ャンピングカー用カセット式トイレの全自動コイン洗浄機

日本未導入?キャンピングカー用カセット式トイレの全自動コイン洗浄機は期待外れだった?



普段のカセット式トイレの処理方法を紹介

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

私たちは、イタリアにて中古で購入したキャンピングカーで旅をしています。

車内にはカセット式のトイレが装備されており、ヨーロッパではこのタイプが最も一般的です。

最近の新しいキャンピングカーのほとんどにも、カセット式トイレが装備されています。

正しい薬剤を使えば臭いも抑えられ、処理も比較的簡単です。

汚物の処理場所

汚物の処理の仕方は、RVパークやオートキャンプ場、ダンプステーションなどに設置されているカセットトイレ用の処理場で行います。

汚物に直接触れるわけではないですが、衛生面を考慮して私たちは、使い捨てのゴム手袋を着用して作業をしています。

洗浄方法

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

タンクが満タンになったら、キャンピングカーの外側にあるカセットタンクの扉からタンクを取り出し、排出口のキャップを開けて排水溝へ中身を排出します。

汚水をすべて流し終えたら、タンク内をきれいに洗浄します。

排出口からタンク内に水を少し入れ、キャップを閉じ何回かジャブジャブと降った後、もう一度排水溝に流します。

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

この作業を3回程繰り返し、タンクから出てくる水が透明になれば完了です。

汚水処理は、臭いが出て汚い作業を想像するかもしれませんが、薬剤を使用しているおかげで、液体は青色に着色され、消臭効果もあるため、臭いも気になりません。

最初は少し抵抗を感じるかもしれませんが、慣れれば5分ほどで簡単に終わる作業です。

ダンプステーションの困った点

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 ダンプステーション

とはいえ、処理を行うダンプステーションは、きれいに設備されている場所もあれば、汚物がはみ出てそのまま放置されていたり、強い臭いが漂う場所もあります。

できれば、もう少し簡単で清潔にトイレの処理・洗浄ができる方法があればありがたいなと思いながら旅を続けています。

北欧で見つけたカセットトイレの洗浄機 【Camper Clean】

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

ヨーロッパでキャンピングカー周遊を始めてから約2年、13カ国を転々と旅してきてきました。

現在は北欧のノルウェーに滞在中ですが、ここでようやくトイレ処理の手間を軽減してくれるかもしれない新技術に出会いました。

それが、Camper Clean(キャンパークリーン)という会社の「カセットトイレ専用のセルフ式全自動処理・洗浄マシーン」です。

このマシーンは、カセットタンクを中に入れてボタン一つで、汚水処理とタンク内の洗浄をすべて自動で行ってくれる、なんとも嬉しい機械です。

私たちはノルウェーとスウェーデンを旅行中、いくつかの場所でこの「全自動処理・洗浄マシーン」が設置されているのを見かけました。

調べてみたところ、ヨーロッパ中の16カ国にわたって650カ所にも設置されているようです。

自動販売機のように、気軽にセルフ式で利用できるようになっています。

利用料金は1回5ユーロ(約800円)ほどの有料の場所もあれば、無料で利用できる場所もあります

全自動なので、汚水や汚物に触れることもなく、臭いも気にせずタンクの処理と洗浄ができる優れたマーシンのようです。

Camper Cleanのホームページはこちら

トイレ処理・洗浄マシーンを実際に使ってみた!

ノルウェーでは2カ所で利用しました。

一つはダンプステーションにあったマシーンを使用(1回5ユーロ)。

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

もう一つは高速道路の休憩エリアにて、トイレの隣に設置してあったのを利用しました。(無料)

使い方はとっても簡単!

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

1、カセットタンクをキャンピングカーから取り出し、全自動処理・洗浄マシーンは複数のカセットタイプに対応しているため、自分のカセットタイプを選び、ボタンを押します。

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

2、機械の扉が開いたら、カセットタンクの開口部を開けた状態にして、全自動処理・洗浄マシーンの中にタンクを入れます。

3、スタートボタンを押せば扉が閉まり、内部で汚物や汚水の処理が始まります。

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

4、約2分で洗浄が完了し、扉が自動で開きます。

自動で汚物を分解、消臭してくれる専用の薬剤も入れてくれるので、タンクを取り出しそのまま使用してOK。

処理があっという間に終わったので「あれ?本当に処理さたの?」と半信半疑でタンクを取り出したのですが、中身はしっかりっと無くなり、タンクは空になっていました。

本当にキレイになるの?リアルな感想は?

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

期待して使ってみたカセットトイレ全自動洗浄マシーンの感想は「思ったほどキレイに洗浄されない」というものでした。

処理完了後にタンクを開けてみると、まだわずかな汚物と汚水が残っていたのです。

普段の手動での洗浄では、3回ほどタンク内をしっかりゆすぎ、水が透明になるまで洗浄するが私たちの方法なのですが、機械では1回のみの洗浄のようで、若干の汚れが残る感じでした。

その結果、結局再度手動で洗浄することになり、二度手間に

洗浄マシーンのすぐ隣に通常のカセットトイレ処理場(排水場)と水場が設置されていたので、そちらを使う人も結構見かけました。

やはり、自分の手でしっかり洗浄したほうが確実にきれいになると感じます。

1回目に使ったマシーンが故障していたのかもしれないと思い、別の場所にあるマシーンで再度試してみたのですが、結果は同じで汚れは残っていました。

操作方法はシンプルで、ボタンを押すだけのはずなので、使い方が間違っているとは考えにくいですし、たまたま2回とも機械に不具合があったのかはわかりませんが、ちょっと残念な結果でした。

ネットのレビューを見ても賛否両論で「すごく便利で良かった!」という人もいれば、「もう使わない」という人もいるようです。

気にせずそのままタンクを利用する人もいますが、カセットトイレを長くきれいに保つためには、毎回きちんと洗浄してメンテナンスを行うことが大切な作業です。

ヨーロッパ周遊中にまたこの洗浄マシーンを見かけたら、再チャレンジしてみようかなと思いました。

まとめ

キャンピングカーのトイレ 自動洗浄 カセット式トイレ

キャンピングカーの本場、ヨーロッパで体験したカセットトイレ全自動洗浄マシーンのリアルなレビューでした。

個人的には「このマシーンのアイデアは凄く良いけれど、まだまだ改善の余地があるな」と思わざるを得ませんでした。

これから先どんどん改善されていき、もっとクリーンで簡単な洗浄方法が開発されていけば、快適で楽しい車中泊の魅力が増えていくと思います。