キャンピングカーの装備 故障

キャンピングカーの装備が故障…。その時の状況や対処法をご紹介!



キャンピングカーの車内は、まるで自宅をギュッとコンパクトにしたような快適性があり、なんとも旅を楽しくしてくれます。

しかし、キャンピングカーの快適性も、装備がきちんと動けばこそです。

移動の振動を想定し設計されているキャンピングカーの装備は、使うのに少しコツが必要だったり、よく理解しないで扱うと、すぐに壊れてしまう場合もあるので注意が必要です。

そこで今回は、キャンピングカーに乗ってきた約10年間の中で、不具合や故障してしまった装備をその時の状況や対処法とあわせてご紹介します。

トラブルなく楽しい旅を続けるためにも、この記事を参考にぜひ愛車を点検してみてください。

あちこち破損もしました


冷凍庫の扉


冷凍庫の扉

さあ出発だ!と、家にあった食材を冷蔵庫に積み込みます。

そして、冷凍の物もこれからの旅先で使っていこうと、冷凍庫の扉をぐいっと開けた途端、壊れました。

壊れた冷凍庫の扉

割と強力なバネの力で閉じられていたのですが、その受けが破損してしまったのです。

ここが破損してしまうと、扉を受けることができないことから、冷凍の機能も半減してしまいます。

「どうしよう。今からじゃ修理も間にあわないし……」と、途方に暮れてしまいました。

個人的に、冷凍冷蔵庫はキャンピングカーの設備の中で一番大切な快適装備。それが壊れてしまっては、楽しみも半減してしまいます。

今回の旅行は取りやめてしまおうかとも思ったほどでした。しかし、そうも行かないのでさしあたり、ガムテープで補強しながら旅をすることに。

冷蔵庫 ガムテープで補強

ですがやはり、旅の途中は不便ですし、どうやって直そうかと頭の中がそれ一色になり、旅を全然楽しめませんでした……。

旅を終え早速修理に入りますが、簡単ではありませんでした。

冷凍扉一式を取り替えるという方法もありましたが、15,000円ほどもかかる。海外製だし、部品がいつ手に入るかもわかりません。

仕方なく手持ちの工具でせっせとDIYで修理をしていくことにしました。

冷凍庫の修理

DIYが少し得意な私でありますが、扉を分解し、

冷凍庫の扉の修理1

枠に蝶番(ちょうつがい)をリベットで留めて、

冷凍庫の扉の修理2

ボールキャッチを取り付けてと。

冷凍庫の扉の修理3

結構手間取りましたが、518円で済ますことができてほっとしました。

直してから使いやすくもなったし、強度も以前より出ているのでよかったです。

サンシェード


サンシェード

私のキャンピングカーのダイネットの窓には、網戸のほかに日差しを遮るサンシェードがロール状に格納されています。

必要に合わせて、網戸にしたり、サンシェードにしたりと切り替えて使えるとても快適な物です。

冬の出来事でした。まだキャンピングカーに慣れていない2回目の冬だったと思います。

冷気で冷やされて、ロールの部分の動きに違和感はあったのですが、夜になり遮光状態にして眠りにつきました。

朝になり、ロールを戻そうとしたら「収まらない」。故障です。すっかり凍り付いたようでした。

日中も症状は改善せず、中途半端に開いた遮光シェードは収まることはありませんでした。

そのまま帰宅となり、自宅で内側から窓枠を外し、ロールのユニットを分解しました。

これにおいては中のバネのセッティングに問題があったので、きちんと直してあげたら、症状は改善しましたので助かりました。

お金をかかけずに直すことができてよかったです。

雨漏り


大雨の日、窓枠を伝ってダイネットの中に雨漏り。ポタポタと滴るのでバケツを置いておかないとだめな状態となりました。

購入して4年目の夏だったと記憶しています。

ダイネット内はサブバッテリーが搭載されており、また電気配線なども沢山。水濡れは感電の心配も考えられます。水は怖いです。

当時はまだ車庫がなかったので、青空駐車。雨がやまない限り、雨漏りは続くわけで、困ってしまいました。

幸い、数時間で雨がやんでくれたので雨漏りは終わり。窓の状態を見てみました。

コーキング剤の盛りが薄く、隙間も空いていました。

「ここか!」とコーキング剤をDIYで盛り、修理をしました。

サイドウインドウのストッパー


キャンピングカーの窓は「断熱性を高める目的」でアクリル窓です。本当に曇らないし、出窓なので冷気も舞い込んできません。

素晴らしい断熱効果だと実感しています。



この押し出し窓を一定の位置で止めておくためのストッパーがついているのですが、うちの家族はあっという間に壊してしまいました。

まだ慣れていなかったんです。

ストッパーを解除せずに、全開にしてはいけないことを知らずに、ぐいっと開けてしまいました。

「ベキッ」という音ともにストッパーの部品が破損してしまい、二度と一定の位置で止めておくことはできなくなりました。

ストッパーの部品

中からはこのようの部品が出てきましたが直すことはできませんでした。

洗濯バサミ

仕方ないので、少し格好が悪いのですが「洗濯バサミ」を使って開き具合を調整しています。

調べてはいませんけど、海外製の窓ですから高そうです。

今もそのままで使っております。

塩カルによるディスクローターと板バネの破損


私が住んでいる北海道の冬は厳しいです。道路がアイスバーンになるので、朝早くから塩化カルシウムを蒔いてスリップ事故を防いでくれています。

「塩カル」と呼んでいますが、私たちは「車がさびる原因」として恐れています。

タイヤ

キャンピングカーも例外ではなく、だんだんととさび付いてくるのは致し方ないところです。

私のキャンピングカーはFFヒーターを装備しているので、冬でもあちこち出かけます。エアコンを搭載していないので、むしろ冬の方が使いやすいくらいです。

そんな使い方なので、下回りのバネやブレーキのローターがさび付いてとうとう交換となりました。

キャンピングカー下 サビ

自分では交換作業ができないので、数万円の痛い出費となってしまいました。

塩カルのさびによる部品交換を経験してから、冬は帰宅したらすぐに洗車場に行って車を洗ってから車庫に納めるという習慣をつけました。

塩カルの混じった雪解け水でドロドロになったキャンピングカーをそのままにしないで洗ってあげることで、ずいぶんさび具合が違うようです。

給水ポンプの凍結


給水ポンプ

シンクの水が出ないというのも、なかなか不便を感じます。出る物が出ないというのは、スゴいストレスになりますね。

それは冬におきました。

我が家のキャンピングカーはダイネットにあった給水タンクを後ろのラゲージスペースに移動しています。

さすがに冬でも走行中や滞在中はタンクの水が凍ってしまうことはありません。帰宅後は排水し、空のタンクにポンプを入れておきます。

給水タンク

しかし、ポンプの中に若干の水が残っていたらしく凍り付いたもようで、次に使用するときには動かなくなっていました。

給水ポンプ2

水が出ないということに気づいて、ポンプの交換を強いられましたが、あまり高価な物ではなく2,000円程度で済んだので助かりました。

AC充電用の外部電源コネクタ


故障したAC充電用の外部電源コネクタ

キャンピングカーはAC充電をすることが多いのですが、充電終了時に必要以上に力を入れすぎて、コネクターを割ってしまいました。

壊れたコネクター

我が家からビルダーまでは距離が200キロくらいあるので、簡単な修理はなんとか自分でできないかと思ってしまいます。

コネクター修理後

幸いコネクターについては自分で直せたので、よかったです。

どれだけ力を入れたのか、けっこう派手に破損していてびっくりしました。

バッテリーの使用法を間違えて劣化を早めてしまった


キャンピングカー購入当初は、バッテリーの力を過信していました。バッテリーも新品だったので、パワーもスゴくあり、電子レンジなんかもエンジンをかけずに作動できていました。

バッテリーにかなり無理をかけていることも知らずに、ずいぶんと無茶な使い方をしたものだと今では反省しています。

当然、無理を強いられたバッテリーは2年を待たずに「持ち」が悪くなり出し、朝まで電圧を保持できなくなっていきました。

電力がなければタダの箱になってしまうくらいに感じてしまうキャンピングカー。

今でこそ、ポータブル電源も搭載し、使い方にもコツがあることを知り、ていねいな扱いを心がけることで、朝の電圧低下に見舞われることはなくなりました。

まとめ


キャンピングカーは普段の生活に近い使い方をすることが多いので、ついつい自宅にあるものと同じように扱ってしまう傾向がありますが、割と華奢な部分もありますし、使用にコツが必要な装備もあります。

収納棚の扉ひとつとっても落下防止のためのロックがかかる仕様になっていたりと、自宅のそれとは異なるので、仕様をよく理解して丁寧に扱うことが大切ですね。

また、出発前後には簡単にでもいいので点検や試運転をしてみて動作チェックをしておくと、いざ旅に出た時の安心につながります。

ぜひ、大切なキャンピングカーでたくさんの楽しい思い出を作ってください。