キャンピングカー
からくり屋敷のようなギミック満載!ダイレクトカーズ「NINJA」が実現した大収納

「からくり」に由来するNINJA
軽キャンパーからキャブコンまで大小さまざまなキャンピングカーを送り出す大手ビルダー・ダイレクトカーズ。
2024年のジャパンキャンピングカーショーでも複数の新型キャンピングカーを発表しましたが、その中にユニークな名前を冠した一台があります。
その名も「NINJA(ニンジャ)」。
名前の由来は「からくり仕掛け」の大型収納。
そのコンセプトを見ていきましょう。
NINJA(ニンジャ)
ビルダー:ダイレクトカーズ
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード
乗車定員:7名
就寝定員:5名
全長:5,160mm
全幅:2,060mm
全高:2,950mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:2WD 1298万円(税込)、4WD 1328万円(税込)
公式サイト:ダイレクトカーズ
【ダイレクトカーズ NINJA】あちこちにギミックが隠されたエクステリア
モノトーンのペイントが施されたエクステリアは、流れるような躍動感がありながらも甘さを排し、シャープな印象。

オプションのフロントマスクを装着すれば、さらに先鋭的な雰囲気が強くなります。
ルーフエンドにはボディと一体成型のスポイラーが取り付けられています。
スポイラーは意匠的な目的だけでなく、ルーフトップの空気の流れを調整する役割も担っているそう。
オプションでサイドオーニングの搭載も可能です。
いい意味で「キャブコンらしくない」ソリッドな印象のエクステリアは、それだけでも個性的ですが、本領発揮はここから。
サイドとリアにあるハンドルを引くと、大きな収納ボックスが飛び出します。

サイドのスライドボックスは1,350×480×450mm、270Lの大容量を誇ります。
フタとキーロックが付き、スライドレール仕様でスムーズに引き出せます。

さらにリアボックスは1,870×360×530mm、290Lという圧倒的なサイズ。
横幅2m近くあるボックス内にはスキー板など長尺の荷物も余裕で収納できるほか、深さもあるためブーツなどを一緒に収納しておけます。
上部にはフタが付いていて、ギアなどの一時置き場としても活躍。
外部収納のメリットは、車内に持ち込みたくない濡れた物や汚れた物の収納にも対応すること。
キャンプギアの収納庫や、ダストボックスとして活用する人は多いですが、ここまでのサイズはなかなかありません。

ボディ右側の扉を開けると、室内のシート下スペースにアクセス。
横長の形状で長尺物の出し入れもしやすくなっています。
エントランスドアの横にはさらなるギミックが。

扉を開け、カウンターをスライドさせるとシャワー付きアウトドアシンクが出てきます。
シンク横にもスペースの余裕があるので、カセットコンロなどを載せて調理台としても利用可能。
変幻自在のNINJAの特徴が垣間見えます。
次のページ▷▷▷【車内にはどんなカラクリがついているのか、詳細もみていきます!】
【ダイレクトカーズ NINJA】リアエントランスのメリットを活かしたレイアウト

リアに配置されたエントランスから車内に入ると、雰囲気は一変。
優美な曲線とアースカラーのインテリアが、居心地のいい落ち着いた空間を生み出しています。
ギャレーはエントランス付近にまとめられ、マルチルーム、クローゼットを経てリビングへと至ります。
前方にはバンクベッドを備え、さらにリビングのシートをアレンジすればフロアベッドとなります。
床下収納など、各所に収納庫があることも特徴です。
L字型ソファでテーブルを囲むリビング
リアエントランスのメリットは、車両側面に開口部を設ける必要がないため、車幅いっぱいのリビングスペースを取れること。

L字型ソファと二人掛けシートで構成されるリビングは、家族全員が着席できる広々空間。

フロント側の背もたれは簡単に外すことができ、車外に出なくても運転席から移動することが可能となっています。
ソファとして使ってもいいですが、ベッドマットを一面に敷き詰めることで、お座敷スタイルにもできます。
リビングを含め、室内の至るところに収納スペースが。
ダイニングテーブルの下には床下収納があり、リビングで使用する小物やストック品などを保管しておけます。
二人旅ならバンクベッドを活用
ベッドはフロアベッドとバンクベッドの2か所。

リビングのテーブルを取り外して、マットを敷き詰めればフルフラットベッドが登場します。
夫婦やカップルなど少人数の旅ならバンクベッドだけで十分。

不要なときはバンクベッドのフロア部分をスライドさせて、フロント側に収納できるようになっています。
苦手な人も多いバンクベッドですが、バンク内に窓があって採光できるほか、十分な広さと天井高があり、圧迫感を与えません。
リアにまとめられたキッチン

キッチンはリアにまとまっています。
シンクと2口コンロが一体化したカウンターは、強化ガラスのカバーを閉めることで作業スペースに。
水道設備は給水タンク81L、排水タンク62Lの大容量です。

調理台の上部には出力調整可能な換気扇も備え、本格的な調理が想定されています。

電子レンジはエントランス脇に配置され、外からも利用しやすい位置になっています。
リビングとの中間点には90Lの大型冷蔵庫が。

冷蔵庫の扉は左右どちらからでも開き、リビングエリアからも使いやすいレイアウトです。
また、NINJAのコンセプトはキッチンでも発揮されています。

床下に収納スペースがあるほか、2つの引き出しと、扉付きの収納スペースを確保。
緩やかにアールを描くキッチン収納の形状は、高い技術力の証明です。
ボイラー搭載のマルチルーム
キッチンの隣にはマルチルームをレイアウト。
ボイラー搭載で、温水シャワーを利用できます。

室内には電動カセット式トイレとシャンプードレッサーが配され、大きなミラーがホテルのような上品な空間を作り出しています。
収納もあり、サニタリーアイテムなど日用品をしまっておけるのも便利。
マルチルームのすぐ隣にはクローゼットがあり、衣類を収納しておけます。
【ダイレクトカーズ NINJA】機能的に配置された電装品
ソーラーパネルはフレキシブルタイプのため、マックスファンと天窓がありながらもルーフ形状にぴったり沿い、隙間なく取り付けられています。
リビングエリアの棚には家庭用エアコンを設置。
造作家具のように自然に木目調のインテリアに溶け込み、違和感がありません。
オプションで19インチテレビも搭載可能。

車内の状態はオリジナルディスプレイで一括把握できます。
ライトのオン・オフや、電気、水の状態確認などができます。
室内で電気が使えることはもちろん、ボディサイドにAC出力のコンセントを備え、アウトドアで家電が利用できるようになっています。
まとめ
あちこちに工夫たっぷりの「からくり」が隠されたNINJA。
遊び心を満たすと同時に、実用性のある仕掛けばかりで、見た目以上の収納力を発揮しています。
また、ワイルドな印象のエクステリアに対し、優雅な曲線美を描くインテリアも必見。
「かっこよさ」と「快適さ」の絶妙なバランス感がNINJAを特徴づけています。
マルチルーム、エアコン、ボイラーなど生活に必要な設備が惜しみなく揃えられた至上の一台、「不便」や「我慢」とは無縁の旅ができそうです。