キャンピングカーで冬旅!!安全に楽しむためにこれだけは確認して!準備と注意ポイント
目次
スタッドレスを持っていても気を付けたいこと
タイヤの製造年月をチェックすること
スタッドレスタイヤの耐用年数は「3年程度」が目安とされています。
毎冬スキー場などシビアな条件で使う人なら、2年ごとの交換をお勧めします。
「スタッドレスタイヤを履いているから大丈夫」という過信も危険
路面状況によってはスタッドレスでも太刀打ちできない場合がありますし、大雪時など「全車タイヤチェーン装着」という規制が行われる場合もあります。
ちなみにこの表示が出たら、履いているタイヤがスタッドレスであろうと何であろうと、チェーンの装着は義務になります。
スタッドレスに履き替えても、必ずタイヤサイズに合わせたタイヤチェーンも携行しましょう。
適切なチェーンでなければ意味がない
そのチェーンにもいろいろあります。
ゴム製のチェーンはバンコン程度の車両であればカバーできますが、キャブコン以上のサイズ・重量の場合はぜひ金属製を用意して。
リアがダブルタイヤの場合は、外側に巻くだけで十分です。
雪道・凍結路では『急な〇〇』は厳禁!
スタッドレスタイヤを装着していても、雪道では「急の付く操作は厳禁!」です。
急のつく操作とは、急発進・急停止・急ハンドル・急加減速のこと。
滑りやすい路面では加減速もハンドル操作もブレーキ操作も、すべてを優しく行うのが基本。
特に重量があり、重心も高いキャンピングカーでは、より一層優しい操作が求められます。
ディーゼル車は燃料に注意
キャンピングカーで初めてディーゼル車に乗った、という方も多いでしょう。
ディーゼルエンジンの燃料はご存じのとおり軽油です。
軽油はガソリンと違い、温度が下がると燃料中のパラフィン分が固形化してしまうという特性があります。
パラフィン分が固まると燃料フィルターやパイプが詰まってしまい、エンジンが停止してしまいます。
では、寒冷地のトラックなどはどうしているのでしょうか。
実はパラフィン分の固形化を防ぐために、寒冷地仕様の軽油を使っているのです。
軽油は特1号・1号・2号・3号・特3号と5種類あり、号数が大きくなるにつれ寒さに強くなります。
寒冷地では3号もしくは特3号の軽油が販売されているので、ディーゼル車で寒冷地に行く場合は出発地で満タンにはせず、寒冷な地域に入ったら現地のスタンドで3号もしくは特3号を入れましょう。
違う号数の軽油が混ざっても問題はありませんし、逆に寒冷地仕様の軽油を温暖な場所で使っても問題ありませんのでご心配なく。
その他・冬のドライブに備えておきたいもの
ウインターブレード(ワイパーブレード)
ワイパーブレードも雪に対応したものに交換しておきましょう。
通常タイプのワイパーブレードでは、リンク部分に雪が付着して、うまくガラスを拭けなくなってしまいます。
リンク部分までしっかりゴムで覆われたスノーブレードや、リンクの部品に金属を使用しないエアロタイプのブレードを装着しましょう。
いずれも雪がついてリンクが詰まってしまい、動けなくなるのを防いでくれます。
ウィンドーウォッッシャー液・ヘッドライトウォッシャー液
だいたい、ウィンドーウォッシャーもヘッドライトウォッシャーもタンクは共通です。
中の液体は冬場、濃度の調整が必要です。
普段は薄めて使っていると思いますが、気温が低い場合は濃度を上げておくのがおすすめ。
そうでないと、噴射した途端に凍結して危険な状態(窓の場合、一瞬で前が見えなくなることも!)になります。
雪払い用ブラシ
意外に思われるでしょうが、ヘッドライトのランプも雪の影響をうけます。
HIDやLEDのヘッドライトは明るくて省エネなのがメリットですが従来の白熱灯に比べて「発熱が少ない」という特徴もあります。
そのため、降雪時に走行するとレンズ面に雪が付着しやすい(従来の白熱灯だと熱を発するため雪がつきにくい)傾向があります。
ちなみに新型のカムロードにはヘッドライトウォッシャーが装備されていますが、こうした装備が無い場合は雪払い用のブラシなどときどきレンズ面に付着した雪を払って光源を確保しましょう。
解氷スプレー
キャンピングカーには居室部分のドアや外部収納、給油口など、車体のあちこちにカギがあります。
が、これが凍結してしまうことがあるので要注意!
雪の中外出していて、ようやく車に帰り着いたのにカギが開かずに入れない——などの笑えない状況にもなりかねません。
そこで用意しておきたいのが「解氷スプレー」。
もちろん、いざという場合に備えて『鍵のかからない場所』に備えておかねば意味がありませんが……。
命を脅かす! 停泊時の一酸化炭素中毒にも気を付けて!
最後に、停泊時のCO=一酸化炭素への注意です。
FFヒーターはとても優秀な装備ですが、降雪時には雪で排気口が塞がれることがあり、車内に一酸化炭素が流入する危険があります。
一晩寝ている間に車が埋もれるほどの積雪がある場合は特に注意が必要です。
まず確認しておきたいのは「自車のどこにFFヒーターの排気口があるか」をあらかじめ把握しておくこと。
雪が積もりそうだなと思ったら、寒いでしょうが、時々は車外に出て排気口が塞がれていないかチェックしましょう。
そしてなにより、『CO探知機』を設置しておくことです。一
酸化炭素は空気よりも軽いため、高いところからたまっていきます。
『CO探知機』を手に入れたら、天井付近の高い位置に取り付けることもお忘れなく。
冬もキャンピングカーで旅を楽しもう!
せっかくのキャンピングカー、冬の間使わないなって、もったいない!
運転に自信がないならスケジュールに余裕をもって出かけること。
日が暮れると一気に気温が下がり、雪道がさらに凍り付くので、なるべく夜間は走らないよう計画するなど、工夫できる点はいろいろあります。
温泉を巡るもよし、冬の味覚を追いかけるもよし。ぜひ、しっかり備えて楽しい冬旅を味わってください。