キャンピングカーのタイヤ

キャンピングカーだからこそ考えたい 安全なタイヤを選ぶには



前回のキャンピングカーとタイヤの関係についてお話した。

その中で、交換用タイヤやスタッドレスタイヤを選ぶ際、交換前のタイヤ(=適正なタイヤだとして)と同じスペックのものを使用するのが基本、とお伝えした。

今回はさらに機能面で安心感のあるタイヤを選ぶには?というお話をしようと思う。

より安心・安全なタイヤを選ぶには

キャンピングカーのタイヤ

標準装着タイヤは、自動車メーカーが使用条件などを考慮した上で『最適』として選んでいるもの。なので、履き替える際にも、同スペックの物を選べば基本的に問題はないはずである。

が、キャンピングカーは特殊な車である。

より耐荷重の高いタイヤを装着すれば、安全マージンを高めることができるのも事実だ。

では「より耐荷重の高いタイヤ」はどう選べばよいのだろうか。

タイヤを探す上で考えるべきポイントは以下の4つ。

1.同ホイールかサイズアップするか
2.車体に干渉しないか
3.荷重指数は十分か
4.空気圧はいくつか

一つひとつ、解説しよう。

同ホイールかサイズアップするか

現状装着されているホイールをそのまま使うか・変更するかを、まず決める必要がある。

そのまま使う場合は、そのホイールに装着できるサイズの中から選ぶことになるし、ホイールごとサイズアップするなら、選択肢は拡がることになる。

ただ、ホイールから変更する場合は、その車に見合った耐荷重のものを探す必要がある。そこはぜひ、タイヤ専門店や購入したディーラーやビルダーで、きちんと相談した上で選んで欲しいと思う。

ビルダーがオプションとして販売しているものを選ぶのも、安心で有効な手段と言えるだろう。

車体と干渉しないか

単純に大きく・太くすると、車体と干渉してしまうことがある。タイヤメーカーのスペック表から外径や総幅を見て、標準装着サイズとの差があまりないようにするべきだ。

車体との接触を避けるために、あるいはトレッド幅(左右タイヤの距離)を広げる目的で、スペーサーを使用する人もいる。しかしこれは、ボルトの折損などの原因になるので絶対に避けてほしい。

荷重指数は十分か

一番重要なポイントがこの「荷重指数」だ。

簡単に言い換えれば、どれだけの重さに耐えるタイヤか、ということ。何があっても、標準装着タイヤよりも高い荷重指数のものを選ばねばならない、と心しておこう。

空気圧はいくつか

タイヤサイズによって、空気圧の設定は異なる。サイズを変えたら、標準装着タイヤと同じ空気圧設定ではなくなるのだ。

また、最大空気圧なども変わるので、空気圧設定をいくつにすればいいか、ショップやタイヤメーカーに必ず確認しておこう。

カムロードを例に考えてみよう

カムロード ベースのキャンピングカー

さて、これらが守るべき条件となるわけだが、具体的な例に落とし込んで考えてみよう。

【実例】
カムロードを例に実際にタイヤを選んでみる。

《前提として》
・カムロードの純正タイヤは195/70R15 106/104L
・空気圧600kPaで950kgの負荷能力をもっている。純正ホイールのリム幅は5J。

《候補1》195/75R15 109/107Lを選ぶと?

純正ホイールのままで荷重指数を上げられそうなタイヤは195/75R15 109/107Lで、外径が18mmほど大きくなるが、幅は変わらず。車体との干渉は問題なさそう。ホイールの推奨リムも5Jである。

負荷能力は空気圧500kPaで純正同等の950kg、空気圧600kPaでは1030Kgの負荷能力をもつ。

《候補2》215/70R15 107/105Lまたは205/65R15 107/105Lだったら?

同じく15インチでは215/70R15 107/105Lと205/65R15 107/105L の2種類も候補になる。

ただし推奨リム幅が5Jではないので、できることならホイールも5.5か6Jに交換したいところだ。

→215/70R15 107/105Lは……

幅20mm外径19mmほど大きくなるので、車体によっては干渉の可能性もあるので注意が必要。

空気圧450kPaで975Kgの負荷能力をもつ。このタイヤの上限空気圧は450kPa。なので、それ以上の空気圧にしても不可能力は増えないし、危険ですらあるので十分気を付けていただきたい。

→205/65R15 107/105Lは……

幅は8mm大きくなり外径は8mmほど小さくなるので、車体との干渉は心配なさそうだ。

不可能力は空気圧575kPaで純正同等の950kg、空気圧600kPaでは975Kgの能力をもつ。

いずれの場合も注意したいことがあるので、覚えておいていただきたい。

確かにタイヤを負荷能力の高いものに変えれば、マージンは増える。が、車体そのものの許容限度荷重が増える訳ではないということだ。

カムロード(シングルタイヤ車)の場合、前軸許容限度荷重1800kg・後軸許容限度荷重1850kgだ。これを超えれば、車体にトラブルが発生する可能性もある。

タイヤの負荷能力を上げたからと言って、車体のもつ限界は変わらない。タイヤと車体は総合的に考えるべきなのだ。

次回はキャンピングカー専用タイヤについてお伝えしよう。

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