【キャンピングカーでヨーロッパ一周中】夏の車中泊で体験した危険、トラブル、ハプニングと対策4選
目次
【夏の車中泊で体験したトラブル】突然のゲリラ豪雨、強い雷雨と雹(ひょう)で大パニック
夏は突然のゲリラ豪雨などが起こりやすく、特に自然との距離が近い車中泊はもろにその影響を受けるので注意が必要です。
私たちも車中泊生活を始めてから梅雨の時期など、長い雨の期間を体験してきましたが、夏のゲリラ豪雨でひょうが混じったときほど怖い体験はないです。
ひょう体験をしたのはイタリア北部のトレンティーノ州で、その日は登山を終えて登山口の駐車場で車中泊していました。
登山の疲れもあり、早めに就寝していましたが、夜11時頃に大きい雷音と共に大粒の雨がキャンピングカーの天井を叩きつける音で起こされました。
外を見ると今までに経験したことのないような立て続けの雷音と稲妻でした。
次第に雨の音も大きくなり、ゴツゴツとまるで石が天井を叩きつけているかの様な音に!
急いで外を見るとひょうでした。
「窓ガラスが割れたらどうしよう!」「天井のソーラーパネルが壊れたらどうしよう!」と大パニックになりましたが、そこは人里離れた山の中、避難できるような場所もなく、仕方なく嵐が去るのを待つしかなかったのです。
幸い、ひょうは10分程で止み、雷雨も1時間で止みました。
車への被害などはありませんでしたが、恐怖の1時間を過ごしました。
⚫︎ひょう対策
ゲリラ豪雨やひょうは天気予報をこまめにチェックしていてもいきなり来ることがあるのでより注意が必要です。
ひょうは固い氷の粒なので車にあたればガラスが割れたり、ボディがへこんだりと大きな被害が出てしまいます。
ひょうが降り出したらなるべく屋内駐車場へ避難。
避難が難しい場合は毛布やフロントガラスカバーで車体を覆って、被害を最小限にしましょう。
ひょうってもっと珍しい現象かと思っていましたが、私たちは夏の車中泊生活を始めてからもう4回もひょうを経験しました。
自然の環境下で過ごす時間が多い車中泊は災害の影響をもろに受けやすいので、常に天気の急変に警戒し、ちょっとでも怪しいなと思ったら避難したり、フロントガラスカバーを付けたりするようにしています。
【夏の車中泊で体験したトラブル】車内に虫が大量侵入
夏に入り、多く姿を現すのが虫です。
車中泊となるとやっぱり川辺や山など自然溢れる場所を選ぶことが多く、必然的に虫もたくさんいるので、夏場は虫との戦いになります。
車中泊スポットによって虫の種類も変わってきて、今までいろんな虫が車内に侵入してきました。
あるときは毎晩耳の周りをブーンと飛ぶ蚊に起こされ、寝不足な日々が続いたことも。
またあるときはどこからかハエが大量に侵入。一晩で8匹も退治するはめになりました。
退治しても次から次へと現れてまるで悪夢。他には小さな蜘蛛もたまーに出没します。
自然の中なので虫はしょうがないですが、車内が虫だらけになるのは避けたいのですよね。
参考までに私たちが実施している虫対策をいくつか紹介します。
●網戸
私たちのキャンピングカーには全ての窓に網戸があります。
これはあるとないとでは大違い!
網戸があれば暑さ対策と虫対策の両方ができるのがメリット。
窓を開けた状態で虫の侵入も防いで、車内で快適に過ごせます。
●殺虫スプレー
ただし、網戸で完全防備していてもどこからか虫が入ってきてしまう場合があります。
そんなときは仕方ないので殺虫スプレーを使います。
●ハエたたき
でも殺虫剤は臭いに少し抵抗があってなるべく使いたくない。
そんなときに驚くほど役立ったのが昔ながらの「ハエたたき」。
今さらですがこれはおすすめ!
ハエなどスピードのある虫でも一発で撃退でき、最近の買って正解だったアイテム”No.1”になりました。
その他、外で過ごす際は虫除けスプレーも忘れずに肌が露出しているところにかけるようにしています。
結論から言うと、夏場はどんなに対策していても、虫がどこからか入ってきてしまいます。
「車中泊≒アウトドアキャンプ」なので、多少の虫はしょうがないと考えた方がストレスが少なくていいかもしれないです。
【夏の車中泊で体験したトラブル】想像を超える車内の暑さ
私たちのキャンピングカーにはエアコンがありません。
最初はなくても大丈夫だろうと軽く考えていましたが、ダメでした。
夏場の炎天下だと車内は50°C近くにもなってしまい、日中は車内で過ごすのは不可能な状態です。
熱中症などの体への負担だけでなく、車内に置いてある食料や電化製品にも悪い影響が出かねません。
特に私たちはパソコンを使ったリモートワークをしながら車中泊旅をしているのですが、車内でパソコンを使用していると暑さのせいで本体が熱くなり、フリーズや予期せぬシャットダウンなどのトラブルを引き起こすこともありました。
このままでは人もパソコンも本当に危ないと感じ、急遽ルートを変更し、標高の高いイタリア北部のアルプス付近に移動して暑さから逃れることにしました。
標高が少し上がっただけでずいぶんと気温が下がり、快適に過ごせて大正解でした。
夏場の直射日光の当たる車内は外気温よりも高くなってしまい、危険な暑さです。
夜になっても熱がこもり、なかなか温度が下がらず車中泊には厳しいと言わざるを得ません。
そんなときに私たちが実施している暑さ対策を紹介します。
⚫︎暑い場所から逃げる
当たり前すぎるかもしれませんが、まず一番良いのが暑い場所から逃げることです。
熱中症などの危険性もあるので暑い地域での車中泊は控えて標高の高い地域での車中泊がおすすめです。
標高が100m上がるたびに気温が0.6°C下がるとされているので、標高1,000m近くだと夏場でも20°C台前半なので快適に過ごせます。
夏の車中泊は山がベスト。
この他、暑さを和らげるには、車に入る日差しをシャットダウンするのも有効です。
全部の窓にカーシェードを付けるだけでビックリするぐらい車内の温度上昇を抑えられます。
【夏の車中泊で体験したトラブル】暑さのせいで車内に異臭が
夏の暑さと共にやってきたのが臭いです。
他の季節はそれほど気にならなかったが、気温も湿度も上がる夏の狭い車内では臭いが大問題になりました。
ある日車内から生ゴミのような異臭が漂ってきて「どこだろう?」とゴミ箱周辺など車中探しましたが原因が見つかりませんでした。
もしかして、と思い排水タンクの処理をしたら、汚水からその異臭がしたのです。
なんと異臭の原因は昨晩食べたブロッコリーの茹で汁からだったのでした!
ブロッコリーのせいでここまで臭いが出るとはビックリ。
臭いだけでなく、溜まった汚れが後々のタンクの故障の原因にもなりかねないので早めの対策が大事だと改めて実感。それからは臭い対策を徹底しています。
⚫︎私が実施した排水タンクの臭い対策
私たちが実施して成功した臭い対策を紹介します。
一番異臭が出やすいとわかった排水タンク。
これをなんとかしなくては、ということでいろいろ試しました。
私たちのキャンピングカーはキッチンシンクの排水タンクが一つと、シャワー・洗面所のシンクの排水タンクが一つ。
計2つの排水タンクがあります。
キッチンの排水タンクの臭いの元は主に油や食べ残しなどです。
そこで、汚れた皿をそのまま洗わずに、食器洗いの前にキッチンペーパーで鍋や食器などの油汚れ、食べ残しを拭き取ってから洗うようにしました。
他にはパスタの茹で汁、牛乳、ブロッコリーの茹で汁など、そんなものまで?と思うものも臭いの原因になります。
なので、ちょっとでも「臭いそうかな?」って思ったらシンクには流さず、空のペットボトルに移して別で排水処理場などに捨てるようにしています。
臭いが出そうなものはそのままシンクに流さないことを徹底してからはキッチンの排水タンクから臭いが出なくなりました。
また、シャワー・洗面所の排水タンクは食べ物が流されないから臭いも出ないだろうと思ったら大間違い!
シャンプーやボディソープの石鹸カスや髪の毛などが排水タンクに溜まり、臭いの原因になってしまうのです。
この場合は薬品を使ってこまめにタンクの洗浄をするのがおすすめです。
ただし、一般家庭で使用している洗剤だと車のタンクの種類によっては劣化させてしまう場合もあります。
キャンピングカーの排水タンクでも使える洗剤かどうか確認してから使用しましょう。
【夏の車中泊で体験したトラブル】まとめ
私たちがこれまで体験した夏の車中泊トラブル4つとその対策を紹介しました。
車の中での暮らしでは普通の家とはまた違ったトラブルやハプニングに遭遇します。
私たちの事例を参考にして、車中泊で起こりうるトラブルやハプニングを避けてもらえたら幸いです。