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ドイツでのキャンピングカー旅!2カ月の車中泊で知った驚きの事実とアドバイス

キャンピングカーの本場ドイツで車中泊体験!2カ月間の旅で発見した驚き
夫婦でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを旅して、1年8カ月が経ちました。
これまでに10カ国をめぐってきましたが、ついにキャンピングカーの本場であるドイツに到着しました。
今回はドイツでの2カ月間の車中泊旅で驚いたことや新たな発見、ドイツの車中泊事情、旅をする際のアドバイスなどを紹介します。
ドイツの車中泊事情に興味がある方や、キャンピングカー旅を検討している方の参考になれば嬉しいです。
ドイツキャンピングカー旅でのびっくり車中泊事情
その1・キャンピングカーの多さにびっくり!

ヨーロッパ全体でキャンピングカー文化が普及しており、特にキャンピングカーの本場とも呼ばれるドイツは、その利用者数が圧倒的です。
ドイツを訪れる前にイタリアやスイスなど、他の国を旅している途中でも、ドイツナンバープレートのキャンピングカーを多く見かけましたが、ドイツに到着してその多さに改めてびっくり!
道路では、10台中3台がキャンピングカーと言えるほどの割合です。
さらに、道路やスーパーの駐車場、住宅街の駐車場など、どこを見てもキャンピングカーがたくさん停まっており、特にバケーションシーズンの6月〜8月にかけては、旅行に出かけるファミリー層でさらに増加します。

こんなに車中泊者が多いと、困るのが車中泊スポットです。
ドイツには有料から無料まで、さまざまなRVパーク施設がとても豊富!
今まで訪れた国の中でも1、2を争うほどキャンピングカー施設が多いのですが、それでもキャンピングカーで溢れ返っているため、車中泊スポットはすぐに満車になってしまいます。
私たちは基本的に無料のRVパークを転々としていますが、ドイツに着いた最初の数日は、どこへ行っても満車で、2〜3箇所回ってようやく空いているRVパークを見つける状況でした。
ヨーロッパの多くのRVパークはセルフサービス式で、予約ができないため早いもの勝ちです。
無料で景色の良い人気のRVパークはすぐに埋まってしまうため、早めに到着することが大切です。
おすすめの到着時間が、車中泊者が起床して出発し始める「10時〜12時」の時間帯です。
16時を過ぎるとどこも埋まってしまい「寝る場所がない!」なんてことにならないためにも、早めに車中泊スポットを確保することが重要です。
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その2・無料車中泊スポットは多いが水は有料(全てコイン払いなので要注意)

ドイツには、給水や排水処理場がある無料の車中泊スポットがとても多く、車中泊をする人にとってはとても助かります。
しかし、給水や排水作業を行う際には、セルフサービスでコインのみの支払い形式が一般的で、1ユーロなどの小銭を常備しておく必要があります。
キャッシュレス化が進む中で、現金を持ち歩かない人は、小銭の確保には苦労するかもしれません。
ドイツには日本のような自動両替機や自動販売機があまりなく、小銭への両替が難しいです。
お店で両替をお願いしても、断られることが多いのが現状です。
何かを購入して、お釣りを1ユーロの小銭でお願いするようにしていますが、快く受け入れてくれるお店もあれば、「細かい小銭がない」と言われるとこも。
10セントや1ユーロの小銭は常にストックしておきましょう!
給水・排水処理の料金は施設によって異なりますが、一般的には給水で100L=1ユーロ(約161円)が多いです。
私たちのキャンピングカーの水タンクは150Lあるので、250円ほどで満タンになります。
しかし、給水10L=1ユーロと料金が高いRVパークもあり、その場合は150Lのタンクを給水するのに1回で2,500円もかかるため、料金には注意が必要です!
トイレ処理1ユーロ(約161円)、排水処理は無料であることが多いです。
※1ユーロ=161円(2024年8月25日時点)
その3・キャンピングカー侵入禁止「Low Emission Zone」(低排出ゾーン)の街に注意!

ヨーロッパでは、大気汚染の軽減をする目的で、ディーゼル車やキャンピングカーの大都市への侵入が禁止されている国が多くあります。
特にミラノやローマ、パリなどの大型観光都市などで規制されていますが、ドイツでは小さな街でも「低排出ゾーン」として規制が行われている場合があるため、注意が必要です。
また、ドイツの「低排出ゾーン」では、ディーゼル車の年式によって通行が禁止されることがあり、新しい車であれば専用のステッカーを貼っていれば走行可能の場合があります。
私たちのキャンピングカーは2005年製のディーゼル車であるため、「低排出ゾーン」への侵入が禁止されています。
事前に「低排出ゾーン」のマップを確認し、禁止エリアを避けるようにしましょう。
私たちは幸い、禁止エリアを通らなかったので大丈夫でしたが、もし気づかずに禁止エリアを通過してしまうと、カメラでナンバープレートが記録され、後日罰金の支払い通知が郵送されることになります。(レンタルの場合はレンタル会社を通して支払いの請求がきます。)
罰金は最大で100ユーロ(約1万6千円)に達することがあるので、十分注意しましょう。
マップの確認はこちら
その4・速度無制限道路の「アウトバーン」

ドイツには「アウトバーン」と呼ばれる速度無制限の高速道路があり、無料で走行できます。
車の性能が許す限り、200km/hでも300km/hでも速度を出すことが可能です。
しかし、車体が大きくて、重いキャンピングカーでは、速度を出し過ぎると風の影響を強く受け、運転が不安定になるため、そこまでのスピードは出せません。
周りの車は130km/h以上の猛スピードでビュンビュンと横を通過していくため、横風に煽られて横転しそうでヒヤヒヤすることもあります。
ゆっくり走り過ぎるとクラクションを鳴らされたり、あおり運転をされるので、キャンピングカーでも100km/h程度で頑張って走行していますが、周りが早過ぎるので怖さを感じることがあります。
キャンピングカーでは、ゆっくりと景色を楽しみながら旅をしたいので、可能な場合は高速道路を避け、下道を使って安全にゆっくりと進むようにしています。
その5・ペットボトル・缶・ビンはリサイクルでお金が返ってくる!

ドイツのスーパーには自動リサイクル機が設置されており、使用済みのペットボトルや缶、ビンを入れると1個につき約0.25€(約40円)が返ってきます。
ドイツでは環境問題への取り組みが積極的で、リサイクルが非常に盛んです。
飲み物を購入する際には、商品代の他に、容器代として約40円ほどのPfand(預かり金)を支払う必要がありますが、リサイクルをすることでその40円分が戻ってきます。
自動リサイクル機は全てのスーパーマーケットに設置されており、異なる店舗で購入したペットボトルでも、メーカーに関わらずリサイクルしてキャッシュバックを受けることができます。
リサイクル機に容器を入れると、自動でカウントされ、合計金額が記載されたレシートが発行されます。
このレシートをスーパーでのお会計時にレジに持っていくと、リサイクルした金額分が差し引かれ、お得に買い物をした気分になります。

この日は、使用済みペットボトル13個分をリサイクルして3.5ユーロ(約525円)もキャッシュバックが来たので結構大きいです。

知らずに普通のゴミに捨ててしまうと40円分損するので、使い終わったら忘れずにペットボトル・缶・ビン類は保管しておいて、後でまとめてリサイクルするようにしましょう!
エコで地球にもお財布にも優しい取り組みだと思いました。
その6・バス並みのビッグサイズのキャンピングカー

キャンピングカーは全長6m〜7mのものが一般的で、よく見かけますが、ドイツでは驚くほどのビッグサイズが多いです。
その大きさは大型バスほどで、長さ10m以上あるキャンピングカーも存在します。
「中には一体何人の家族がいるんだろう?」と想像してしまいますが、意外にも老夫婦2人だけで旅していることが多いようです。
一度、ガレージ部分に小さいスマートカー入れているキャンピングカーを見かけたこともあり、ドイツのキャンピングカー文化は一味違い、圧倒される感じでした。
ドイツは初めての海外キャンピングカー旅におすすめ!

ヨーロッパの中でも、キャンピングカー利用者ナンバーワンの国「ドイツ」で、2カ月間のキャンピングカー旅してみて驚いたことをいくつかまとめてみました。
ドイツは車中泊での旅人が多いだけあって、RVパークやキャンピングカー専門店、整備工場など、快適に旅をするための施設が非常に充実しています。
道路もきれいに整備されており、大型キャンピングカーでも運転しやく、車中泊スポットにも困りません。
また、英語も通じやすいため、初めての海外でのレンタルキャンピングカー旅にもおすすめです。