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「本当に出るのかな?」5ドアと噂の『ジムニーロング』をジムニストが予想!

ジムニーロング

テストカーの登場で現実に?!ジムニーロングの噂


ジムニー

ジムニーロングと思われるテストカー



海外で登場のうわさが立ち、テストカーも姿を現したことからその登場に現実味を帯びてきた、スズキが誇る本格軽クロカン・ジムニーの5ドア・ロングバージョン、通称『ジムニーロング』。

これまでMOBYでもたびたびスクープ情報や予想CGを報じてきましたが、そのたびにジムニーファンやSUVファンから大きな反響を呼びました。

期待と不安、そのどちらの声も挙がっているジムニーロングについて、ジムニーファンの筆者がスクープ写真などをもとに考察と予想を行います。

ロング化によってジムニーは文字通り大きく進化


ジムニー5

ジムニー5ドアの予想CG(編集部制作)



ホイールベースと全長が延長されることで実現するのは、車内の後部空間の拡大です。

これをジムニーにあてはめれば、ロング化によって、これまでよりも後席が遥かに快適な車内空間になることが期待できます。

レッグスペースの拡大で窮屈さが緩和されるのはもちろん、リクライニング機構があればその快適性はさらに向上するでしょう。

従来のジムニーは、大人4人が乗るには少し心許ない車でしたが、ジムニーロングはそれを改善してくれる車として登場するのではないでしょうか。

気になるのは乗降性ですが、ジムニーロングと思われるテストカーのスクープ写真を見ると、後席ドアの開口部は意外と大きくとられているようです。

リアフェンダーの干渉は気になるものの、大きな不満をもつほどではないものと思われます。

インテリア

スズキ ジムニーのインテリア



また、ロング化による恩恵は後席の居住性向上だけでなく、従来のジムニーの弱点となっていた積載性能の向上も見込めます。

従来のジムニーに長尺物を載せようとすると、助手席を倒すか、ルーフ上を使うしかありませんでした。

セカンドシートを倒した状態でもそれほど容積のあるラゲッジスペースではないため、キャンプを楽しみたい場合などはルーフラックが必需品になると多くのユーザーから聞いています。

しかし、ジムニーロングと思われるテストカーでは、セカンドシート使用時でも、従来よりも1.5倍以上のラゲッジスペースが確保されているように見受けられます。

もちろん、シートを倒せばさらなるラゲッジスペースが確保できるはずです。

そのため、ジムニーのロング化は積載性能に不満を持っていたユーザーの興味を取り戻す大きな武器となり得るでしょう。

シエラ

エクステリアの全体像に目を向けると、多くはジムニー シエラと共通化されているようです。しかし、リアゲートのスペアタイヤ取り付け部が若干異なっているようにも見えます。
従来のジムニーではスペアタイヤを裏にして装着する必要がありましたが、ジムニーロングではそうする必要がなく、表向きで装着できるのかもしれません。後ろにスペアタイヤでもドレスアップができるようになると考えると、楽しみ方が広がるのではないでしょうか。

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エスクードのハイブリッドシステム搭載は有り得る?


エスタード

スズキ エスクード



さて、ジムニーロングで気になるのはパワーユニットです。

ジムニーは現在、ジムニーで軽自動車規格にあわせた0.6リッター直列3気筒エンジンの『R06A』、ジムニーシエラでグローバルモデルにも搭載する1.5リッター直列4気筒エンジンの『K15B』を採用しています。

海外でテストカーが目撃されており、そのボディはジムニーシエラに準じているように見えるジムニーロング。

常識的に考えれば、ジムニーシエラと同じK15B型エンジンを搭載するでしょう。

しかし、ロングボディ化による重量増、積載量の増加を考えると、いまの100馬力程度のK15B型エンジンでは力不足を感じるシーンが多くなるおそれがあります。

4速ATであれば、トルクコンバーターのサポートがあるのでまだ許容できそうなものの、5速MTでは高速走行などでトルク不足を感じることになりそうです。

レバー

海外の一部メディアでは、スズキ エスクードで新たに採用されたハイブリッドシステムが搭載されると予想する声もあります。

しかし、エスクードは常時4WDで走行するフルタイム式4WDなのに対し、ジムニーは手動で2WDと4WDの切り替えが可能なパートタイム式4WD。

フルタイム式4WDとハイブリッドシステムは効率的なはたらきが見込めるものの、任意で駆動輪を切り替えるパートタイム式4WDとのマッチングについては疑問が残ります。

仮に、ハイブリッドになる代償としてフルタイム式4WDになった場合、“直結式4WD”に魅力を感じている世界のジムニストたちからは良い印象を抱かれないおそれがあります。

電動化が叫ばれる時代になり、ジムニーがこの先生き残るためには電動化は避けては通れないものかもしれませんが、個人的には現段階においてその可能性は低いだろうと感じるものです。

2022年末に登場?まずは3ドアの納車を…


スズキジムニー全体

多くの反響を呼び、発売が期待されているジムニーロングは、登場まで購入を控えているという人は筆者の周囲にも多数。

しかし、日本市場の現状を考えると「まずは従来のジムニーの納車を正常化してから…」というのが、多くの人達の心境でしょう。

また、スズキのインド現地法人マルチ・スズキが開発しているというジムニーロングは、インドでは2022年末に登場という情報もありますが、日本での発売については未定です。

テストカーの存在はその登場を裏付けるものでもありますが、日本でのジムニーロング発売については、少なくともまだまだ先の話であると考えたほうがよいかもしれません。

ライター:山崎 友貴
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