真冬の車中泊を快適に。家にあるものだけで寒い車内でも安心!
私たち夫婦は日産キャラバンをDIYで車中泊仕様に改造し、毎日車で生活を送っています。
最近では寒さも本格的になってきましたが、何も準備をせずに車中泊をすると、あまりの寒さにぐっすり寝ることができません。実際に寝袋だけで車中泊をした時には、寒さで夜中に何度も目が覚めてしまいました。
その経験から、真冬の車中泊に向けて入念に準備をし、今では気温−3℃の車中泊でも寒さに凍えることなく朝までしっかりと寝ることができています。
今回の記事では私たちが実践している車中泊の寒さ対策についてご紹介します。
目次
車中泊で寒さ対策は必要なのか?
ヒーターやエアコンの装備が充実しているキャンピングカーであれば、特に気を使わなくても暖かい車内で快適に過ごすことができるでしょう。しかし、暖房設備がない場合は、寒さ対策をして車中泊をしないとかなりつらいです。
「エンジンをつければ暖房が使えるから必要ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雪が降っている時にエンジンをかけたままにし、積もった雪がもし車のマフラーを塞いでしまったら、車内に一酸化炭素が充満し一酸化炭素中毒になってしまいます。最悪、死に至ることもあり、非常に危険です。
また雪が降っていなくても、アイドリング時のエンジン音は周りの方の迷惑になります。地域によってはアイドリングを禁止しているところもありますので、エンジンはかけずに寒さを乗り切る工夫が必要です。
真冬でも暖かい「おすすめ車中泊アイテム」
敷くだけで暖かい 銀マット
まず最初におすすめしたいアイテムがホームセンターでも販売している銀マットです。キャンプで使ったことのある方も多いかもしれませんが、車内でも下からの冷気を防いでくれます。
電気毛布のように布団に入った瞬間から暖かいわけではないですが、電気を使わないのでどんな車でも使用が可能です。
私たちは5mmの薄い銀マットを使用していますが、たった5mmでも就寝時の快適性はかなり違います。マットレスの下でも上でもどちらに敷いても暖かいです。
厚みがある方が保温効果が高いですが、その分かさばるため狭い車内だとちょっと収納に困ってしまいます。ご自身の車内スペースと相談して銀マットはお選びください!
リーズナブルで効果抜群 「湯たんぽ」
冬の時期になるとホームセンター、ショッピングモールなどあらゆるところで見かける湯たんぽ。プラスチック製であれば1000~2000円と、値段もリーズナブルです。
布団の中に入れておけば朝まで温かさが持続し、そのお湯で顔洗うこともできます。何度も使用することができるのでとてもエコですよね。
素材はプラスチックのものが多いようですが、ゴム製、金属製、陶器、最近はウエットスーツ生地のものまであります。
私たちが使っているのはウエットスーツ生地の湯たんぽです。寝返りして、湯たんぽにぶつかってもウエットスーツの素材だと柔らかく痛くないので安心です。特にお子様がいらっしゃる方はケガの心配もしなくて良いのでオススメ。
冷え性の味方 「厚手の靴下」
特に女性は冷え性の方が多く、足先や手先から冷えてくる方も多いのではないでしょうか?私も冷え性なので冬になると特に足の指が冷えてしまいます。足が冷えた状態では寝つきが悪いので、そんな時は厚手の靴下を履きます。
私が使っているのは膝辺りまで長さのあるタイプです。少し大きめに作られているので、ズボンの上から履くこともでき、かなり温かいです。足元を温めることで全身が温まるので、特に冷え性の方にはおすすめのアイテムです。
何度も使えて環境にも優しい「オイル式カイロ」
冬の寒い日はみなさん使われているカイロ。最近は100円ショップでも使い捨てカイロが販売されています。
1泊2日などの短い旅でしたら使い捨てカイロで十分ですが、長期の旅になるとカイロを大量に持って行くことになるので、充電式やオイル式のものがオススメです。使い捨てカイロと違い何度も使えるので環境にも優しいですよね。
また、カイロは小さいのでポケットに入ります。寝ている時だけではなく、観光している時にも持ち運びが簡単で便利です。ただしカイロを体に貼ったまま寝ると低温やけどになってしまう時もあるので、その点はご注意ください。
冷気の侵入を防ぐ 「断熱パネル」
外の冷気が一番入ってくるのが車の窓です。なので窓に断熱パネルを貼ると冷気の侵入をかなり防ぐことができます。
車中泊をする方は目隠し用のカーテンやパネルを車の窓に設置されている方が多いと思いますが、断熱パネルは冷気の侵入を防ぎつつ目隠しにもなるので一石二鳥です。
私たちは住宅の断熱材でも使用されているスタイロフォームを使って作りましたが、市販されているものでも断熱効果のあるものも多いのでオススメです。
防寒の鉄板アイテム 「羽毛布団」
家で使われている方も多い、おなじみの寝具ですね。
羽毛布団は空気の層がたくさんあるので熱伝導率が低く、布団の中にいる人の体温が外に逃げにくくなっています。毛布と羽毛布団があればかなり暖かいので、1人1つは必ず持っておきたいアイテムです。
しかし、羽毛布団は畳んでもボリュームが出るので、使用時以外は圧縮袋でコンパクトにし、車のスペースを有効活用するのが良さそうです。
おすすめアイテム 番外編 「結露取りワイパー」
防寒とは関係ありませんが、冬場に車中泊されるのであれば、結露取りワイパーがあるととても便利です。
車中泊をした後、運転しようと運転席に行くと窓が結露していて前が見えない事があります。そんな時に結露取りワイパーがあると、簡単にフロントガラスの結露を取ることができ、すぐに運転できます。
なぜ真冬に車中泊するのか?
先日、私たちは山梨県で車中泊をしました。その夜はマイナス3度まで気温が下がり、朝は車のドアが凍って開かなくなってしまうほどの寒さでした。
どうにかドアを開けると、そこに現れたのは雪に覆われた富士山。絶景とはまさにこのような景色のことを言うのだと感じました。
たしかに車内は寒いこともありますが、冬にしか見られない景色を車中泊をしてわざわざ見に行くというのもなかなか良いものです。
読者の皆様も今回の記事を参考に真冬の車中泊を楽しんでみてはいかがでしょうか?