ターボ付き軽自動車おすすめ9選!ターボはいらない?デメリットなど解説
ターボ車とは
日本の自動車業界で人気ジャンルに定着している「軽自動車」。街を歩いていれば1台は見かけるでしょう。
ターボと聞いて、“パワーアップ”を真っ先に想像する人が多いかもしれませんが、どのような仕組みとなっているのでしょうか。
「タービン」と呼ばれる仕組みが搭載されているエンジン
ターボ車の仕組みで特徴に挙げられるのが、「タービン」と呼ばれる装置を装着している点です。
2つのタービンは1本のシャフトで繋がっていて、他方が回転するといっしょに回り出す仕組みです。以下の流れでタービンが働きます。
1.シリンダーから排出された排気ガスがパイプを通り、圧力によって、排気側のタービンが回転し始める
2.排気側のタービンが回転すると同時に、シャフトで繋がった吸気側のタービンも回転し始める
3.吸気側のタービンが、車外から取り込んだ空気を圧縮する
2つのタービンが繋がっていることで、排気側のタービンを通過する排気ガスの圧力を活かし、車外から取り込んだ空気を吸気側のタービンを通過する際に圧縮してくれる仕組みです。
上記3点の流れが連動して、引き続きの項目で解説するターボ車のメリットが浮上します。
NAエンジン車よりパワーを発揮できる
ターボ車のメリットは「NAエンジン車よりパワーを発揮できる」点です。
ターボ車の仕組みで“取り込んだ空気を圧縮する”とありますが、エンジンパワーを引き出すのに貢献します。
空気を圧縮すると通常よりエンジンへ送り込まれる混合気の分量が増えるため、エンジンパワーを増大させると同時に走行性能アップに繋がる流れです。
【補足】ターボ車の寿命は?NAエンジン車より壊れやすい?
取り上げた2つのデメリット以外にも、ターボ車はNAエンジン車に比べて不利に働くかもしれない要素が「寿命」です。
軽自動車であっても、エンジンや車体は乗り続ければ乗り続けるほど、普通乗用車などと同様に劣化します。10年、あるいは総走行距離が10万kmなど一定の条件を超えた車種は、エンジンや車体が故障する現象が現れるでしょう。
しかし、車は、生産された個体によって差があるため、一定の年数や走行距離も前に故障してしまう、あるいは20年や20万kmなどと長い期間乗れてしまうケースもあります。以下のようなポイントを意識するとより長く乗り続けられるかもしれません。
- 急発進や急加速は避ける
- エンジンオイルやオイルフィルターを定期的に交換する
急発進や急加速は避ける
急発進や急加速など、車に負荷がかかる運転は避けるのが安心です。アクセルを踏み込み過ぎてしまうとエンジンの回転数が上がってしまい、吸気部分と排気部分に装着されているタービンにも負荷がかかって故障の原因となるでしょう。
エンジンオイルやオイルフィルターを定期的に交換する
また、ターボ車は「エンジンオイル」や「オイルフィルター」の定期的な交換も大切な要素です。ターボチャージャーを働かせるにも、エンジンオイルが潤滑剤となって働いているため自然と劣化に繋がります。メンテナンスを丁寧に行わないと早期の故障に繋がりかねません。
ターボ付き軽自動車はいらない?
特徴やメリットを見る限り、軽自動車の走行性能を向上させるにはターボチャージャーが素早い対策方法です。
いらないと考える方の多くは、「燃費が悪くなりやすい」です。
ターボ車は空気を圧縮させることで大量の燃料と混ざり合い、シリンダー内で燃やして走行エネルギーを発生させるのが強み。
反面、NAエンジン車と比較すると燃料の消費量が多くなるため、燃費の効率が悪くなります。
現在市販されている車種では、ターボチャージャーが装着されていても性能を調整していることでNAエンジン車との実力差が出ないようにされているようです。
ただ、近所のお買い物や通勤・通学程度で軽自動車を使うのであれば、NAエンジン仕様の車種でも問題なく使いこなせるでしょう。