気球と車アイキャッチ

楽しいだけじゃない!?バンライフのリアルな日常



2年半ほどバンライフで暮らしていると、楽しいことやステキな瞬間に巡り合う機会も多く、バンライフにはたくさんの魅力があります。

ですが正直なところ、いつも楽しいばかりではありません…。

バンライフの魅力はたくさんの場所で語られていると思うので、今回の記事ではバンライフで大変なこと・苦労したこと・突然のトラブルなどに焦点を当てて、バンライフのリアルな日常をお届けしたいと思います。

こんなことも起こり得るんだと知っておくと、いざという時落ち着いて対処ができるかもしれません。

誰かと四六時中一緒に居るということ


2人と1匹でPCを見ている

突然ですが誰かと24時間・365日・片時も離れず、同じ人と四六時中一緒に居たことはありますか?

バンライフを始めたばかりの時は楽しく過ごしていたとしても、時が経つにつれ様々な問題が浮上してきます。

夫婦、カップル、親友でも、ずっと一緒に居ると少しずつフラストレーションが溜まり、ケンカになることもしばしば…。

すぐ仲直りできればいいのですが、そうもいかない時もあります。

一人の時間の重要性


バンライフでは完全に一人になるのは難しいです。もしもケンカをして一緒に居たくなくような時でも、狭い車内で一緒にいなければなりません。

夏場や天候の良い時は外に出れるのでまだいいのですが、冬場や天候が悪い時は最悪です。

険悪な雰囲気の中、それでもすぐ隣には相手がいる……。

そんな時の私の対処法は、ヘッドフォンで音楽を聞いて自分だけの世界に逃げたり、気配すら鬱陶しい時は、ポップアップルーフのベッドへ逃げ込んで布団の中に潜り込み、無理矢理一人の空間を作っています。笑

好きな音楽を聴いて苛立ちを抑え、心が穏やかになれるまでスキなことをして思いっきり引きこもります。

バンライフ中にケンカする度、一人の時間の大切さが身に沁みるのです。

相手は自分の写し鏡~鏡の法則~


鏡に小物を写す

『鏡の法則』というのをご存じでしょうか?

夫婦や恋人・家族や友人など、身近な人は自分の写し鏡だとよく言われています。

そしてパートナーや近い距離にいる相手は、自分自身の闇の部分を特に映し出してくれている相手だと言われています。

つまりケンカした時、目の前の相手は自分でも気づいていない自分のイヤな部分・許せない部分などを実際に映し出し、演じて見せてくれているわけなのです。

腹が立つ相手の言動や行動が、自分の写し鏡とは認めたくない所ですが、そこを認め、なぜ腹が立つのかを内観し、自分自身の闇の想いに気づき、認め、許し、手放してあげる。

そうすると不思議なことに、今まで同じような内容で繰り返していたケンカがなくなるのです。

というわけで、『誰かと四六時中一緒に居るということ』というのは、自分自身と向き合うきっかけを与えてくれることでもあります。ずっと一緒に居てくれる相手に感謝ですね。

バンライフ中経験した様々なトラブル


バンライフの問題は車内の人間関係だけではありません。

旅にトラブルは付き物。あの時は不安だった!バンライフ中に経験した様々なトラブルをご紹介します。

私たちはヨーロッパ周辺でバンライフをしていますが、国内で車旅を楽しまれる方にも起こり得るトラブルです。

車が途中で壊れてレッカー移動


レッカー移動

ずっと車で旅をしていると、車が壊れてしまうということも。

私たちも2年半の旅の中で、マフラーが折れて動けない状態になってしまい、1度だけ動けなくなりレッカー車で運ばれたことがあります。

言葉も分からない異国の地(アルバニア)でしたので、レッカー車などのロードサービスも、全く分かりません。

絶望的な状況に、とりあえず車を停めてどうしようか悩んでいたところ、ラッキーなことにレッカー車の運転手さんが声をかけてくれ、そのまま知り合いの工場まで連れて行ってもらい、無事修理が完了。

その日のうちに直ったので良かったのですが、もし何日かかかっていたらと考えると車で寝泊まりもできないし、大変だったと思います。

突然の故障に備えて、対策は常に考えておきたいところです。

車がスタックして出られなくなった


車がスタックし助けてもらっている

この時もアルバニアで、ビーチで車中泊を数日した後いざ出発!と思ったら車がスタックして、どう頑張っても出られない状況になってしまいました。

持っていた道具はシャベルだけ。

2人で悪戦苦闘していたら周りにいた人達が見かねて集まってくれ、10名程の力を借りて無事脱出。

旅先で出逢う人の優しさに、いつも助けられています。

道がない


荷馬車とのすれ違い

ナビゲーションアプリはGoogle mapを基本的に使っているのですが、たまに「こんな所通れますか?!」というような細くて狭い道へ案内されます。

1番記憶に残っている最悪の経験は途中で道がなくなった時です。

かなり不安気なボコボコの田舎道だったのですが、他の車に一度も出逢うことはなく、すれ違うのは荷馬車数台。

途中から引き返すこともできず、いつ終わるか分からない永遠に続くボコボコ道を早く終われと思いながら1時間ほど運転しました。(ナビの到着予定は20分程)

地図上でやっと半分位来たかな?という時に、なんと道がない!

地図上ではまっすぐに進める道があったのですが、実際には途中で遮られていました。

どうしようもないのでなんとか走れる場所を見つけ、荒れ地を乗り越えかなり無理矢理に道案内される道へ戻り、そこからもさらに1時間ほど走り続け目的地へ。

今となってはいい思い出ですが、その時はかなり不安だったのを覚えています。

道がないとき・スタックした時など、シャベルが活躍してくれたので何気にシャベルはバンライフの必需品だったりします。

また、特に大きいクルマに乗っている方は、初めて訪れる場所は事前にGoogle ストリートビューなどで道路の幅や状態を調べておくと安心かもしれません。

夜に車中泊スポットを見つけなければならない時


夕焼けと夜空

私たちはいつも目的地など大まかにしか決めていないので、

・どこで車中泊をするか?
・何日滞在するか?
・いつ出発するか?

などは全てその時のフィーリングで決め、『どこに辿り着くか、その時になるまで分からない』日々を過ごしています。

安全面なども考え、初めての土地や異国の地では明るいうちに車中泊スポットにたどり着くのが理想です。

疲れてそろそろストップしようと思っても、暗くなっているとあまり周りも見えず、車中泊スポット探しに苦労します。

また、周りの状況もよく分からないので、この場所は安全なのか?と不安になります。

いつも車中泊スポットを探せるアプリで事前に口コミを調べて、安全そうな所を選ぶのですが、実際に行ってみると暗さも加わり『大丈夫?』と不安に駆られ、危険な香りがして移動したことも多々。

『夜に車中泊スポットを見つけなければいけない時』が、バンライフをしていると必ず訪れると思うので、その時は、

・自分達の感覚に従う
・危険な香りがする場所だったら移動する


の様に、ルールを決めておくと良いかもしれません。

旅を続けていると危険察知能力が自然と上がるので、自分の感覚に従うことはとても大切です。

バンライフにおける天候の重要性


1本道を走行中

安全にバンライフを送る為に天候は無視できません。

晴れて穏やかな天候なら問題ないのですが、大雨・暴風・大雪など、特に自然が多い所に居ると、天候がコロコロ変わる時もあります。

私たちバンはポップアップルーフになっており、風の影響を想像以上に受けるので、天気予報に加えて毎日の風向きチェックもかなり重要。

車中泊の時には風向きと、風の強さを必ずチェックして、一番風を受けにくい状態で車を停めます。

風予報は【Windfinder】というアプリを使っています。

世界中の風予報が時間ごとにひと目で分かり、天気予報・気温・波の高さ・潮の満ち引きも観れる、かなりおすすめのアプリです。

iOSの方はこちら

悪天候時、安全な車中泊場所とは?


曇天とポップアップルーフ車中泊

自然は偉大で美しく、そして時に脅威を振るうこともあります。自然の力を甘く見てはいけません。

悪天候時に車中泊場所を決める時重視しているポイントは

・可能な限り雨風をかわせる場所を選ぶ(その場の地形などを見て)
・周りの木などが倒れて来ない場所か?
・何か飛んできたりしないか?
・雷が車に落ちて来ない場所か?


などを特に気を付けています。

いつも自然に耳を傾けることがとても大切です。

安全にバンライフを楽しめるよう、天候チェックは欠かせません。

楽しくバンライフを続けるために


気球と車

・車内雨漏り大洪水
・冬場の厳しさ
・車上荒らしに遭う
・怪しい人に絡まれる
・起きたら気球が飛ぶ場所で寝ていた
・この場所から国境越えができない
・車中泊する場所がない(ホテルに泊まる)
・道路交通法違反で罰金取られる

などなど、挙げきれない程たくさんのトラブルやハプニングに見舞われましたが、運転と隣り合わせの交通事故に今のところ遭っていないのは幸いです。

バンライフで旅する日常は毎日何が起こるか分からず、何処へ辿り着くかも分からない日々。そしてすべては自分次第。

とても不安定な毎日ですが、それがまたバンライフの魅力だったりもします。

はじめての土地を訪れ、地元の方とふれあい、壮大な自然に触れ、自然と共に暮らす。

大変なこともたくさん起こるけど、それ以上にやっぱりバンライフの魅力の方が勝ります。

ご当地ごはんも旅の楽しみのひとつですね!

バンライフの安全面にも気を配り、できるだけトラブルを避けられるように知識をつけて対策をするということを、いつも心がけてます。

早くまた、自由に旅ができる日々に戻るのが楽しみですね。

その時を楽しみに、今からいろいろ妄想を膨らませるのも良いかもしれません。

早く自由な日々が戻ってきますように…!