キャンピングカー・車中泊情報Webマガジン - DRIMO（ドリモ）

駐車場やオートキャンプ場など、暗闇のなかで夜を過ごす車中泊では、必須アイテムと言える車内照明。

手元を照らすだけならスマートフォンなどでも代用できますが、車室全体が明るくなることは居住性を大幅に高めます。

そんなときに活躍するのが長寿命で安全性の高いLEDランタン。

キャンピングカーではもとから室内照明が搭載されていることが多いですが、入り組んだ構造の車内では陰影ができやすかったり、好みの場所に照明がなかったりするケースも多くあります。

場所に合わせたLEDランタンを追加すれば、より車内が安全に、快適になります。

この記事では車中泊に向いたランタンの選び方、おすすめ製品、スペックなどをご紹介します。

車中泊でのLEDランタンの選び方

車内で使う照明器具を選ぶポイントは、コンパクトであること、1台で複数の用途に対応できること、簡単に着脱できることです。

キャンプなどの屋外照明に比べると、光量はそれほど要りません。

具体的に各項目を見ていきましょう。

明るさ（ルーメン）の目安

照明選びで欠かせない検討要素が「ルーメン（lm）」です。

光源がどれくらいの量の光を発しているかを数値化したもので、値が大きいほど明るい（＝光量が多い）という意味になります。

「ルクス（lx）」と似ていますが、ルクスは実際の照射面がどれくらい明るいかを示す指標で、距離などによって変動する値です。

LEDランタンでは性能をルーメンで表示するのが一般的です。

多くのシーンでは、高ルーメンであるほど周囲を明るくでき商品価値が高いということになりますが、車中泊では少し事情が異なります。

狭い車内では光が目に入りやすく、とくに天井が近いため、横になるとキャンピングカー標準装備の照明であってもまぶしく感じるほどです。

キャンプでは1,000ルーメンを超えるメインランタンを使うシーンもありますが、車内では150～300ルーメン程度、かつ調光機能があると望ましいです。

読書など手元を照らすには150ルーメン程度、常夜灯は10ルーメン程度と言われています。

コンパクトで応用力のある形状が理想

かつてはガラスのグローブで光源を保護していたランタンですが、LEDの登場でさまざまなデザインが可能になりました。

狭い車内での使用や収納を考えると、コンパクトかつシンプルな形状であることが望ましいです。

とくに普通自動車の場合、座面から天井まで100cmほどしかない場合も多いでしょう。

10cm、20cmの高さでも身体にぶつかるため、なるべく薄型・小型のものを選びたいです。

また、車内ではテーブルのような平坦な面が貴重なため、照明を置くスペースが確保できないことがあります。

吊り下げ・直置き・クリップ・マグネット・手持ちなど、設置方法を柔軟に切り替えられる応用力があるのが理想です。

簡単に着脱できるものであれば、たとえば普段は車内で使い、屋外のトイレに行くときは懐中電灯代わりに持ち出す、といったことも可能です。

電源は充電式または乾電池式

そもそも「ランタン」とは携帯型の灯具のことで、古くはロウソクなどを燃やしました。

現代では乾電池、またはバッテリーを用いることで、電源設備のない場所にもコードレスで持ち運ぶことができます。

（インテリア性の高い据え置き型なら「ランプ」、一点を集中的に照らす懐中電灯型なら「ライト」で検索すると、より多くの商品を探せます。）

繰り返し使える充電式のほうがコストパフォーマンスに優れますが、災害などでの停電時には充電ができないほか、長く放置しているといざというときに使用できないリスクがあります。

防災用途を兼ねる場合、車にソーラーパネルを搭載しているなど自家発電ができる環境であれば充電式、そうでなければ電池式が望ましいでしょう。

後者の場合、予備の電池も必ず用意してください。

屋外でも使うならIP保護等級に注目

車内だけで使用するなら必要ありませんが、キャンプ場などでの野外活動に兼用したいなら、防塵・防水機能にも注目してください。

「IP（International Protection Code）＋2桁の数字」で表示され、1桁目が防塵性能、2桁目が防水性能です。

たとえば「IP56」なら防塵5等級、防水6等級（数値の代わりにXが入っている場合は、表記の省略）を意味します。

一般的にIPX4～6程度の防水性能があれば、キャンプ場での雨などほとんどの日常シーンに耐えるとされます。

水没のおそれがあるような過酷な環境で使う場合は、それ以上の性能が求められます。

光もれに注意

これは製品選びのポイントではありませんが、照明器具を使う際は光もれにもご注意ください。

照明のついた車内は、遠くからでも想像以上に目立ちます。

車内にいる人の行動が丸見えになってしまうというプライバシーの問題のほか、まぶしすぎると光害として周囲に迷惑となる可能性もあります。

遮光カーテンやサンシェードを併用して、車外に光がもれないようにしたいです。

車中泊におすすめのLEDランタン5選

以上の要素を考慮し、かつ価格とのバランスのとれたプロダクトを厳選しました。

乾電池式と充電式がありますので、使用環境に合わせて比較してください。

※スペックは大手ECモールの商品ページ、ブランドサイト、メーカー公式オンラインショップなどから引用しています。

サイトによって記載が異なることがあるため、詳細はメーカー公式サイトをご確認ください。

【安価ながら基本機能を完備】GENTOS（ジェントス） LEDランタン EX-334D

無段階調光やビルトインフックなど、基本的な性能をすべて揃えた電池式ランタン。

エネループ、充電式エボルタも使用可能。

上部に大きなハンドルがあるほか、カバー部分を外し、逆さまに吊るしても使用できるなど応用力がある。

サイズ：Φ59×H132mm
重量：242g
調光機能：無段階調光・3色調色
明るさ：白色30〜440lm／昼白色20〜240lm／暖色20〜170lm
電源：単3形電池×4本
防水性能：IP64

【信頼のアウトドアメーカー】Coleman（コールマン） キャンピングミニランプ

コールマンのランタンシリーズのうち、高さ12.5cmのコンパクトモデル。

ストラップ先端にカラビナ付きで、さまざまな場所に吊り下げられるほか、テーブルに直置きも可能。

ミニサイズながらクラシックな形状でインテリア性も高い。

サイズ：Φ85×H125mm
重量：150g
調光機能：2段階＋3色切替
明るさ：MIX High300lm／MIX Low90lm／昼光色 High160lm／昼光色 Low50lm／電球色 High160lm／電球色 Low50lm
電源：内蔵リチウム電池3.7V 2000mAh
防水性能：IPX4

【マグネットが便利】Coleman（コールマン） ハンギングE-ライト

手のひらサイズのコンパクトな充電式ライト。

背面のカラビナフックとマグネットにより、さまざまな場所に取り付け可能。

いざというときに携帯電話に給電できるUSBポートも装備する。

サイズ：Φ70×H50mm
重量：130g
調光機能：High／Middle／Low／Flash
明るさ：High250lm／Middle100lm／Low30lm／Flash120lm
電源：内蔵リチウムイオン電池
防水性能：IPX4

【収納しやすい薄型ランプ】Energizer（エナジャイザー） LEDコンパクトランタン FCL412

グローバルブランドEnergizerの薄型ランタン。

ほやのないフラットなデザインで、未使用時の収納性に優れる。

使用時はハンドルで吊り下げるか、ハンドル部分をスタンドにして立てる。

サイズ：W143×D39×H192mm
重量：239g
調光機能：2モード（High／Low）
明るさ：最大240lm
電源：単3形電池×4本
防水性能：IPX4

【500ルーメンまで対応のハイパワー】Prism（プリズム） CLAYMORE（クレイモア） ULTRA MINI CLC-401RD

手のひらサイズの本体に3500mAhのパワフルなバッテリーを内蔵する。

30～500ルーメンまで出力の幅が広いので車内でも屋外でも使用可。

ポケットなどに入れて簡単に持ち運びできる。

サイズ：W85×D66×H27mm
重量：116g
調光機能：無段階調光・色切替
明るさ：約30〜500lm
電源：内蔵リチウム電池3.6V 3500mAh
防水性能：IP64

さまざまなタイプのLEDランタン10選

上記に挙げたプロダクトのほか、よりデザイン性の高いものや遊び心のあるもの、作業灯として使えるものなど、バリエーションを広げてご紹介します。

Coleman（コールマン）リチャージブルLEDランタン 300

サイズ：Φ75×H130mm
重量：275g
調光機能：3段階＋フラッシュモード
明るさ：High約300lm／Medium約150lm／Low約70lm／Flash
電源：内蔵リチウムイオン電池
防水性能：IPX4

Coleman（コールマン）リチャージブルハンギングランタン

サイズ：Φ120×H130mm
重量：300g
調光機能：3段階＋フラッシュモード
明るさ：High400lm／Medium150lm／Low50lm／Flash
電源：内蔵リチウムイオン電池
防水性能：IPX4

GENTOS（ジェントス）LEDランタン EX-016PB

サイズ：Φ91.5×H160mm
重量：246g
調光機能：無段階調光・キャンドルモード
明るさ：30〜300lm
電源：内蔵リチウム電池3.7V 2600mAh
防水性能：IP64

GENTOS（ジェントス）LEDランタン EX-V777D

サイズ：W102.4×D87.3×H184.1mm
重量：802g
調光機能：2段階調光
明るさ：360lm／150lm
電源：単1形電池×3本
防水性能：IP64

Snow Peak（スノーピーク）たねほおずき ES-041

サイズ：Φ62×H75mm
重量：57g
調光機能：3モード＋無段階調光
明るさ：60lm
電源：単4形電池×3本
防水性能：IPX4

GOODGOODS（グッド・グッズ）充電式ランタン DS-N8E

サイズ：W119×D119×H223mm
重量：540g
調光機能：無段階調光
明るさ：20〜400lm
電源：内蔵充電池／単3形電池対応
防水性能：IPX4

オーム電機 LEDミニランタン LNP-B260-W 08-1048

サイズ：Φ74×H128mm
重量：118g
調光機能：4モード調色・調光
明るさ：MIX約260lm／白色約150lm／暖黄色約140lm／ナイトライト約15lm
電源：単3形電池×3本
防水性能：IPX4

オーム電機 多目的作業ライト SL-W350R6W 08-0781

サイズ：W55×D220×H28.5mm
重量：168g
調光機能：なし
明るさ：約350lm
電源：単3形電池×4本
防水性能：IPX4

FUNLOGY（ファンロジー）Lantern

サイズ：W106.7×D95×H190mm
重量：500g
調光機能：複数段階調光
明るさ：最大220lm
電源：内蔵充電池
防水性能：IPX4

BRUNO マルチLEDランタン BOL005

サイズ：W100×D100×H200mm
重量：470g
調光機能：無段階調光・調色
明るさ：25〜400lm
電源：USB充電＋単3形電池×4本
防水性能：IP54

用途に合わせて複数もつのがおすすめ

住宅と同じく、車中泊の車内ではさまざまな生活シーンが展開されます。

作業のときの手元灯や、夜に同乗者を起こさないためのナイトライト、荷室の最奥部を確認するためのフラッシュライトなどなど。

なるべくコンパクトな製品を選び、場所ごとにいくつか配置しておくのがおすすめです。

また、内部はLED照明ながらも、クラシックなガラス製ランタンを模したデザインも多くあります。

メインとなる1台はインテリア製にこだわるのもいいですね。

車内の雰囲気をがらりと変える照明選び、ぜひ楽しんでみてください。