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ギア・アイテム

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キャンピングカー装備の失敗例|2年旅した私たちが感じた不要アイテム

ムダだった&意外と使わなかった装備5選

ヨーロッパでキャンピングカー暮らしを始めて、気がつけば早くも3年目に突入した私たち夫婦。

ヨーロッパ各地を巡りながら、“家ごと移動するように暮らし”を続けています。

旅を始めたばかりの頃は、「これは使う!」「念のため持っていこう」とあれこれ便利そうな装備を積み込んでいました。

しかし実際に生活してみると、ほとんど出番がなかったものや、シンプルな代用品で十分だったというアイテムも…。

キャンピングカー生活も年数を重ねるごとに「本当に必要なもの」と、「なくても困らないもの」が見えてきます。

そこで今回は、私たちの実体験をもとに、「正直、これってなくてもよかったかも」と思ったキャンピングカー装備&アイテムをまとめてみました。

これから旅を始める方や、装備の見直しを検討している方のヒントになれば嬉しいです!

車中泊の装備&アイテム選びは意外と大変


キャンピングカーで車中泊

私たちは中古キャンピングカーでヨーロッパ各地を旅しており、旅をスタートしてから2年以上が経ちました。

リモートワークをしながら、ゆっくりと”暮らすように旅をする”スタイルで、これまでに18カ国を巡ってきました。

蒸し暑い真夏から、雪が積もる極寒の地域まで走り続けてきたことで、車中泊の経験もずいぶんと身についてきたと感じています。

とはいえ、旅を始めた当初はまったくの車中泊初心者。

準備段階では、ネットやSNSで他のキャンパーたちがおすすめしている装備や便利グッズをひたすらチェックして、「これもあったほうがいいかも!」「これは必需品らしい」と、参考にしながら揃えていきました。

日本だけでなく、海外のバンライファーの情報も集め、「実際に多くの人が使っているなら間違いないだろう」と思って購入したアイテムもいくつかあります。

ところが、いざ旅が始まってみると、「あれ、結局使わなかったな…」「私たちの旅のスタイルには合わなかったかも」と感じたアイテムが意外とたくさん!

このとき「車中泊の装備選びって、見た目や評判だけでは判断できないんだな」と実感しました。

キャンピングカーは、収納スペースが限られているからこそ、アイテム選びの“目利き力”がとても重要。

どのアイテムを持っていくか、限られた空間でどう活かすかは、快適な旅に直結します。

今回はそんな私たちのリアルな体験をもとに、2年以上のフルタイムキャンピングカー旅で「正直、なくてもよかったかも」と思った装備やアイテムを紹介します。

キャンピングカーで2年旅して、なくてもよかったと感じた装備&アイテム5選


サイドオーニング


キャンピングカーのサイドオーニングを出している状態

私たちのキャンピングカーには、購入時からサイドオーニングが取り付けられていました。

でも正直なところ、これまで2年以上旅をしてきて、実際に使ったのは10回ほど。

思っていた以上に出番は少なかったです。

その一番の理由は、使える場所が限られていること。

サイドオーニングを広げるにはある程度のスペースが必要なため、街中や観光地の駐車場ではまず使えません。

また、キャンプ場でもオーニング使用を禁止している場所があったりと、活用できる場面は自然の中でのワイルドキャンプや、かなり広めの敷地を確保できたときくらいでした。

キャンピングカー

さらに、設置や片付け、メンテナンスにも少し手間がかかります。

風が強い日は使えませんし、急に天候が変わった場合にはすぐにしまわないと危険です。

そのため、「せっかくだし使ってみようかな」と思いつつも、「まあ今日はいいか」と見送る日も少なくありませんでした。

もちろん、広げれば日よけにもなり快適ですし、外でテーブルやチェアを出してくつろげばアウトドア感も満喫できます。

ですが、「もともと付いていたから使ってるけど、わざわざ後付けするほどではないかも?」というのが私たちの正直な感想です。

車載用サイクルキャリア


キャンピングカーについているサイクルキャリア

ヨーロッパでは、自転車を積んだキャンピングカーを本当によく見かけます。

私たちの車にも購入時からサイクルキャリアが取り付けられていましたが、出発前は「自転車を買うかどうか、旅してみてから決めよう」と保留にしていました。

そして2年以上が経った今の感想は……「なくても困らなかったな」です。

確かに、自転車があれば現地でのちょっとした移動が便利になる場面もあると思います。

でも、私たちは歩くのが好きなこともあえい、観光地や町の散策はほとんど徒歩。

また、遠くへ行く場合は公共交通機関を使うことが多く、自転車が必要と感じる機会はほとんどありませんでした。

キャンピングカーについているサイクルキャリア

実際にサイクルキャリアを活用している旅仲間からも、「車両重量が増えて燃費が落ちた」「自転車の取り外しや積み込みが面倒」「高価な自転車だと盗難が不安(実際に盗まれた人も多数)」などの声も聞いています。

もちろん、自転車が趣味だったり、現地でサイクリングを楽しみたい人にとっては非常に便利な装備です。

でも、私たちのように「徒歩で十分、むしろそのほうが気楽」というスタイルの旅には、今のところ必要性を感じていません。

取り付け費用も高額になるため、サイクルキャリアの導入は、自分たちの旅のスタイルに本当に合っているかどうかを見極めてから決めるのがおすすめです。

外部電源のアダプター


外部電源の2口アダプター

このアイテムは、旅に出る前に他のバンライファーさんたちが「あると便利!」と紹介しているのを見て、私たちも参考にして購入したものです。

一部のRVパークやキャンピングカー専用の駐車場には、外部AC電源が使える施設があり、そこに接続すれば冷蔵庫やヘアドライヤー、ファンヒーターなど、消費電力の高い家電も家と同じように使えるので、とても便利です。

その外部電源の数が限られていることも多く、コンセントが「2口のみ」なんてこともよくあります。

そんなときに役立つのがこのアダプター。

一つのコンセントを2台で分け合える分岐器具のような役割を果たします。

キャンピングカーに電源を供給

しかし、この2年間で使ったのはたったのは1回だけ。

それも、たまたま友人の車と並んで駐車し、「じゃあ電源をシェアしようか」となったときだけでした。

現実的には、見知らぬ隣のキャンパーに「一緒に使いませんか?」と声をかけるのはハードルが高く、そもそも「最大1000Wまで」など使用制限がある場所では、シェア自体がNGなことも。

買ったからなんとなく積んでいますが、正直なところ「これは本当にいらなかったな……」と感じたアイテムのひとつです。

タイヤ用スタック脱出ボード


スタック脱出ボード

タイヤ用スタック脱出ボードとは、ぬかるみや砂地などにタイヤがはまって、動けなくなったときに脱出をサポートするためのアイテムです。

車

とくに車重のあるキャンピングカーは、スタックしやすく、「備えておくべき!」という声をSNSでよく目にしていました。

自然の中でのワイルドキャンプが好きな私たちも、「これは絶対に必要な装備だ!」と思い、出発前に購入。

しかし、2年間で一度も出番なし。

理由はシンプルで、「危なそうな道は最初から通らない」から。

出発前に天気予報や道路状況をしっかりチェックし、ぬかるみそうな道や四駆向けのルートは避けるようにしていたため、スタックするようなシーンに遭遇することがそもそもありませんでした。

キャンピングカーで走行中

もちろん、「備えているだけで安心」という精神的な支えにはなっていましたが、実際には1回、他のキャンパーさんが濡れた芝生でスタックしてしまい、私たちの脱出ボードを貸したことがありました。

ところが、そのときもボードは役立たず、結局は四駆の車に牽引してもらってやっと脱出成功。

「あれ?これ、キャンピングカーではほぼ意味ないのでは……?」と感じた瞬間でした。

もちろん、未舗装の道を積極的に走るスタイルや、オフロード系の車で旅をしている方には重宝する装備だと思いますが、私たちのように無理のない道を選び、慎重に運転していれば、正直なくても困らなかったなというのが本音です。

キレイめなお出かけ用の服・靴 ・カバン


クローゼットにかかっている服

「ヨーロッパだし、たまにはちょっとおしゃれなレストランに行くこともあるかも」、「旅先でパーティなんかに呼ばれたりして?」そんなふわっとした想像から、ワンピースやシャツ、きれいな靴やカバンをいくつか用意してキャンピングカーに持ち込みました。

しかし、現実はというと…2年以上旅して、一度も着る機会がありません!

私たちの旅のスタイルは、山や湖などの自然を巡ったり、のんびりと田舎町を歩いたりといった、アウトドア&スローライフがメイン。

服装もTシャツにフリース、スニーカーでまったく問題なし。

むしろ、アウトドアウェアや動きやすい普段着の方が圧倒的に出番が多いです。

キレイめな服は車内でずっとしまいっぱなし、靴は荷物の奥底に眠ったまま……という状態。

正直なところ、「これは完全にいらなかったな」と思ったアイテムのひとつです。

もちろん、都市部をメインにしたり、美術館や劇場など行きたい場所によっては役立つかもしれませんが、 “自然と素朴な日常”を楽しむ旅には、動きやすく実用的な服が最優先。

おしゃれアイテムは、なくてもまったく困らなかったというのが正直な感想です。

まとめ


私たちが2年以上のキャンピングカー旅を通して、「正直、なくてもよかったかも?」と感じた装備やアイテムを5つご紹介しましたが、いかがでしたか?

ただし、これらはあくまで私たちの体験に基づいた内容です。

旅のスタイルや趣味、生活習慣、旅する場所や季節によって“本当に必要なもの”は大きく異なります。

だからこそ、「これは絶対にいらない!」と一概に言い切るのは難しいところです。

私たちは不要だったものが、別の誰かにとっては旅の快適さを大きく左右する“必須アイテム”かもしれません。

大切なのは、「みんなが使ってるから」ではなく、「自分たちの旅に本当に必要か?」という視点。

まずは多くの情報や体験談を参考にしつつ、実際に旅しながら少しずつ自分に合う持ち物リストを作っていくのが最短ルートだと思います。

これからキャンピングカーで旅を始める方や、装備の見直しを考えている方のヒントになればうれしいです!

こちらの記事では、2年超のキャンピングカー暮らしで実感!本当に使ってよかった装備&必須グッズ6選を紹介しているので、よかったら合わせて読んでください。:(記事が公開されていたらここにURLを添付してください)

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!