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【車中泊で日本一周夫婦】残暑に効く!乗用車で暮らす夫婦のおすすめ暑さ対策初心者向け3選
エアコンなし、乗用車での車中泊でも夏を乗り切れた!
まだまだ暑さがきびしいですが、車中泊での旅行計画を立てている人も多いとおもいます。
ただ、車中泊は寒さよりも“暑さ”のほうが大敵。外気温が30度を超えてくると、車内で過ごすのはかなり大変になってきます。
筆者は夫婦で2020年10月から車中泊や住み込みバイトをしながら日本全国を旅しており、2023年6月から現時点に(執筆時8月末)至るまで車中泊生活をしています。
乗用車(ルノー・カングー)を一部DIYした車両で車中泊しており、ポータブルエアコンなどはありませんが真夏のピークを超えられました。
そこで今回の記事では、実際に車中泊をしながら生活をしている筆者が実践している、暑さ対策3選を紹介します。
どれも基本的な対策なので、設備充実のキャンピングカーではなく、SUVや簡単な車中泊仕様の車で、車中泊デビューしようという人の参考になればと思います。
暑くても、車中泊中にエンジンをかけっぱなしでエアコンを使わないのがマナー
車中泊の暑さ対策紹介のまえに、知っておいてほしい車中泊マナーがあります。
それは、停車中や駐車時は“原則エンジンをかけない”ということです。
外気温が高いと車のエンジンをつけてエアコンを稼働させる人がいますが、騒音トラブルや環境への配慮という面でマナー違反になります。
車中泊を楽しむには、エンジンをかけずに快適に過ごす工夫をしないといけません。
この前提条件を踏まえた上で、筆者が実際に行っている車中泊での暑さ対策3選を紹介したいと思います。
次のページ▷▷▷【車中泊でおすすめの暑さ対策を3つご紹介します!最後は耳寄りな情報も!】
車中泊におすすめの暑さ対策3選
車中泊の暑さ対策①「しっかりと換気する」
最初に紹介する暑さ対策は「しっかりと換気する」ということです。
暑い時期の車中泊で車のウィンドウやドアを閉めきったままにしておくと当然、車内温度が上昇し続けます。
ただ、プライバシー保護のために外から車内を見えにくくするようにしたり、車内に虫が侵入しないようにしたりすると、どうしても換気が難しくて車内に熱がこもってしまいますよね。
そんななかで最初に紹介したいのが、“車用の網戸”と“換気扇による換気”です。
●車用の網戸
車用の網戸はカー用品専門店や、Amazonなどの通販サイトで900円~2,000円ほどで購入できます。
メルテック(meltec)
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筆者はAUTOBACS(オートバックス)で購入しましたが、車種によって形状が異なるので、よく調べてから購入することをおすすめします。
取り付け方は簡単。
ウィンドウを開けた状態のドアに網戸をかぶせて、ドアを閉めるだけ。
網戸を取りつけると風が通るだけでなく、虫の侵入を防ぐことができます。
ただし、外からの視線が気になる人は、簡易的なカーテンを付けるなどの工夫が必要です。
●換気扇
次におすすめするのが、換気扇です。
網戸を設置したからといって、いつも風が吹いていて換気ができるとは限りません。
外が無風に近いときは、網戸を設置していても車内に熱がこもってしまいます。
そんなときには換気扇で車内の空気を排出することで、網戸から車内に空気が入ってきて循環してくれます。
写真にある換気扇は筆者が自作したものですが、取り付けているファン自体はAmazonなどで調べると2,000円ほどの価格で購入できます。
少しだけウィンドウを開けて、ファンを回すだけでも換気扇としての機能は十分です。
冬の車中泊でも車内調理するときに換気扇は大活躍しますので、車中泊するならおすすめのアイテムです。
車中泊の暑さ対策②「冷感アイテムを駆使する」
2つ目に紹介する暑さ対策は「冷感アイテムを駆使する」です。
筆者が使っている冷感アイテムは下記の3つ。
① 冷感シート
② ハッカ油
③ 小型扇風機
1つずつ紹介していきます。
●冷感シート
筆者がよく使っている冷感シートは『メンズビオレ ボディシート 極冷感タイプ』の商品です。
暑いときは汗をかいて気持ち悪いので、よく冷感シートで身体をふくようにしています。
冷感シートだと、汗がふきとれて気持ちいいだけでなくスースーして体感温度がかなり下がります。
網戸や換気扇の効果と相まって、風が通ると寒いくらい涼しくなるときもあるので、とてもおすすめです。
●ハッカ油
冷感シートで身体をふいたてしばらくすると、段々とスースーとする清涼感がなくなっていきます。
そんなときにもう一度冷感シートで身体をふくのは面倒ですし、コストもかかります。
そこでおすすめなのはスプレータイプのハッカ油。
筆者は株式会社ニチノさんのハッカスプレーを使用していますが、北見ハッカ通商のハッカ油などもおすすめです。
北見ハッカ通商
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ハッカとは英語ではMint(ミント)といい、メンソールなどのもとになる植物です。
ハッカから抽出された油を身体に塗り込むことで、冷感シートでふいたあとのようなスースーとした清涼感を感じることができます。
また、ハッカ油にはスースーとする清涼感のほかに、防虫効果もあります。
9月でもまだ蚊が多い場所もありますが、ハッカ油を身体に塗っておくことで、涼しい上に防虫効果もあるのでとてもおすすめです。
・小型扇風機
車中泊での暑さ対策として必須アイテムといえるのが「小型扇風機」です。
サイズはさまざまですが、筆者はニトリで購入した高さ30センチほどの小型扇風機を愛用しています。
扇風機で身体に風を当てるだけで体感温度が下がりますし、冷感シートやハッカ油と併せて使うと寒いくらい身体が冷えることがあります。
就寝時も付けて寝ると、寝つきがいいので重宝しています。
コンパクトな扇風機は置き型や吊り下げ型、クリップ型など、いろいろな種類がありますので、あなたの車に合った商品を探してみてください。
車中泊の暑さ対策③「車中泊場所を工夫する」
最後の車中泊の暑さ対策ですが、「車中泊場所を工夫する」です。
具体的には、基本的に
① 比較的気温が低い所に移動する
② 標高の高い所に行く
この2つです。
●涼しい地域へ移動する
筆者は2023年の夏、北海道で車中泊生活をしています。
本州に比べて北海道はかなり涼しいので車中泊生活ができましたが、本州にいたらもっときびしい暑さとの戦いになっていたと思います。
「遠すぎて北海道なんか行けないよ!」という声もあると思いますが、実は暑い地域でも盆地か平地かでも気温がまるで違います。
盆地は海からの涼しい風が山々にさえぎられ、空気の循環が起こりにくくなることで気温が上昇します。
海沿いや平地に移動すると、気温が数度下がるなんてこともありますので、暑い時期の車中泊ではウェザーニュースなどで行先候補地の気温を調べてから目的地を設定することをおすすめします。
●標高が高い所で車中泊する
車中泊の暑さ対策では標高の高い所に行くというのも効果的です。
一般的に100m標高が高くなるごとに気温は0.6度下がっていきますので、平地では気温30度でも標高が700m高くなると約25.8度まで下がる計算。
筆者の場合、もっとも暑い昼間のうちは、観光やドライブなどで暑さをしのぎます。
気温が下がる夕方以降には、標高が高い場所に移動して車中泊をする、という方法を実施しています。
車中泊スポットを探す際は、「標高が高い 車中泊スポット」などと調べれば、いろんな情報がでてきます。
以前、群馬県の嬬恋(つまごい)村で真夏にキャベツ収穫の住み込みバイトをしていたことがあるのですが、嬬恋村は標高が1,200m以上あります。
筆者の体感ですが、標高が高くなると気温が下がるだけでなく風も涼しいので、たまに行く嬬恋村での真夏の車中泊も快適に過ごせていました。
「北海道など北に行くのはむずかしい……」という場合は、近場の高地を調べてみるのをおすすめします。
暑い時期の車内調理におすすめのメニュー
車中泊では車内で調理したい人もいると思いますが、暑い時期の調理はどうしても車内の温度が上昇してしまいますし、温かいご飯を食べるだけで汗をかきます。
あるとき夏の車中泊で車内調理の暑さに困っていた私に、旅仲間が教えてくれたのが「シマダヤの流水麺」。
水でほぐすだけで食べることができる袋タイプの麺で、うどんとそばとそうめんがあります。
夏野菜などを切ってめんつゆなどで味付けし、麺を水でほぐせば美味しい冷製うどんの出来上がり。
私は暑い時期にかなり利用しています。
車中泊初心者でも簡単に作れるし、暑くならないので車内で食べるさっぱり冷製うどんはおすすめ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
水でほぐすだけで食べられる麺は、島田屋の流水麺のほかにもマルちゃん(東洋水産)のつるやかというのもあります。
どうしても暑さを我慢できないときは
事前に気温などを調べて涼しい車中泊スポット選定や、暑さ対策グッズをそろえていたとしても、急な気温の変化などはあると思います。
筆者も車中泊生活をする中で、車内の温度が30度以上のどうしても寝つけないくらい蒸し暑い夜もあったりしました。
筆者の場合は寝つけないだけだったので、翌日に少し睡眠不足になるくらいでしたが、状況によっては熱中症の危険もあります。
熱中症の危険を感じたときは、まずは人命が第一優先です。
エンジンをかけてエアコンを稼働したり、場合によっては救急車を呼んだりする必要もあるかもしれません。
事前に気温などを調べて、万全の暑さ対策を準備しておくというのは大前提ですが、本当に危険を感じたときはあなたの身体を第一優先してくださいね。
万全の暑さ対策をして車中泊を楽しもう!
今回は車中泊で日本全国を旅している筆者が、実際に実践している車中泊での暑さ対策3選を紹介しました。
暑い時期にこそ行きたい場所もあると思います。
そんなときは今回の記事を参考にしていただき、車中泊を楽しんでくださいね。