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バンとは?ミニバンとワゴンとの違いや人気モデル最新情報も




バンとミニバンの違いは?


ドライブ

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バンと呼ばれてはいるものの、ミニバンは貨物車ではなく乗用車です。

さらにミニと呼ばれるほど小さくはありません。

3列シートが備わり、室内空間を最大限に使って多人数が快適に移動できるミニバンは、本来ビッグワゴンと呼ばれるべきです。

しかし日本で定着しているミニバンの呼び名は、全長5mをはるかに超すようなアメリカのフルサイズバンと比較して小型という意味です。

また、アメリカで「バン」は箱型の車両全般を指す言葉であり、貨物車のみに限定しません。

つまりミニバンは、貨物車ではなくアメリカでの呼び名に準じた箱型車両という意味でバンと呼ばれ、トヨタ アルファード/ヴェルファイアのように大型であっても、やはりミニバンと呼ばれます。

バンは趣味やレジャーにも最適!


ファミリー

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本来、運搬や業務で用いられるバンは乗員人数が限られ、多積載を可能にするための固いサスペンションは乗り心地が悪く、遮音材も省かれているため静粛性にも劣ります。

しかし、バンの広い荷室は余計な装備がないぶん使い勝手に優れ、仕事だけでなく趣味やレジャーにも活用できます。

とくに長物を積む必要があるウィンタースポーツやマリンスポーツでバンは大活躍するでしょう。

また、ロードバイクやオートバイのトランスポーターとして使うなら、そのまま積める荷室が高いワンボックスバンが便利です。

また、人が横になれるほど広いバンの荷室は車中泊も可能であり、カスタムを施せば快適な宿泊ができるキャンパー仕様にも改造できます。

さらに乗用車に比べて税金や維持費が安くなるため、浮いた費用を趣味にかけられる点もレジャー用の車にバンを選ぶメリットといえるでしょう。

バンの人気モデル9車種【最新情報】


トヨタ ハイエースバン


ハイエースバン
ハイエースバンは、商用から趣味まで多彩な用途に対応できるワンボックスバンです。

通常のロングボディのほか、スーパーロング・ワイド・ハイルーフなどのボディ拡大版が選べるうえ、荷室が真っ平なジャストローも選択可能。

エンジンは3.0Lディーゼル・2.7Lガソリン・2.0Lガソリンの3種類が用意されています。

ハイエースバンは、用途に応じて最適なボディとエンジンの組み合わせが選べるうえ、カスタムパーツも豊富であるため運搬業務はもちろんトランスポーターやキャンピングカーのベース車両としても人気No.1のバンです。

マツダからもボンゴブロー二イ バンとして販売されています。

日産 キャラバン


日産 キャラバン
キャラバンはトヨタ ハイエースのライバルとなるワンボックスバン。

ハイエースと同じく、スーパーロングやハイルーフ、平床モデルなどのボディが選べます。

主力エンジンとなる2.4Lディーゼルは三菱製に代わり、従来よりも燃費性能を12%改善。そのほか2.0Lと2.5Lのガソリンエンジンも用意されています。

防水生地のシートが装備される「プロスタイル」や、車中泊に便利なベッドキットと脱着式テーブルが標準装備の「マルチベッド」、荷室床に防水パネルを装備しアウトドア用途に特化させた「トランスポーター」など、用途別の特別仕様車が充実している点もキャラバンの特徴です。

ハイエースよりモダンな外観もキャラバンの美点といえるでしょう。

日産 NV200 バネット


日産 NV200 バネット
全長4,400×全幅1,695×全高1855mmのコンパクトボディに1.6Lガソリンエンジンを搭載したNV200 バネットは、積載性能と運動性能のバランスに優れたツーボックスのライトバンです。

リアシートを前方に倒した際の荷室長は1,581mm、2人乗りモデルの荷室長は2,040mmにもなり、荷物の積載も車中泊も楽々。

520mmの低い荷室床面地上高によりオートバイやロードバイクのトランスポーターとしても大活躍します。

トヨタ タウンエース バン


トヨタ タウンエース バン
日産 NV200 バネットよりもコンパクトなライトバンをお求めならタウンエースがおすすめです。

タウンエースのボディサイズはコンパクトカー並の全長4,065×全幅1,665×全高1,930mmでありながら、後席を畳んだ際の荷室長は1,760mm。

多くの業務用途に対応できるのはもちろん、大柄な方でなければ車中泊も可能です。

バンに最適なトルク特性にチューニングされた1.5Lガソリンエンジンのおかげで、タウンエースは運転しやすく維持費はコンパクトカー並。

いかにも商用車らしい外観さえ気にしなければ、タウンエースは仕事からレジャーまでマルチに使えるライトバンです。

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トヨタ プロボックス
ボンネットバンの代表と呼べるのがプロボックス。

ボディサイズは運転しやすい全長4,245×全幅1,690×全高1,525mmでありながら、リアシートを倒した際の荷室長は1,810mmにもなり、大型荷物の積載はもちろん車中泊も可能です。

搭載エンジンは1.3Lと1.5Lのガソリンエンジンのほか、燃費性能に優れた1.5Lハイブリッドエンジンも用意されるため維持費も抑えられます。

一切のムダを削ぎ落とし、営業車としての機能性を追求したプロボックスは、趣味用途のステーションワゴンにも適しています。

マツダからはファミリアバンとして販売されています。

日産 AD


日産 AD
トヨタ プロボックスのライバルとなるボンネットバンがADバンです。

プロボックスとほぼ同様のボディサイズながら荷室面積はADバンの方がわずかに広く、1,800×900mmのコンパネも余裕で積載できるため、車中泊時もわずかにゆとりがあります。

エンジンは維持費に優れた1.5Lガソリンエンジンに加え、パワフルな1.6Lエンジンも用意されるため動力性能も十分。

営業車としての使い勝手はトヨタプロボックスと同様であり、ADバンはプロボックスに不満がある方の受け皿となるツーボックス型ライトバンです。

スズキ エブリイ


スズキ エブリイ
軽自動車の限られた寸法を最大限に使ったバンが軽ワンボックスバンです。

軽バンは維持費が安価かつ車検も2年ごとであるため、もっともコストパフォーマンスに優れたバンといえるでしょう。

その代表であるエブリイは郵便配達車としても用いられる高い性能と実績が特徴です。

エブリイの荷室寸法は長さ1,910mm×幅1,385mm×高さ1,240mmであり、大型荷物はもちろん、車中泊も余裕でこなせます。

トランスミッションは4ATと5MTに加え、MTとATの両方の利点を併せもつ5速自動MT「5AGS」も選択可能。

パワフルなターボエンジンを搭載したグレードも選べます。

マツダ、日産、三菱からもエブリイのOEM車両が販売されています。

ダイハツ ハイゼットカーゴ


ダイハツ ハイゼットカーゴ
2021年12月に17年ぶりのモデルチェンジを果たした新型ハイゼットカーゴは、荷室空間や利便性などあらゆる面を強化して登場しました。

荷室寸法は軽バントップクラスの長さ1,915×幅1,410×高さ1,250mmに拡大されたほか、荷室開口部も拡大されています。

上位グレードは後席が左右独立可倒になり、多彩な機能が追加された電動スライドドアも選べます。

また全車オプションで液晶バックミラーが搭載でき、積載時の後方視界もしっかり確保できます。

機能を充実させて登場したハイゼットカーゴは軽ワンボックスバンの新しいスタンダードとなる車です。

ホンダ N-VAN


ホンダ N-VAN
軽ボンネットバンのN-VANは、エンジンを前方に搭載することで室内長は犠牲になるものの、ひときわ高い室内高と低い荷室地上高が特徴です。

また車内へ入り込むエンジンノイズもワンボックスカーに比べて小さく、N-VANは運搬業務だけでなくレジャーにも使いやすいバンといえるでしょう。

左右独立可倒の後席を畳んだ状態の荷室寸法は長さ1,510×幅1,390×高さ1,365mm。

助手席も倒せば荷室長は2,635mmまで拡大されます。

さらにBピラーレス構造とスライドドアの恩恵で助手席側からも大型の荷物が積み込めるため、N-VANはアイデア次第で多彩な用途に使えるマルチバンとして活躍します。

ライター:伊藤友春
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