3ナンバーと5ナンバーとは?定義・基準や税金・維持費・保険料の違い

3ナンバーと5ナンバーとは?定義・基準や税金・維持費・保険料の違い



3ナンバー車とは?定義と現行車種

3ナンバー車=小型自動車より大きい自動車

トヨタ ハリアー

トヨタ ハリアー

3ナンバーは普通乗用車に装着されます。普通乗用車の条件は非常にわかりやすく、以下の通りです。

  • 四輪以上の小型自動車より大きいもの

先ほど紹介した5ナンバー車の規格に全長・全幅・全高が含まれていました。少なくともこれらの寸法のうち1つが小型自動車で定められている寸法を超えたら、その車種は普通乗用車に区分されて3ナンバー車となります。

3ナンバーの現行車

3ナンバー規格の現行車には次の車種などがあります。

車種名 / メーカーボディ寸法(全長 × 全幅 × 全高)エンジン排気量(cc)新車価格帯(税込)
スイフトスポーツ / スズキ3,890 × 1,735 × 1,5001,3711,874,400
〜2,141,700円
アルファード・ヴェルファイア / トヨタ4,935 × 1,850 × 1,9502,494(4気筒)
3,456(6気筒)
3,705,000
〜7,752,000円
CR-V / ホンダ4,605 × 1,855 × 1,6801,496(ガソリン)
1,993(ハイブリッド)
3,361,600
〜4,558,400円

※グレードによってはボディ寸法に若干の違いあり

3ナンバー車と5ナンバー車の違いと見分け方

3ナンバー車と5ナンバー車の違いは排気量とボディサイズです。

排気量2,001cc以上・全長4,701mm以上・全幅1,701mm以上・全高2,001mm以上のいずれかが、ひとつでも当てはまる場合は3ナンバー車に区分されます。

もっとも違いが顕著に感じられるのは高速走行時でしょう。

エンジン排気量が大きいほど加速性能や高速巡航性能が高くなり、車体サイズが大きいほどトレッド幅やホイールベースも広がるため高速安定性が高まります。

原則として、車はボディサイズに見合ったエンジンが搭載されるため、5ナンバー車は一般道の短距離走行が得意であり、3ナンバー車は高速道路を利用した長距離移動に適した性格になります。

とはいえ、5ナンバーサイズの車体に2,000cc以上の排気量を搭載したエンジンや、3ナンバーサイズのボディに排気量2,000cc未満のエンジンを搭載したモデルもあるため、3ナンバーと5ナンバーの分水嶺付近の車同士での違いはほとんどないといえるでしょう。

エンジン排気量やボディサイズの差が大きいほど性格の違いが顕著になるものの、それは3ナンバー車と5ナンバー車に限った話ではありません。

5ナンバー車のメリットとデメリットは?

NBOX

全ての軽自動車は5ナンバー(画像はN-BOXカスタム)

5ナンバー車のデメリットは、ボディサイズの制限による車内の狭さと、小排気量エンジンと車体性能による高速域での性能不足と不安定感です。

その代わり、車体が小さく取り回しに優れ、狭い道でも運転しやすく、エンジン排気量が小さいため燃費性能に優れる傾向にあります。

タイヤサイズも小さくなるため維持費が安くなる傾向になる点も5ナンバー車のメリットです。

加えて5ナンバー車は、限られた車体寸法で極力大きく広くつくられるため、スペース効率を追求したワゴン車などはボディサイドのデザインが平板のようになってしまうことも欠点として挙げられます。

ただし、これは個々人の好みによるため決定的なデメリットとはならないでしょう。

3ナンバー車のメリットとデメリットは?

ランドクルーザー

ランドクルーザーなど、大型のSUVは3ナンバー

3ナンバー車のメリット・デメリットは、5ナンバーとはおおよそ正反対になります。

全長・全幅に制限がないぶん車体が大きいため、車内が広くつくれるうえ高速安定性も高く、それに見合ったエンジン性能も相まって長距離を快適に移動できるのが3ナンバー車のメリットです。

さらに言えば、全幅の違いからサスペンションアームの長さも変わってくるため、乗り心地にも優れる傾向にあります。

その代わり、大きな車体により小回りがきかず、とくに全幅1.8mに近くにもなると狭い道では極端に取り回しが悪くなるため、運転が苦手な方は注意が必要です。

大きな車体や大出力エンジンを搭載するため結果的に燃料代を含む維持費や車両価格が高くなる点も3ナンバー車のデメリットといえるでしょう。

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