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【キャンピングカー夫婦旅】チェコってどこ?物価が安くビールが旨い!プラハ観光と大自然もおすすめだった

【キャンピングカー夫婦旅】チェコってどこ?物価が安くビールが旨い!プラハ観光と大自然もおすすめだった

キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパ各国を旅する私たち夫婦。

2年半の旅で訪れた国は、これまでに21カ国を超えました。

今回ご紹介するのは、その20カ国目に訪れた「チェコ共和国」。

正直、行くまではどんな国かあまりイメージできていませんでした。

ところが実際に足を運ぶと、驚きと感動の連続が!

まず目を引いたのは、物価の安さ。

とくにビールは「信じられないくらい安くて美味しい!」

そして街を歩けば、中世の建物が美しく並び、まるでタイムスリップしたかのような気分に。

この記事では、そんなチェコをキャンピングカーで旅して感じた魅力を、車中泊事情や実際に訪れたおすすめスポットとともにお届けします。

ヨーロッパ・キャンピングカー旅20カ国目に訪れたのは「チェコ」


チェコの道

私たち夫婦は、キャンピングカーでヨーロッパを旅しています。

旅を始めてから、気づけばもう2年9カ月。これまでに21カ国を巡りました。

イタリアからスタートし、フランス、スイス、ポルトガル、フィンランド、スロベニアと、西、北、そして南へと自由にルートを変えながら進むスタイル。

車内でリモートワークをこなしつつ、「まるでその土地に暮らしているかのように」、じっくりと地域に溶け込むのが私たちの形です。

チェコの道

この夏は、猛暑を避け、スイスとオーストリアの山岳地帯でしばらく過ごし、アルプスの景色を堪能。

その後、いよいよ東ヨーロッパへ。

西に比べ観光客も情報も少なく、まさに“知る人ぞ知る旅先”という雰囲気にワクワク感が高まりました。

そして最初の一歩が「チェコ」です。

オーストリアから国境を越え、新たな国へ足を踏み入れました。

チェコ共和国とは?




チェコ共和国は、ヨーロッパの内陸国。

ドイツ、ポーランド、スロバキア、オーストリアに隣接しています。

チェコの街並み

ヨーロッパでも屈指の歴史と文化が詰まった場所で、とくに首都のプラハはまるで絵本のような旧市街が魅力的で、世界中から観光客が集まります。

チェコの公用語はチェコ語ですが、観光地では比較的英語も通じます。

通貨はユーロではなく、チェコ・コルナ(CZK)が使われています。

街中や公共交通機関は、キャッシュレスが普及し、バスなどの乗車料金もカードでサクッと支払えました。

ただし、地方の小規模店は現金しか使えないこともあるので、少額のコルナを用意しておくと安心です。

ユーロ圏に比べて物価が安く、外食やビールはとくにリーズナブル!

旅人にはうれしいです。

そして、チェコといえばやっぱりビール!

国民一人あたりのビール消費量は世界トップクラス。

地元の醸造所が作る美味しいクラフトビールを格安で楽しめます。

また、歴史的建築や世界遺産も多く、中世の街並みが残る小さな町や、美しい自然公園も見どころのひとつ。

都会の華やかさと田舎ののどかさ、どちらも味わえるのがチェコの魅力です。

チェコの車中泊事情は?意外と快適で安心!


チェコの車中泊場所

チェコはキャンピングカー旅にやさしい印象。

私たちも8日間の滞在中、快適で安全な旅を楽しむことができました。

スペインやフランス、ドイツのように無料のキャンピングカー施設が豊富…というほどではありませんが、有料のキャンプ場やRVパークはよく整備され数も多く、ストレスなく車旅ができます。

料金:1泊240〜600コルナ(約1,700〜4,300円)程度と比較的リーズナブル
設備:水場・電源・シャワー・トイレ完備のところが多い


私たちは基本的に無料スポットを活用するスタイル。

チェコでも給水・排水・車中泊の無料スポットをうまく組み合わせ、8日間すべて無料!

治安面で不安を感じる場面もなく、夜間の車中泊も安心して過ごせました。

また、チェコは公共の駐車場で一晩滞在しても注意されることはありませんでした。

ただし、プラハなどの大都市や自然公園内では規制のあるエリアも。標識や駐車ルールの確認は必須です。

チェコで訪れたスポット


プラハ:歴史が息づく中世の街をお得に満喫!




チェコの首都プラハは、中世の雰囲気が色濃く残る美しい街。

プラハの街並み

「百塔の街(The City of a Hundred Spires)」と呼ばれることもあり、街を歩けば教会や塔がいたるところに点在し、まるで中世の時代に迷い込んだかのような気分になります。

ふだん私たちは大都市観光を避けがち(駐車や治安の不安があるため)ですが、プラハは例外。

首都でありながら道路が広めで走りやすく、大型車OKの駐車場も充実しています。

今回は街中の無料駐車場にキャンピングカーを停め、朝から晩までたっぷり観光できました!

プラハ街歩きのおすすめスポット:ミフルカ火薬塔(Powder Tower)


プラハのミフルカ火薬塔

旧市街の入口にそびえる、大きな城門。

15世紀ごろにゴシック様式で建設され、一時は火薬庫として使われたことから「火薬塔」と呼ばれるようになりました。

その存在感は圧倒的で、思わず足を止めて見上げてしまいます。

塔に登れば、プラハの街並みを一望でき絶景スポットとしてもおすすめです!

プラハ街歩きのおすすめスポット:旧市街広場 & 天文時計(Orloj)


プラハの旧市街広場 & 天文時計

広場に出ると一気に開けた空間が広がり、観光客で賑わう中心地。

カフェやレストラン、お土産ショップが並ぶとても楽しい雰囲気です。

1時間ごとに鐘が鳴り、からくり人形が動く天文時計は必見。

周囲は少し混雑するので余裕を持って移動しましょう。

プラハ街歩きのおすすめスポット:カレル橋(Karlův most)


プラハのカレル橋

プラハのシンボル的存在で、絶対立ち寄って欲しい観光名所の一つカレル橋。

14世紀の石橋で、聖人像が並ぶ橋上を歩くだけで楽しいスポットです。

少し離れて写真を撮ると、橋とモルダウ川、美しい街並みが一枚に収まって絵になります!

プラハ街歩きのおすすめスポット:プラハ城(Pražský hrad)


プラハのプラハ城

プラハ城は街を見下ろす丘の上にあり、その敷地面積は約7万平方メートルと世界最大級の城域。

城塞都市のようになっており、聖ヴィート大聖堂や王宮など見応え抜群。

城内にはスターバックスもあり、チェコ限定メニューやグッズも販売されています。

「お城の中でスタバ」というちょっと不思議な体験が味わえます。

プラハで味わったチェコグルメ


チェコグルメのスヴィチュコヴァー

チェコは他の欧州の首都と比べても圧倒的に物価が安く、レストランやカフェを存分に楽しめました。

立ち寄ったのは、チェコの伝統料理を扱う、「U Glaubiců」というレストラン。

Svíčková(スヴィチュコヴァー)という牛肉の煮込み料理は、濃厚でほんのり甘く、クセになる美味しさ!

Knedlíky(クネドリーキ)は、チェコ伝統のゆでたパンで、肉まんのような生地で、ソースやスープ、肉料理と一緒に食べます。

そして、ビールがとにかく安い!

なんと水よりもビールの方が安く、一杯(500ml)が約50コルナ(約300円)ほど。

2人でお腹いっぱい食べても、5,000円以内に収まり、他の観光地では味わえない、コスパ最強のグルメ体験でした。

レストランやパブでは種類豊富なビールが楽しめるほか、チェコならではの「ビールスパ」や「ビールコスメ」も人気。

ビールスパでは、本物のビールに浸かるお風呂に入りながら、ビールを飲むというユニークな体験もできます。

トゥルデルニーク

食べ歩きにはTrdelník(トゥルデルニーク)というスイーツがおすすめ。

煙突のような筒状の甘いパンで、生地はほんのり甘く、表面はカリッと香ばしい仕上がり。

街中の専門店で、アイスやホイップ、チョコ、フルーツなどのトッピングを楽しめます。

プラハで実際に利用した駐車場


私たちが利用したのが、ストラーホフ大競技場のすぐ横にある、広めの屋外駐車場。

市街地から徒歩15〜20分ほどで、公共バスを使えば楽にアクセスできます。

嬉しいポイントは、駐車料金が無料で車中泊もOKだったこと!

他にも数台のキャンピングカーが停まっていて、クチコミも「安全だった」との声が多く、安心して利用できました。

チェコの最高峰「スニェシュカ山」で大自然ハイキング




プラハの街歩きとはまた違う、大自然を満喫できるのがスニェシュカ山(Sněžka)。

ポーランドとの国境にそびえる、チェコ最高峰(1,603m)です。

山のふもとの町は、Pec pod Sněžkou(ペツ・ポド・スニェシュコウ)。

冬はスキーやスノーボード、夏はハイキングで賑わう小さな山岳リゾートで、ロープウェイで山頂へも行けるため、家族連れや初心者にも大人気のスポットです。

私たちはあえて、ハイキングで頂上へ向かうことに。

コース:往復約12km
標高差:800m
所要時間:5時間ほど


登山道はしっかり整備され、計画すればどなたでも挑戦しやすいルートです。

山頂からは、チェコとポーランドの展望が一気に開ける大パノラマ。

遠くまで続く緑と山並み、澄んだ空気が最高に気持ちよく「頑張って登ってよかった!」と心から思える瞬間でした。

気持ちよく歩いて楽しむタイプの山で、アウトドア旅にぴったりです。

スニェシュカ山で実際に利用した駐車場




スニェシュカ山へと登るケーブルカーとハイキングルートがあるペツ・ポド・スニェシュコウの町は、どこの駐車場もキャンピングカー禁止。

そのため、隣町のヴェルカー・ウーパの駐車場に車を停めて歩いて行きました。

ヴェルカー・ウーパからペツ・ポド・スニェシュコウはシャトルバスもあるので利用しやすいです。

駐車料金:24時間200コルナ(約1,400円)

【まとめ】チェコ旅で感じたこと・振り返り


今回のチェコ旅を振り返ってみて感じたのは、物価・自然・文化のバランスがとても良い国だということ。

中世の街並みが残るプラハのような歴史ある都市もあれば、スニェシュカ山のような大自然でリフレッシュできる場所もあり、短い滞在でもさまざまな魅力を味わうことができました。

車中泊に対して比較的寛容で、キャンピングカー施設も有料・無料をうまく組み合わせながら、給水・排水・車中泊もストレスなくこなすことができます。

そして、何よりどこに行っても人々が穏やかで、安心して旅ができたというのが印象的でした。

ぜひ、キャンピングカーでのチェコ旅をしてみてはいかがでしょうか!

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!