3ナンバーと5ナンバーとは?定義・基準や税金・維持費・保険料の違い

3ナンバーと5ナンバーとは?定義・基準や税金・維持費・保険料の違い



3ナンバーや5ナンバーとは分類番号のこと


ナンバープレートの読み方


ナンバー

まずはナンバープレートの読み方のおさらいです。上記の写真にあるように、ナンバープレートには地域名・分類番号・平仮名等・一連指定番号の4つの情報が記載されています。

地域名は運輸支局や検査登録事務所のある地域、つまりは仕様の本拠地がどこであるのかを示します。分類番号は自動車の種別で、平仮名等はその車両の利用目的、一連指定番号がいわゆる「ナンバー」です。

5ナンバーは「小型乗用車」3ナンバーは「普通自動車」


今回のテーマである5ナンバーと3ナンバーの自動車は上記の「分類番号」が異なるということになります。

つまり法律上では自動車の種類が異なるのです。5ナンバー車と3ナンバー車の違いを知るには、この種類を理解するのが不可欠です。

道路運送車両法では、まず自動車と原動機付自転車に分けられます。原動機付自転車の説明は今回割愛するとして、自動車はさらにそこから、普通自動車・小型自動車・軽自動車・大型特殊自動車・小型特殊自動車、に分類されます。

5ナンバーと3ナンバーが関係するのは「普通自動車」、そして「小型自動車」の中の「小型乗用車」です。

5ナンバー車とは?定義と現行車種


小型乗用車に分類される自動車の定義


マツダ デミオ 3代目 2013年型

マツダ デミオ 3代目 2013年型



小型乗用車に分類される車種は5ナンバーに分類されます。小型乗用車の構造条件は以下の通りです。

  • 車輪の数:4輪以上

  • 全長:4.7m以下

  • 全幅:1.7m以下

  • 全高:2.0m以下

  • エンジン総排気量:660ccを超えるもの、及び2,000cc以下(ディーゼル車は関係なし)


いわゆる「コンパクトカー」に分類されている自動車の多くは上記の条件を満たしていますので、「5ナンバー=コンパクトカー」と考えてほとんど間違いないでしょう。

エンジン総排気量に関する規格はガソリンエンジンにだけ適用されるので、ディーゼルエンジン車のエンジン排気量は種別分類に影響しないことがわかります。

ちなみに、軽自動車のボディサイズの規格は全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2.0m以下です。全高はどちらも同じですが、車体の長さと横幅は小型乗用車のほうが長くて大きいとわかります。

還元すれば、加えて軽自動車に搭載できるエンジンは660cc以下ですから、軽自動車の税制面での維持費が安い理由はここにあるとよくわかります。

5ナンバー車の現行車


5ナンバー規格の現行車には次のような車種があります。



























車種名 / メーカーボディ寸法*
(全長mm × 全幅mm × 全高mm)
エンジン排気量(cc)新車価格帯(税込)
ジムニーシエラ / スズキ3,550 × 1,645 × 1,7301,4601,793,000
〜2,057,000円
ヤリス / トヨタ3,940 × 1,695 × 1,500996
1,490
1,395,000
〜2,522,000円
ライズ / トヨタ3,995 × 1,695 × 1,6209961,679,000
〜2,282,200円

※グレードによってはボディ寸法に若干の違いあり

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