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冬キャンプ

看護師キャンピングカーオーナーおすすめ!!『冬の車中泊やアウトドア』に潜む危険な怪我や病気の予防策やアイテム、対処法を一挙にご紹介!



ヒートショック

冬の街路樹

ヒートショックとは?

ヒートショックは、暖かい環境から急に寒い場所に移動したり、寒い場所から暖かい場所に移動するなど、急激な温度の変化に伴って起こる健康被害のこと。

急激な気温差は身体の血流の変動に影響を及ぼすので、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの恐ろしい病気を引き起こします。

どんな人が起こしやすい?

ヒートショックを起こしやすい方は以下のような方です。

これに該当する方は特に注意して予防対策を行いましょう。

・65歳以上の方
・高血圧・糖尿病・動脈硬化・不整脈などの基礎疾患がある方
・肥満の方
・睡眠時無呼吸症候群がある方
・キャンピングカーの車内にトイレがなく、車内と外を行き来する機会が多い方
・冬場に温泉巡りを楽しむ方
・食事や飲酒後に入浴する方
・熱い湯温を好む方
・入浴の時間が長い方

冬のアウトドアや車中泊でヒートショックを予防するためには?

キャンピングカー3

温度差が生じやすい冬のアウトドアや車中泊中は以下のことに注意して予防するようにしましょう。

・外に出る時は帽子・マフラー・手袋などを装着し防寒着を必ず着用する
・外に出るときは家族に一声掛け、万が一に備えて携帯や防犯ブザーを携帯しておく
・排便時は無理にいきまない
・食後や飲酒、服薬後の入浴は避ける
・入浴前後は必ず水分補給する
・身体を徐々に温めてから41度以下の湯船に浸かり、長風呂は避ける
・湯船から出るときはゆっくり立ち上がる
・お風呂上がりはしっかり水分を拭き取り、髪の毛も乾かし、脱衣所や室内でゆっくり身体を冷ましてから外に出る

もしもヒートショックかな?と思ったら

急激な温度差の後にめまいや立ちくらみを生じた際は軽度のヒートショックを起こしている可能性があります。

その際は無理に動こうとはせず、安静にして症状が治るのを待ちましょう

万が一呼吸困難や嘔吐、意識障害、急な胸の痛み等の症状があれば速やかに他者に知らせたり、救急要請を行いましょう。

万が一入浴中にヒートショックになった人を見つけた場合は、ご本人が湯船から出るのを手伝ったり、溺れないように湯船の水を抜いたり、顔を水面から出すようにしてあげ、大声を出して他者に救急要請を依頼するようにしましょう。

低温やけど

ホッカイロ

低温やけどとは?

保温対策としてして手軽に活用しやすいカイロや湯たんぽ、ポータブルヒーターやホットカーペット、電気毛布で注意して欲しいのが『低温やけど』です。

低温やけどは普通の火傷とは異なり皮膚の奥深くでゆっくり進行するので、症状に気づきにくく、気づいた時には重症化していたケースも少なくありません。

どんな人がなりやすい?

低温やけどは以下のような方がなりやすく、特に気温が寒く感覚が鈍くなる冬の時期には注意が必要です。

・皮膚の薄い高齢者や子供
・寝返りができない乳児
・心臓病や皮膚病、糖尿病などで手足の循環が悪い方
・飲酒しすぎた方
・体温が下がり体の感覚が鈍くなっている方

低温やけどの予防対策

発症に気づきにくい低温やけどは事前の予防対策が大切です。

上記に当てはまる方以外でも注意が必要なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

・泥酔するほどの飲酒は避ける
・ポータブルの電気毛布やヒーター、カーペットはタイマーを設定しておき、寝る前には消す
・感覚が鈍くならないよう防寒着を着用しておく
・カイロや湯たんぽを直接皮膚にあてない
・一ヵ所に長時間カイロを当てない
・少しでも熱いと感じたときはすぐにカイロや湯たんぽをはずし、電気暖房器具を切る
・就寝時には使用しない

万が一低温やけどになったら?

万が一患部が赤くなったり、痛くなれば速やかに清潔な流水ですぐに冷やしてあげましょう。

衣服を無理に脱がす必要はありませんが、低体温症を予防するために必ず暖かい場所で20分ほどを目安に冷やしてあげましょう。

万が一水泡や水ぶくれができた場合は、破れるとそこから雑菌が入り感染症を起こす可能性があるので、無理に破かないようにしましょう。

また、低温やけどは早めの対処が必要ですので、自己判断をせず、病院を受診することをお勧めします。

脱水症状

雪

冬なのに脱水?!

冬の時期にはイメージしにくい脱水症状ですが、夏に比べると意識的に水分を摂ろうとする人が少ない分、脱水症状になる方も少なくありません。

特に冬の時期は空気が乾燥することで、いつの間にか体内の水分が奪われ、汗をかいている自覚も少なく、喉の渇きを感じにくいのも要因とされています。

冬も夏同様に脱水症状に気をつけよう

冬のキャンプ

寒い時期に飲みたくなるコーヒーやお茶、ホットワインや熱燗などのアルコールは利尿作用によって脱水を助長させます。

そのため、飲み過ぎには注意し飲酒した分以上に白湯などの水分を適宜飲んだり、バランスの良い食事摂取を心がけるなどの工夫を行うことが大切です。

また車内の乾燥を予防するためにポータブル加湿器を使用するのもおすすめですよ。

事前準備万端で冬のアウトドアや車中泊を楽しもう!

今回は冬のアウトドアや車中泊で特に注意してほしい病気や怪我をご紹介しました。

読んでいくと怖くなる方もいるかもしれませんが、きちんとした知識を予防対策を行うことで冬も車中泊やアウトドアを楽しむことができます。

しかし油断は大敵ですので、万が一想像以上の極寒環境や体調が優れない場合は途中で中断する勇気を持つことも大切です!

今回の記事はアウトドアだけでなく日常生活でも活用できる内容ですので、ぜひ参考にして今年の冬を過ごして下さいね。