もあるトレーラーになっているのだ。

車体が小さい分、バック時は大きなトレーラーよりもクイックに動いてしまうため運転に少しコツがいるが、それも慣れれば問題ないだろう。

まとめ

今回はM.Y.Sミスティック初となるキャンピングトレーラー『Registro Cuco(レジストロ クコ』を紹介した。

今までの常識を覆す、軽自動車でも牽引できるトレーラーという革新的な一台となっている。

また、走行時にトレーラーに乗車することは法律で禁じられているので、トレーラーは一般的に揺れや振動に対して、特別強く作られているわけではないが、レジストロ クコには強化フレームに変更というオプションが設けられている。

この強化フレームに変更することで比較的重量のある冷蔵庫やサイドオーニング、ソーラーパネルなどのオプションを追加することもできるようになるのだ。

このことからも、軽量で軽自動車で牽引できるというだけではなく、居住空間の快適性と安全性も大事にしようというM.Y.Sミスティックのこだわりが垣間見えると思う。

日本のトレーラー市場に一石を投じる「Registro Cuco」のこれからの動向に要注目だ。