備えあれば憂いなし!キャンピングカーにプラスアルファの防災対策を
台風により被害に遭われた地域の皆様へは心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早く元通りの生活が送れますことをお祈り申し上げます。
今回は、私が昨年経験した停電、そしてキャンピングカーで一夜を明かした話、その時から心がけている「キャンピングカーに積んでいる防災グッズ」について書かせていただきます。全国に猛威をふるった先日の台風で多くの被害が発生したこともあり、少しでも今後の防災のお役に立てば幸いです。
大阪を襲った2018年の台風
私の住む大阪では昨年、2018年9月に発生した台風21号により自宅が丸一日停電しました。
自宅の近所の公園も倒れた木が道路を塞ぎ、一時立ち入り禁止になったり、暴風によって根っこからたくさんの木がなぎ倒されてしまいました。
台風で自宅が停電に
2018年9月4日火曜日、大阪。
台風の上陸により電車も朝から運休していました。仕事も学校も休みとなり、家族全員で家にいましたが、どんどん風は強まるばかり。
そして午後2時。TVで台風情報を見ていたところ、ぷつっとTVが落ち部屋が暗くなりました。
これまでも何度か停電を体験したことがありましたが、いつも数秒から数分のうちに復旧していました。しかし今回は1時間たっても2時間たっても復旧しそうにありません。当時のニュースによると、この日は大阪府内の約164万戸が停電したそうです。
夜になり、台風は去りましたが電気は復旧せず。今日中には復旧しないだろうと、あきらめることに。ご近所の人たちは家の中で過ごすか、指定の避難所で一夜を明かしたそうです。
キャンピングカーで一夜を明かす
私たち家族はキャンピングカーで過ごすことにしました。
晩御飯については、暴風警報の解除後に停電のない地域のコンビニに車で行きお弁当を購入。自宅の水道は使えたので、トイレのときだけ懐中電灯で照らしながら真っ暗な家に戻りました。
事前にサブバッテリーを満タンにしていたこともあり、キャンピングカーの中では快適に過ごせました。冷蔵庫もあるし、テレビもある。スマートフォンの充電もできます。
そして、普段も使っている布団や毛布にくるまり、足を伸ばして寝ることができます。キャンピングカーを買っていてよかったとしみじみ感じた瞬間でした。
翌日は仕事に行きましたが、幸いにも帰宅したころには電気は復旧していました。電気が使えて当たり前、と思っていたことを深く反省しました。
そして、これまでなんとなく行っていた「防災対策」を、改めてしっかり見直すきっかけにもなりました。
キャンピングカーに防災グッズを常備
これから、私が現在キャンピングカーに積み込んでいる防災グッズの一部をご紹介します。何しろ大阪に住んでいるので、これから来るといわれている南海トラフ地震の対策が必須。
もちろん、まだまだ足りないものもたくさんあると思いますが、「もしも」にしっかり備えていきたいです。
我が家の場合はリュックサックではなく、余ったキャリーケースの中に防災グッズを入れています。
たくさん入れすぎるとリュックサックだとパンパンになってしまいますし、万一、避難所まで荷物を持って移動する可能性を考えると、キャリーバッグがいいのかなと考えました。
防災対策・水
南アルプスの天然水 備蓄用ボトル
5年間保存することができるものです。
こちらとは別に、「日常備蓄」として普段から多めに2リットルのミネラルウォーターを薬局などで購入し、家の物置に保管しています。
通常のミネラルウォーターの賞味期限は、半年から1年(開封前)なので注意が必要です。
※日常備蓄とは、日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておくことです。(「東京防災ハンドブック」より)
ウォーターバッグ
断水した場合に、給水拠点からの水を運ぶためのバッグです。
折りたたみなので場所を取りません。
キャンピングカー用の給水タンクもありますので、そちらと併用しようと考えています。
トイレ非常用袋
2018年の台風や地震の際、私の住む地域はたまたま水道を使用できましたが、水が使えなくなる可能性も十分にあります。
うちのキャンピングカーにはトイレがありませんので、トイレ対策は必須です。
道の駅やコンビニを利用できるという観点から、我が家はトイレなしのキャンピングカーを選択しましたが、防災という観点ではトイレありも視野にいれてもよかったかもしれません。
身体拭きタオル
ウェットティッシュだけだと小さいので、身体拭き専用の大きなサイズも常備しています。
歯磨きティッシュ
防災グッズで特に便利そうだと思ったのが、この歯磨きティッシュ。
水が無くても歯を清潔に保つことができます。
他にも、生活用水に使うために、普段からお風呂の水を溜めるようにしています。
なお、ハンドブック「東京防災」によりますと、被災地での経験から、水はひとりあたり1日3リットル、簡易トイレは1日5回分が備蓄の目安とされています。
防災対策・食料
備蓄用ごはん
ごはんはこの長期保存できる備蓄用のものに加え、日常備蓄としてレトルトのごはんやレトルトカレーを家の物置に置いています。
日常備蓄のレトルト食品に関しては、普段、仕事や風邪等でどうしてもご飯を作るのが辛い時などにも使っています。使ってしまったら、その度に買い足すようにしています。
保存用のおやつ「えいようかん」
老舗の和菓子メーカー井村屋が発売している保存食の羊羹です。5年間保存でき、1本でご飯一杯分(171kcal)のエネルギー補給が可能です。
カセットコンロ
キャンピングカーにカセットコンロを載せている方は、多いのではないでしょうか?
カセットコンロも、とても重要な防災グッズのひとつ。電気が使えないときの調理に重宝します。
我が家では停電が1日だったので、使いませんでしたが……やはり温かいご飯も食べたいですからね。
防災対策・電気
水だけで光る防災ライト
キャンピングカーなので蓄電されていますが、万一に備え、電気が無くても明かりを確保する手段を用意しています。
お墓参り用のろうそくもありますが、火事が怖いので電気がない場合はこちらを極力使うつもりです。
乾電池
懐中電灯やラジオなどにも使うことのできる、乾電池も多めに準備しています。
その他
救急セット
自宅にも救急箱がありますが、キャンピングカーにも救急セットを常備しています。
東京防災
東京都が2015年9月に、東京都の全世帯に配布したという、東京防災。
東京以外の人も役に立つ情報が満載です。私は手持ちのスマホとタブレットに分散して入れています。
アプリ版もあります。
備蓄のチェックリストはもちろん、
・大震災のシミュレーション
・自宅や外出先で考えられるリスク
・避難時の注意点やチェックポイント
・応急手当の方法
・生活再建に向けた手続きの方法
・非常時に使える英会話
などがイラストでわかりやすく描かれています。
キャンピングカーにはもともとソーラーパネルがついており、台風で停電してもそれほど困らなかったので、電気関連の備蓄は食料・水に比べると少なめかもしれません。
キャンピングカーと自宅に分散して備蓄
もし、キャンピングカー自体が流されたらどうするのかという問題もあります。
我が家の場合は、もともと海抜1mくらいのところにマンションを借りていましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに引っ越し。
家を買うときは、市のハザードマップなどを参考に、水害が過去になかったかどうかを調べました。
もちろん、100%ということはありませんので、キャンピングカーと自宅とに分散して防災グッズを保管するようにしています。
おわりに
もともと日本は災害大国といわれていましたが、温暖化の影響もあり、近年は特に被害が深刻化していると感じます。
ソーラーパネルを搭載していたり、災害時にもプライベートな空間を確保できるキャンピングカーを購入することは、災害への備えのひとつにもなります。
そのうえで、食料や水などの対策もしっかりしておくことがとても大切です。