Jackeryポータブル電源700

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源700は車中泊での旅に最適なのか?リアルレビュー



現在ルノー・カングーで日本一周夫婦旅をしている、ゆうまです。

車中泊旅をする上で無くてはならないものとして『電気』があります。

バンライフというものをよく知らない人からしたら、「電気ってどうしてるの?」という疑問は多いかと思いますが、私たち夫婦が電源として利用しているのが【Jackeryポータブル電源700】です。

Jackeryポータブル電源700は、リチウムイオン電池を内蔵している交流出力の蓄電池。

本体内のリチウムイオン電池に電気を蓄えて、つないだ外部の電化製品に電気を供給します。

今回は現時点で1カ月以上カングーによる車中泊旅をしている私たちが毎日使用しているJackeryポータブル電源700の使用レビューをしたいと思います。

ちなみに今回の記事は決してPR記事ではないので、個人的に思ったままありのままの使用感を書いていきます!

Jackeryポータブル電源700のスペック


Jackeryポータブル電源700

まずはJackeryポータブル電源700のスペックをできるだけわかりやすく紹介していきましょう。

バッテリー容量:194,400mAh 700Wh


ノートパソコンを10回満充電できるくらいの容量です。

公式ページに「スマホなら約68回」と書いてありますが、体感ではそこまでできるかな?と思います。(実測したわけではありません)

出力


定格出力500W:瞬間最大出力1000Wです。

大抵の家電を使う際はスイッチをONにした直後は出力の数値が跳ね上がり、少しすると安定します。

定格出力というのは『安定して500W出力の家電を使用することができますよ』という意味です。

家庭用ドライヤーなどで強温風を使おうとすると一般的なドライヤーは1000Wを超えてしまうので、Jackeryポータブル電源700で強風を使うことは無理だと思います。

ちなみにiPhoneを充電する際は充電器によって差はありますが常時7~24Wくらいの出力をしています。

サイズ・重量


Jackeryポータブル電源700

Jackeryポータブル電源700 サイド

サイズは約幅30 cm×高さ19 cm×奥行19cmです。重量は6.3kg。

サイズ、重量ともに個人的には満足しています。

6.3kgという重量も女性でも楽に持ち運べると思いますので、家から車へ移動するときなどでも特に不便を感じることはないと思います。

使用方法


Jackeryポータブル電源700 ディスプレイボタン

使用方法は至ってシンプル。

上記の写真にある『DISPLAY』ボタンを押すとディスプレイが表示されます。

INPUTのW数とOUTPUTのW数。残りの充電量が表示されています。

ポータブル電源よっては、充電残容量の表示が5分割されているだけのものなど見にくいものもあるので、パーセンテージで容量が確認できるのはありがたいです。

Jackeryポータブル電源700 ACボタン

次に使用方法です。といってもJackeryの使用方法は、至ってシンプル。

使いたい機器を挿して、それぞれ上部のボタンを押すだけで給電を開始/停止します。

感覚的に使えて、説明書などは特に必要ないくらいです。

ディスプレイに入出力と充電残容量が表示される上に、AC・USB・DCと、今どの部分が通電しているのかがひと目でわかるように、ボタン部分が光るようになっているのも◎。非常に使いやすいです。

車中泊中によく使用する家電を実際につなげてみた


私たち夫婦がよく使用するアイテムを実際につなげてみます。

パソコン


Jackeryポータブル電源700でパソコンを充電している様子

私はフリーランスとしてパソコン作業をしながら旅を続けているのでパソコンはほぼ毎日使用しています。

パソコンを実際に充電してみると、少しわかりにくいですが『OUTPUT:42W』と表示されています。

取扱説明書にマックブック12インチを10回充電できると記載してありますが、パソコン作業しながら充電しているとJackeryの充電はみるみる減っていきます。(私はサーフェス2を使用しています)

1泊や2泊などではあまり気にしなくてもいいでしょうが、車中泊旅となると充電も大変なのであまり余裕を感じません。

私の場合、パソコン作業はできるだけマクドナルドなど電源コンセントが使える場所で行うようにしています。

スマートフォン


Jackeryポータブル電源700でスマートフォンをを充電している様子

スマートフォンはiphone11 proをつなげてみます。

こちらは『OUTPUT:25W』です。

毎日就寝時に充電をしていますが、満充電してもJackeryポータブル電源700はそれほど減りません。

取扱説明書にはiPhone8は約70回充電できると書いてありますが、体感としては「そんなにできるのか?」という感じです。(実際に試したわけではありません)

ヘアアイロン


Jackeryポータブル電源700でヘアアイロンを仕様している様子

女性には車旅でも使用できると嬉しいヘアアイロンをつなげてみます。

つなげた直後は『OUTPUT:202W』です。しかし安定してくると…

Jackeryポータブル電源700でヘアアイロンを仕様している様子

『OUTPUT:70W』くらいで推移します。

使用している製品にもよると思いますが、物を選べば車中泊旅でも問題なくヘアアイロンを使用することができます。

ドライヤー


Jackeryポータブル電源700でヘアドライヤーを仕様している様子

ドライヤーはほとんどの温泉や銭湯などで済ませることができますが、たまにコインシャワーなどを使うとドライヤーがないことがある為、一応車に積んでいます。

シガーソケットで使用することができる車載用のドライヤーなどもあるらしいのですが、私たちが使用しているのは一般的な家庭用のドライヤー、冷風・弱温風・強温風の三段階調整ができるものです。

冷風は問題なく使用することができましたので、弱温風を使ってみます。

Jackeryポータブル電源700でヘアドライヤーを仕様している様子

『OUTPUT:500~600W』で、車内でもヘアドライヤーが使用できます!

定格出力500Wでも600Wくらいまでなら使用することができそうです。(メーカーは推奨していないので自己責任でお願いします)

ですがもちろん強風にするとすぐに通電がシャットアウトされました。

コインシャワーなどを利用したときは弱の温風で髪を乾かしています。

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車中泊時の充電方法


Jackeryポータブル電源700を充電するには、以下の4つの方法があります。(充電時間は全て取り扱い説明書に記載されているものです)

・コンセント:約8.5時間
・シガーソケット:約12時間
・ソーラーパネル:100Wのもので約13時間 ※天候による
・発電機:約8.5時間

車中泊時では主に、ソーラーパネルからの充電、シガーソケットからの走行充電の2つの方法で充電しています。

ソーラーパネル


Jackery純正100Wソーラーパネル

出典:Amazon



Jackeryポータブル電源用の純正ソーラーパネルというものがあります。

純正ソーラーパネルが安心ではありますが値段が35,000円ほどと少し高いのがネック……。

19,000円ほどのものもありますが、充電できるワット数が違います。



そこで、私たちが購入したソーラーパネルがこちら。PAXCESS「Rockman Solar 120PRO」です。

PAXCESS「Rockman Solar 120PRO」

出典:Amazon



こちらのソーラーパネルは値段が25,000円ほどと純正のものより1万円も安く、使用していて特に問題もありません。(私はセール時に購入して20,000円でした)

快晴のときには64W~70Wで充電することができるので、純正のソーラーパネルと同等の充電量です。

家庭用コンセントが80Wなので、太陽光で64Wも出ればかなりありがたいです。

車を長時間停車させるときなどは、カングーの上にソーラーパネルを広げて車内でくつろいだりしています。

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走行充電


走行充電時にはシガーソケットから充電します。

Jackeryポータブル電源700に付属しているシガーソケット端子の充電ケーブルで充電をすると、40Wで充電することができます。

長時間運転をするとまあまあ充電されていますが、40Wでは不十分に感じることが多いです。

そこで私たち夫婦はこのような物を導入しました。

Amison インバーター

出典:Amazon


Amisonのカーインバーターです。


カーインバーターとは本来直流である車載バッテリーの電気を交流の電化製品に使えるようにするための装置です。

Jackeryポータブル電源700を車のシガーソケットでそのまま充電すると40Wで充電されますが、カーインバーターを間に挟むと80Wで充電できます。

充電量は2倍になり、家庭用コンセントと同等に!カーインバーターで初めて充電した時は、その充電の速さには感動しました…(笑)

しかも値段も安いので、何連泊もするような車中泊をするのであればカーインバーターは購入して損はない製品です。


実際に車中泊旅で使用してみての気づき


Jackeryポータブル電源700

実際に車中泊旅しながらJackeryポータブル電源700を使用してみて、気付きが何点かありますので紹介します。

良いと思う点


まず良いなと思う点は、操作がシンプルで使いやすいということです。

説明書を一読すればすぐに使える使いやすさは、毎日Jackeryポータブル電源700を使うバンライファーにはありがたいです。

またディスプレイもひと目でわかりやすくて高評価です。

次にJackeryポータブル電源700の上部がフラットなので、パッキングしやすいということです。

上に物を乗せることもできますし、持ち運ぶ際にも効率よくパッキングできるのでありがたいです。

イマイチな点


イマイチな点はズバリ、充電に時間がかかりすぎることです。

車中泊旅をしているとバッテリーの容量よりも、充電にかかる時間のほうが圧倒的に重要です。

私たち夫婦は1日でJackeryポータブル電源700の容量を100から0まで使い切るまで電気を使用することはありませんが、あまり移動しない時や雨が続いたときなどは徐々に電気が減っていきます。

Jackeryポータブル電源700を家庭用コンセントで実際に充電してみると、満充電までに約10時間かかります。

ですが他社製品で急速充電に対応しているものだと、倍の容量でも、家庭用コンセントで1時間ほど充電すれば、80%まで充電できてしまうものもあり(当然値段は高くなりますが)、かなり羨ましく思ってしまいます。

週末にキャンプや車中泊を楽しむ方や、連泊しない方ならJackeryポータブル電源700は十分だと思いますが、長期間の車中泊旅では、なかなかこれ1台では電力確保が難しいのが現実です。

また細かい点ですが、思ったよりファンの音が鳴ります。

Jackeryポータブル電源700を使用していると本体が熱を持つのか、それを冷やすためのファンが作動します。

このファンの音が意外と気になります。

もちろん、キャンプ時に隣のテントまで音が届くようなことはありませんが、車内という狭い空間だと就寝時に気になる方もいるかも知れません。

車中泊で就寝をする際には耳栓は必須なので、ファンの音が理由で購入を踏みとどまるまでのデメリットにはなりませんが、思っていたよりもファンの音が大きかったです。

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さいごに


1ヶ月ほど実際に使用してきて、Jackeryポータブル電源700は総合的にみると非常に優れた製品だと感じています。

ですが、私のように長期で車中泊旅をしたいと考えている方は、充電にかかる時間は短いほうが良いかもしれません。

お金に余裕があるのであれば急速充電できるポータブル電源を購入したほうが良いと思いますが、そうでないならJackeryポータブル電源700はコスパの良い商品だと思います。

週末だけの車中泊やキャンプで、または防災目的で、という方には自信を持っておすすめできます。

Jackeryポータブル電源700は普段は8万円ほどで販売されており、少し高いと思われる方もいるかと思いますが、定期的にセールをしています。

私はセール時に67,000円で購入しましたので、急がないのであればセール時が狙い目です。

それでは、充実したバンライフを!