バンライフ中にロックダウン!自粛期間の過ごし方とその様子



新型コロナウイルス(COVID‐19)が蔓延し、歴史に残る世界的なパンデミックのなか、これまでの生活が一変した2020年。一度は落ち着いたかなと思いきや、最近また流行の兆しが見えてきました。

私たちはというと、スコットランドにいる時にまさかのロックダウン!

大変なことになってしまったと思いましたが、実はそんな中でも、比較的充実した楽しい日々を過ごしていました。

むしろロックダウンでの経験から、バンライフ・車中泊・キャンピングカーでの生活は、自粛期間に最適かもしれないと感じるように。

今回の記事では、そのように思った理由や、スコットランドのロックダウンの様子、自粛期間中の過ごし方や楽しみ方などを紹介していきたいと思います。

スコットランドでロックダウン。生活はどう変わった?


先述した通り、私たちはスコットランドのハイランド地方でロックダウンになり足止めを食らいました。

ロックダウンになると、いったいどうなるのか?その時の状況を少し振り返ってみたいと思います。

ロックダウンになったシチュエーション


雪 森

私たちは、ビザの関係上2019年末にイギリスに入り、ステキなキャンプ場を求めスコットランドの方へ北上。

冬の間はバンライフには厳しい時期なので、移動せずキャンプ場で過ごして冬が終わったらまた出発する予定でした。

しかし、そのころ、新型コロナウイルスは徐々にヨーロッパで猛威を広げていました。

そして今年の3月23日。まさかの国からのロックダウンが発令。

私たちはスコットランドのキャンプ場から夏まで動いてはいけないという状況になってしまいました。国のルールに従うしかないので、おとなしくそこで過ごすことに。

スコットランドでのロックダウンのルールは?


スコットランド

スコットランドは、ロックダウン中の暮らし方について、国民に下記のルールを守るよう発表しました。

・外出は必要最低限のみ行うこと(買い出し・病院など)
・運動・散歩は1日1回までOK
・人と2mの距離を開けなければならない
・一緒に暮らしていない人たちの2人以上での集まり禁止
・お店に入る時にはマスク着用必須
・お店に入る時は1人のみ

……など。

そして、スーパーや薬局など生活用品店以外はすべて営業停止。冬場は開いているキャンプサイトがもともと少ないのですが、すべて閉鎖の対象となりました。

しかし、私たちがいたキャンプサイトは、キャビンやコテージもある大きな場所で、1年中誰かしら住んでいるようなところ。

ロックダウンになってからは新規のキャンパーは受け付けていないものの、利用している人たちのために営業を続けてくれたのです。本当に助かりました。

ロックダウンしたらビザはどうなる?


ビザ

私たち日本人はイギリスにビザなしで6カ月滞在可能です。しかし、ロックダウンになってしまい動けない状況。

滞在可能期間も間近に迫っていたため、どうなるのか調べていたら、滞在延長申請がオンライン上でできるとのこと。申請後無事に延長されました。

普段だと、滞在可能期間を超えて滞在するには様々な条件が必要となるのですが、この時はコロナの為、特別な理由がなくても延長手続きが可能に。

ちなみに、イギリス出国時には特に何のチェックもありませんでした。

ロックダウン中の食材の買い出し


ロックダウン中の買い出し

ロックダウン前はオンラインで買い物をして届けてもらっていたのですが、ロックダウン後は配送の予約が常にいっぱい。まったく注文できなくなったので、買い出しに行っていました。

スーパーマーケットは、滞在していたキャンプサイトから歩いて行ける距離になかったので、買い出しには毎回車をパッキングしてから行かなくてはなりません。

この作業がなかなか面倒……。そして、この頃は新型コロナウイルスについての情報も少なかったので、人が集まる所に行く機会はなるべく減らしたいという気持ちから、1週間~10日ほどの食材を買い込んでいました。

一定の場所に長く滞在する時、車での買い出しはなかなか手間と労力がかかり、丸一日使ってしまうようなビックイベントでした。

ロックダウン中のキャンプサイトでの過ごし方


ロックダウンになったあとはどのように過ごしていたのか。普段の1日の過ごし方と、のんびりした日の過ごし方に分けて紹介していきたいと思います。

普段のスケジュール


・日の出と共に起床(夏場は早すぎるので7~8時位)
・朝の散歩かヨガ
・仕事(お腹が減ったら何か食べる)
・夕方の散歩かヨガ
・夕食の用意
・夕食
・シャワー
・リラックスタイム
・就寝

ロックダウンとはいえ、普段と変わらないような生活を心がけていました。

スコットランド 雪

ロックダウン中のルールで、運動や散歩などは1日1回まで許可されていました。

1日1回までですが、わたし達が滞在していたキャンプサイトはエリアが広く、森の中にあるようなキャンプサイトで人もいない為、動きたくなったら自由に運動していました。

壮大な自然と景色に囲まれている場所だったので、ロックダウン中にココに滞在できたのは本当にラッキーだったと思います。

仕事は特に時間が決められているわけではないので、好きな時間にしていました。

調味料

そして、料理・片付け・掃除・洗濯など日々の生活でやらなければならないことも仕事のひとつです。

バンライフの生活は思った以上に、すべてのことに時間がかかります。

例えば、料理の後片付けは、お湯が出るキャンプサイトの洗い場まで行くのですが、広いキャンプサイトなので、洗い場までの道のりが長い!でも、その方が作業がしやすいので仕方なく毎回歩いて行ってます。

洗濯をする時はまず一日の天候チェックから。スコットランドは『1日に四季がある』と言われるほど天候がコロコロ変わるので、洗濯物をしてもだいたい雨が降ります……。

天候が良さそうなら洗濯物を洗濯機があるところまで運び、洗濯が終わるまで約2時間は待たなくてはいけません。そして取りに行って、洗濯物を干すためのラインを張り、取り込んでなおすというのが一連の流れ。

雨が降ったらひとつの工程にかなり時間がかかるので、家事をするだけで1日があっという間に終わってしまう勢いなのです。

車内に洗い場や洗濯機がないので、家事はバンライフの大変な点ですね。

のんびり過ごす日のスケジュール


次はのんびり、だらだらする日の1日のスケジュールを紹介します。

・目が覚めるまで寝る
・好きな事をする
・何もしたくないなら何もしない
・のんびりだらだら
・就寝

やりたい事しかやらないかなりだらけた1日です。

キャンプ場

天気がよければ外にソファベッドを出してごろごろ日光浴。やりたいことしかやらない日が毎日だったら良いなと思うほど、大好きな1日の過ごし方です。

こんな日は夜中まで映画を見たりゲームをしたり、心のおもむくまま過ごしています。のんびりday最高です。

そして、一番テンションが上がったのがオンライン飲み会!そもそもロックダウンじゃなくても友達には会えないので、コロナをきっかけに流行ったオンライン飲み会はなんて素晴らしいシステムだろうと感動しました。

久しぶりに話すお友達との楽しい時間。居酒屋メニューを用意して、久しぶりにたくさん話して、時間もあっという間にすぎます!

食事

おかげで想像以上に楽しい時間を過ごせました。その分余計に直接会いたくなるので、そこはツライ点。

早くコロナが終息して、日本に帰って友達に会うことが今から待ちきれません。

日付も時間の感覚もなくなるバンライフ生活


バンライフ

バンライフを続けていると、今日が何月何日なのか、今は何時なのか、意識していないと時間の感覚がなくなっていくなと思いました。

それに加えて、私たちのように海外で旅をしながらの生活は、場所によって国境を越えれば時間が変わる。サマータイムなどで気づいたら時間が変わっている。日本との時差も場所によって変わる。他の国に住んでいる友達の時間や日付は場所によって全然違う……。といった感じで、さらに時間と日付の概念が分からなくなってきます。

そもそも時間は存在しないという話もあるので、考え出したら宇宙まで広がり、壮大で不思議な感覚に陥ります。結局時間とは人間が創り出したものなので、やっぱり存在しないのかもしれませんね。

バンライフは日常であり、非日常でもあるので不思議な感覚で、そして明日の事すらどうなるのか分からない、毎日ワクワク充実した生活なのです。

実はあまり変わらない?!ロックダウン中のバンライフ生活


車から見た雪景色

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、正直、ロックダウン中の生活も普段の生活とあまり変わりがありませんでした。

ロックダウンになる前からこのキャンプサイトに滞在していたのですが、違う点は移動できないという事くらいで、掃除・洗濯・仕事・買い出し・日々のやる事・のんびりする時間なども、ロックダウンになる前の生活とほぼ同じなのです。

しかも、バンライフ生活は好きな場所がお家になるので、自然の中に身をおけば、密になる心配もなく安心。

ロックダウンにより人が全くいなく、キャンプサイト付近の自然を独占した気分で、散歩や運動も自由にしていました。逆にロックダウン前よりもストレスなく生活できていたかもしれません。

バンライフ中にロックダウンを経験したことを振り返ってみると、バンライフは、これからの時代によくあった暮らし方のひとつではないかなと思います。

大変な事もありますが、旅が日常のバンライフは、毎日が特別で、充実した楽しい日々が待っています。

今後の新しい選択肢として、みなさんも考えてみてはいかがでしょうか。

そして、新型コロナウイルスが早く終息することを願ってやみません。感染対策を万全に、充実した日々をみなさまが過ごせますように……!