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秋もキャンピングカーで車中泊を楽しむために!私が行っているメンテナンスはコレ!

キャンピングカー歴7年が教えるおすすめ自主点検項目
夏に車中泊を楽しんだ、ということはそれなりに車を使ったということ。
秋も車中泊を楽しむために、この時期に点検・メンテナンスすることは大切。
キャンピングカー歴7年の筆者が今回は、夏に車中泊で酷使したキャンピングカーのメンテナンスの要点についてご紹介します。
涼しくなってくる秋は、車中泊仕様車&キャンピングカーが夏以上に活躍する季節ではないでしょうか。
快適な車中泊旅をするには愛車の点検が欠かせません。
特に夏も活躍してくれた車中泊仕様車&キャンピングカーなら尚更。
そこで今回は、キャンピングカー歴7年の筆者が夏に車中泊で酷使したキャンピングカーで、ここだけはチェックしておきたいという自主点検項目について、実際に行っていることを紹介しています。
これやっとけば秋の車中泊も安心!?
秋の車中泊に向けて走行に関わる箇所を自主点検

バンコンタイプのキャンピングカー「GT NV350 CARAVAN」(以下バンコンGT)に乗り始めて7年。
この夏もバンコンGTは、四万十川の河原や吉野川のキャンプ場の未舗装地をガタゴト走り、砂利道や山道でも車体を大いに揺らしました。
ただでさえ架装で重量が増えているところに、カヤックや自転車、キャンプ道具などを満載しているので、車体には相当な負担がかかったことでしょう。
私が行っている秋の初めの点検は、6カ月点検や年1回の法定点検に加えて、酷使した夏を経た時期にやっているマイ点検(自主点検)です。
マイ点検の目的は、走行による傷や、走行時の車体の揺れ、振動による破損・緩み・欠けを見つけることです。
マイ点検で自分の車の状態を把握しておくことで、整備などを依頼するときに役立ちます。
例えば私は
・脱輪してJAFを呼んだときの車体の状態説明
・点検で整備士から日頃の状態を聞かれたときの説明
のときにスムーズに車の状態を伝えられました。
私が行っているマイ点検の項目は以下のようなものがあります。
キャンピングカーの外観をチェック

外観の点検ではまず、ボディの地金や下地塗装に影響するような傷があるかどうかを確認。
飛び石などでボディに深い傷がつくと、塗装が剥げて錆の原因になるので細かくチェックします。
キャンピングカーの下回りチェック

私の中では最重要ポイントです。
点検ポイントは、車体の下に収まっているパーツにダメージがあるかどうかです。
地面からの影響をまともに受けることが考えられるので、ブレーキやサスペンション、マフラーに異常がないか、オイルや水漏れがないか、排気ガスの色や臭いなども確認します。
マイ点検では、車体を上げて下から覗くことはできませんが、気になるところがあれば整備工場で点検を受けるときなどにお願いして覗かせてもらいます。
燃料タンクや排気管などの部品の配置を分かっているだけでも、段差を超えるときのハンドル操作の参考になります。
タイヤの状態も確認

「タイヤは命を乗せている」というはタイヤメーカーのキャッチフレーズだったと思います。
実際にパンクやバーストを経験すると、少々神経質になります。
タイヤの溝の深さが適切か、摩耗や損傷がないか、ホイールのナットにゆるみがないかなどを念入りに目視で確認します。
もう一つ重要なのが空気圧。
私のバンコンGTは少し高めの空気圧(前輪500 kpa後輪550kpa)をキープ。
バンコンGTのベース車は商用車です。ベースモデルの最大積載量に近い荷重がタイヤにかかっているものとして、整備士と相談の上で数値を決めました。
バッテリーはメイン・サブともにチェック

端子に錆びがないか、配線に断線しそうな箇所がないか、車内の電化製品が正常に動作するかなどを確認します。
点検ポイントは、バッテリーの外観を見て、本体にひび割れ、破損などがあるかどうかです。
走行性能には関係ありませんが、サブバッテリーも要チェック。
特に取り付け器具の状態を確認しておきたいです。
バンコンGTのサブバッテリーは車体後部にあるので、揺れや振動で取り付け具が変形していないかチェックします。
気になったところは整備士に連絡

重要なのは、マイ点検を行うだけではなく、いかに整備士につなげるか。
日頃から何でも相談できる馴染みの整備工場を持つことが大切です。
私の場合は、ディーラーで年間2回の点検を受け、整備士から注意されたことや気になったことを確認し、納得できる整備を受けられています。
例えば、今年は6月の6カ月点検で右後輪のダンパーに油漏れ跡があると指摘されました。
整備士からはすぐに交換する必要はないと言われたので、様子を見ることにしましたが、長距離運転後に再点検を受けることにしました。
再点検は、整備士と一緒に確認しながら説明を受け、自分自身で確認できて納得したので、年末の法定点検でダンパー交換することにしています。
分からないことをいつでも質問できて整備士から直接話が聞けるので、安心して車を運転できます。
次のページ▷▷▷【キャンピングカーは居住部分の確認も重要!居住部分のメンテナンス確認場所をご紹介します!】
キャンピングカーは住居部分の自主点検も重要
居住スペースも必ず定期的にマイ点検(自主点検)しています。
基本的なポイントは、衛生面。
衛生面とは、カビやダニ、塵や埃といった汚れを取り除き、清潔さを保つことです。
そうすることで、秋の車中泊ライフも気持ちよく過ごせます。
それでは居住スペースのマイ点検項目を以下で紹介します。
シンク&給水排水タンク室

シンクは水を使うので、水漏れや水垢、カビなどが発生しやすい場所です。
点検ポイントは、給水排水タンク室に水漏れ跡があるかどうか。
シンク内部や排水口を清掃すると、水漏れ跡を見付けることがあります。
どこまで水の影響が広がっているのかなかなか分かりません。
シミになった水漏れ跡が、給水排水タンク室内の広範囲に広がっていたらビルダーで点検を受けることをおすすめします。
また、水循環ポンプの動作時に異音がないか、蛇口からの流量に低下がないかなどを確認します。
ベッド

ベッドは快適な睡眠を得るために重要な場所。
シーツやマットは定期的に洗濯し、埃やダニを除去するために掃除機で吸引します。
点検ポイントは飲食品の食べこぼし、ペットの抜け毛などダニの温床になるものがあるかどうかの確認。
湿気や汚れが原因でカビやダニが発生すると、健康や快適性に影響するだけでなく、臭いや見た目も悪くなります。
●ダニ対策
ダニは小さくて見つけ難いので私の場合は、まずダニシートでダニがいるかどうかを確認。
その後、しばらくの期間ダニシートを置いてダニが絡まって確認できれば駆除剤を使い死骸は掃除機で吸引処理します。
冷蔵庫

冷蔵庫は食品を保存する場所なので、特に衛生面に気をつける必要があります。
点検ポイントは、汚れやカビの有無と内部に壊れたところがないか。
冷蔵庫の中は車旅の度に飲食料や要冷蔵冷凍品を満載しているので、車の振動の影響を強く受けます。
内側に亀裂や穴が開いていないか確認。
また、冷蔵庫外部もほこりや汚れが付着しないように拭き掃除します。
冷蔵庫の電源や温度設定も適切に行い、冷却性能を確保します。
●カビ対策
冷蔵庫使用後に電源を切ると、水滴が庫内に発生してカビが発生しやすくなります。
水滴を取って除菌後に扉を開放して庫内を乾燥させます。
このとき冷凍庫に個別の扉がある場合は、必ずその扉も開放します。
クローゼット

クローゼットは湿気が溜まりやすくなります。
点検ポイントは、長く入れっぱなしになっている衣類や靴がないか。
非常用に下着やタオル、予備の靴などを保管することがあります。
湿気が貯まりやすい場所なので、長く荷物を置くと湿気が原因でカビやシミが発生します。
●カビ対策
クローゼットの中に長く置かないで整理整頓することが第一ですが、乾燥剤を置くと、しばらく効果があるので長期旅行の際には乾燥剤を置くようにします。
秋に向けて私が行っているメンテナンスはコレ まとめ
キャンピングカーは、車の機能と居住部分の両方に点検が必要なため、確認すべき項目が多くあります。
そのため、自分でできる範囲でしっかりと点検を行い、専門的な部分はディーラーやビルダーに任せるように、日常的に気を配ることが大切です。