バンとは?ミニバンとワゴンとの違いや人気モデル最新情報も
日本では商用車を指してバンと呼びます。しかし、ミニバンは商用車ではなく乗用車であるためワゴン車です。
またステーションワゴン型のバンもあります。
ややこしい「バンとワゴンの違い」や、車体形状による呼び名の違いなど、バンの定義について解説するとともに、現在新車購入できるバンを紹介します。
バンとは?
バンとは「屋根付きの車」を意味する英語の「キャラバン(Caravan)」の略称であり、おもに箱型の商用貨物車を指します。
ただし「バン」の名称は貨物輸送車のほか、人員輸送車にも用いられることもあり、国や地域によってその意味はやや異なります。
しかし、人や物資を安全に運ぶ箱型の運搬車としての意味合いは世界各国共通です。
ワンボックスカーだけを指す言葉ではない
バンの代表にはトヨタ ハイエースや、バンの語源をそのまま車名にした日産 キャラバンなどのワンボックスカーが挙げられます。
ただし、ワンボックスカーだけがバンではありません。
ワンボックスカーはボディ形状を指す名称でありバンであるか否かを問わず、用途によってはトヨタ プロボックスのようなボンネット付きのツーボックスカーや、日産 NV200バネットやホンダ N-VANのようにボンネットが短い1.5ボックスカーもバンとして用いられます。
業務用途でたくさんの荷物を積むためには広い荷室が必要であるため、バンは必然的にワンボックスおよびツーボックスカーが多くなります。
バンとワゴンの違いは?
ワゴンとは人員輸送に特化した車です。
ゆとりある座席空間と座り心地のよいシートなどを備えた乗用車であり、ナンバープレートの分類番号は3ナンバーおよび5・7ナンバーの車種区分が割り当てられます。
一方、バンは乗員の乗員のための空間や快適性を犠牲にする代わりに、荷室が広く使える構造です。
商用貨物車として運用しやすいように、バンは税金が安く抑えられる1ナンバーおよび4・6ナンバーの車種区分に指定されます。
ワゴンの起源は屋根がない荷馬車や貨物車に由来するものですが、現在の日本ではワゴンが乗用車、バンが貨物車として区別されており、同じ車種であったとしてもバンモデルとワゴンモデルでは車内のつくりが異なるうえ、法律上での扱いも異なります。
ステーションワゴン型のバンもある
高い積載性能が求められるはずのバンのなかには、ステーションワゴンのような全高が低いバンも存在します。
これらは「ボンネットバン」や「エステートバン」と呼ばれる商用車であり、ステーションワゴン型のツーボックスボディを用いることで積載量と運動性能をバランスさせたバンです。
トヨタ プロボックスや日産 ADなどは、荷物を積んでも乗用車と同じように運転でき、営業マンの移動にもよく用いられるため「ビジネスバン」や「コマーシャルバン」とも呼ばれます。
「ライトバン」とも呼ばれることがあるものの、ライトバンとは小型のバン全般を指す言葉であり、ボディ形状を指定しません。