ソーラーパネルはどれがおすすめ? 折りたたみ・フレキシブル・固定式を比べてみた
日産キャラバンでバンライフをしながら日本一周している、とおるんよしみんの妻、よしみんです。
車中泊をする時に気になる「電源問題」。
それを解決する方法としておすすめなのが、ソーラーパネルです。
私たちも、ポータブル電源を充電するためにソーラーパネルを使用しています。
今まで折りたたみ、フレキシブル、固定型の3種類のソーラーパネルを使用してきたのですが、それぞれにメリット・デメリットがありました。
今回は、私たちが実際に感じた、それぞれのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
目次
ソーラーパネルは車中泊旅に必要なのか?
車中泊旅の中で充電をするには、主に以下の3つの方法があります。
- 外部電源からの充電(有料の車中泊スポットなどで使用可能)
- 走行充電
- ソーラーパネル充電
あまり移動がない日や、外部電源がないところでは、充電が満足にできないまま車中泊をしなければなりません。
車内で電気が使えるかどうかで、車中泊の快適性が大きく変わり、さらに次の日の体調にも関わります。寝不足で運転するのは怖いですよね。
そこで、旅のスタイルにもよりますが、2泊3日以上の長期旅、もしくは夏や冬で冷房暖房機器を使用する場合は、ポータブル電源やサブバッテリーへの充電手段としてソーラーパネルを準備しておくと安心です。
折りたたみソーラーパネルのメリット
1番初めに使ったのは折りたたみのソーラーパネルです。私たちは100Wの折りたたみソーラーパネルを使用していました。
折りたたみソーラーパネルのメリットは4つ。
- コンパクトになる
- 持ち運びしやすい
- 太陽が出ている方向にソーラーパネルを向けることができる
- 直接スマホやパソコンなどを充電できる
ものによりますが比較的コンパクトで、ちょっとした隙間にも入り、軽自動車でも収納できるのでとても便利です!
ソーラーパネルに取手がついているため、キャンプの時なども簡単に車外に持ち運びができ、日光の下に設置してポータブル電源やモバイルバッテリーを充電しておけます。
また、車中泊旅やキャンプ以外でも、自宅の庭やベランダで発電し利用もできます。
他にも、ソーラーパネルを太陽の向きに傾けることができるので、効率よく発電ができます。
私たちが使用した時も、キャンプ場などでは太陽の方角にソーラーパネルを動かし、日が暮れるまで発電することができました。
折りたたみソーラーパネルのデメリット
折りたたみソーラーパネルのデメリットを上げるとすると以下の3つ。
- 価格が高い
- 車の屋根に常設できない
- 耐久性がない
まず、折りたたみソーラーパネルは値段が高いです。
私たちが使用していたのは100Wで3万円程度でした。他のフレキシブルソーラーパネルや固定型ソーラーパネルに比べると一番高いです。
また、車の屋根に常設できないので運転中は使用できないということもあり、使う頻度はあまり多くありませんでした。
温泉に行ったり、観光したりする時は駐車中の車の屋根に置くことはできますが、盗難に遭うこともあるので置きっぱなしにはできません。
そのため、車内にいる時やキャンプの時くらいしか出番がなく、私たちは使う機会がとても少なかったです。
また、耐久性があまりないのもデメリットです。私たちはたまたま悪い商品に当たった可能性もありますが、2ヶ月で一切発電しなくなってしまいました。
ここまで早く使えなくなることは少ないようですが、折りたたみソーラーパネルは他の種類のソーラーパネルに比べて比較的耐久性は低いと思われます。ですので、十数年と使いたい方にはおすすめできません。
折りたたみソーラーパネルは、値段は高くても設置が簡単で使い勝手を重視する人や、防災時にも使用したい方におすすめ。
車の屋根に設置することは難しいため、キャンプ場などでソーラーパネルを使い、旅をしていない時は自宅の庭などで使うという方法が向いています。
フレキシブルソーラーパネルのメリット
次に使ったのはフレキシブルソーラーパネルです。
こちらのメリットは、
- かなり薄いため車内に収納しやすい
- 車の屋根に常設でき、持ち運びもできる
- 車の屋根に常設しても車高があまり高くならない
私たちが使用していたソーラーパネルは150Wで、大きさが縦130cm×横69cmと、とても大きいサイズでした。でも、厚さは2.5mmと薄いため車内の隙間に片付けることも可能。
また、重さが3.2kgしかないため、車の屋根に載せる時に女性1人でも簡単に置くことができます。
車の屋根に常設しなければ、車旅をしない時は自宅の庭で使ったり、キャンプ場で使用したりすることもできとても便利!
購入当初、私たちは常設はせず、晴れた日に車の上にソーラーパネルを載せるという使い方をしていました。
その時は、折りたたみと同じく運転中や車を離れる時にはソーラーパネルを置きっぱなしにすることができないので、使用頻度は少なかったように思います。
その後、強力な磁石とテントタープ用のカージョイント、ロープを使用し、車の屋根に常設してからは、毎回車の屋根にソーラーパネルを載せる手間が省け、運転中も車から離れているときも充電ができるように!
私たちはパソコンで仕事をしているのですが、ソーラーパネルを使用してから電源に困ることはかなり減りました。
また、値段が折りたたみのソーラーパネルより安いのもメリットです。100Wの折りたたみと150Wのフレキシブルでは、値段はあまり変わりませんでした。
フレキシブルソーラーパネルのデメリット
フレキシブルソーラーパネルのデメリットは1つ。
- 耐久性があまりない
一般的にフレキシブルソーラーパネルは耐久性があまりないです。
私たちは買って初めの半年は使う時だけ車の屋根に乗せ、その後の半年は車の屋根に固定していましたが、少し変形してしまいました。
それでも発電量が減ったということは無く、充分使えましたよ。
ソーラーパネルは樹脂でコーティングされている為、ある程度の衝撃には耐えられますが、十数年ずっと車の屋根に常設していると使えなくなる可能性もあるので注意が必要です。
フレキシブルソーラーパネルは、車の屋根に設置する人にも防災に備えたい人にも幅広くおすすめできます。
特にソーラーパネルを初めて使う方におすすめ!持ち運びするのか?車の屋根に設置するのか?どんな使い方するか決まっていない場合でも幅広く使用できるため途中で使い方を変えるのも簡単です!
固定式ソーラーパネルのメリット
3番目に紹介するのは、今使っている固定式ソーラーパネルです。
固定式ソーラーパネルのメリットは以下の3つ。
- 安い
- 耐久性に優れている
- 車内が涼しくなる
245Wと今までで一番発電量が大きいソーラーパネルを取り付けましたが、値段は取り付け工賃込みで3万円程度。
また、曇りでもある程度発電するので、電源が足りずに困るということもなくなりました。
そして、固定式ソーラーパネルはガラスコーティングされており、更にアルミフレームでしっかりと守られているため、耐久性も十分あります。
私たちが取り付けたソーラーパネルは約15年は使えるようです!
また、ソーラーパネルを取り付けてから車内の温度がかなり下がったように思います。
ソーラーパネルが車に日陰を作ってくれたおかげなのか、今年の夏は車内の気温がそこまで上がりませんでした。
そのため、真夏の車中泊で暑さに悩んでいる方にもおすすめです。
固定式ソーラーパネルのデメリット
固定式ソーラーパネルのデメリットは3つ。
- 重い
- 取り付けたら車高が上がる
- 取り付けにキャリアが必要
まず一番に思いつくデメリットは重いことです。
我が家が購入した245Wのソーラーパネルの場合15㎏あります。もちろんその分燃費は悪くなります。
また、取り付ける時に男性2人以上いないとソーラーパネルを車の上に取り付けるのは難しいです。
ソーラーパネルを持ち上げるのに力がいるのと、車の上にソーラーパネルの載せるので、ある程度の身長が必要になり、小柄な女性には厳しいかと思います。
そして、車に固定式ソーラーパネルを取り付けることで20cm弱車高が上がりました。
特に都会の駐車場は立体駐車場が多く、車種によっては入るのが厳しくなります。私たちはいつも電話で出先の施設の駐車場の車高を確認していますが、やはり手間に感じます。
また、ソーラーパネルを取り付ける時はキャリアが必要です。私たちの車の車高は約2mあるため脚立なども必要で、キャリアの種類にもよりますが、キャリア代が15000円程度かかりました。
取り付けるのを依頼すると費用もかかりますが、自分たちで設置するのは大変なので業者さんに頼むのが確実だと思います。
固定式ソーラーパネルは、取り付けには手間はかかりますが、長期間ソーラーパネルを使用したい人や大容量発電したい方におすすめです。
ソーラーパネルは車中泊旅におすすめ
今回は、私たちが実際に使ってきた3種類のソーラーパネルをご紹介しました。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どのような用途で使いたいかを検討して、購入していただければと思います。
ソーラーパネルは車中泊旅はもちろん、自宅や防災時にも使えるので、家庭でひとつ持っていると安心ですよ。
ぜひ、ソーラーパネルを活用して快適な車中泊旅を楽しんでください。