Jackery SolarVans 100 Prime  ソーラーパネル 検証

【徹底検証】DIYで車の屋根に設置!車中泊に最適なJackery初の固定式ソーラーパネル



車へのソーラー発電システム導入のハードル

ここまで読んで、「キャンピングカーなどの屋根にソーラーパネルを設置している人はたくさんいたじゃないか」と思った人も多いだろう。

しかし、これが色々な意味で結構ハードルが高いのだ。

100 Primeの利点や画期的であることを説明する前に、車にソーラー発電システムを導入する際の問題点を説明しておいたほうが、100 Primeの良さがわかりやすくなるだろう。

導入の難しさ:必要な機器と知識

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車にソーラー発電のシステムを導入する場合、バッテリーはポータブル電源を利用するより単体のディープサイクルバッテリーやリチウムイオンバッテリーを使用するケースの方が多いと思う。

その場合はソーラーパネルとバッテリー以外にもケーブルやコネクター類、MPPTチャージコントローラーなどの充電コントローラーが必須で、交流を使うのであればインバーターも必要となる。

自分でシステムを構築するには、これらの知識も必要だ。

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ケーブルやコネクター類も適当なもので良いわけではなく、見合った性能のしっかりとした規格品を正しく使用しなければ、感電や発火など甚大な事故を起こしてしまうリスクがある。

ポータブル電源の利用で問題解決か?

しかし、単体のバッテリーではなくポータブル電源を利用するのであれば、充電コントローラーやインバーターは不要となり、用意する物と必要な知識が少し減り、その分ハードルが下がる。

また、機器類が少なくなり、配線もシンプルになるため、小さな車に導入する際にも有利だ。

この2点は100 Primeの利点というより、車用のソーラー発電システムにポータブル電源を利用する上での大きな利点だ。

しかし、コネクター類はいくつかの規格が混在しているので、自分のポータブル電源のDC入力ポートに合った規格のコネクターや変換アダプターなどを用意する必要があり、そういったことに関する最低限の知識は依然必要になる。

車の屋根に設置するための技術

また、ソーラーパネルを安全確実に車の屋根に設置するには、工夫と工事の技術力も必要だ。

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パネルの設置方法によっては車両の構造変更を届け出なければならなくなるケースもある

車外に設置したパネルから車内へどうやってケーブルを引き込んだら良いのかといった問題もある。

業者にシステムの構築を依頼した場合は材料費以外に工賃が必要になるが、このように高度な知識と技術を要することなので、それが結構高額になってしまうことは避けられない。

自分で全てやるには難しいことが山積していて、かといって業者に依頼したらすごくお金がかかってしまうからと、ソーラーパネルの導入を諦めてしまっている人は多いと思う。

Jackery SolarSaga 100 Primeの性能とサイズ

高効率なソーラーパネル

Jackery SolarSaga 100 Primeは、変換効率が25%と大変高効率で、最大出力が100Wの高性能なソーラーパネルだ。

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サイズ(外枠を含めた外寸)は986mm x 552mm x 29mm、重量は6kg。

面積的には畳1/3程度といったところで、持ち運びや車への積み込みも無理なくできる大きさと重量である。

屋根があまり大きくなくても、このサイズなら付けられる車種は多そうだ。

また、IP68の高い耐水・防塵性能があり、頑丈なフレーム(外枠)でガードされているので、車の屋根上にも安心して設置できる堅牢性が備わっている。

以前の固定式ソーラーパネルとの比較

下の写真の左は、以前私がキャラバンのルーフキャリアに設置して使用していたソーラーパネルで、右が今回の主役の100 Primeである。

Jackery SolarVans 100 Prime  ソーラーパネル 検証

ソーラーパネルの性能を表す数値には開放電圧、短絡電流、動作電圧、動作電流などあるが、最もわかりやすく比較しやすいのは最大出力だ。

この写真の古いソーラーパネル(左)は全体的に100 Primeよりサイズが大きく、重量も8.5kg(公表値)と重いが、最大出力は84Wなので、100 Primeの方がパワフルだ。

これは15年くらい前のかなり古い製品だが、日本の大手電気メーカー製で、当時の最先端の性能だったのではないかと思う。

技術の大きな進歩と100 Primeの性能の高さを感じる。

コストパフォーマンス

Jackery SolarSaga 100 Primeの価格は、クラウドファンディングで限定30台まで1枚 24,980 円(税込)。定価は34,800円(税込)だ。

ネット通販では据え置き型の100Wクラスのソーラーパネルがこの1/3程度の価格で見つかるため、100 Primeは少々高価に感じるかもしれない。

しかし、特に安全に大きく関わるような物を購入する際は、安全性や耐久性、性能や利便性を考慮し、他と価格を比較するよりも絶対的価値で判断した方が良いと思う。

しっかりしていて使いやすい形状のフレーム

フレームの設計

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据え置き型のソーラーパネルのフレームは、アルミの角材を組んだだけのような無骨なものが一般的だが、100 Primeのフレームは大変しっかりしていて、角のない丸みを帯びた形状となっている。

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この形状のおかげで、持ち運びや車内での積み込みが容易であり、使い方の幅が広がる。また見栄えも良い。

専用ブラケットが付属

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さらに、100 Primeには、固定する際に必要な専用のブラケットも4個付属している。

こういった専用パーツが用意されていない場合は、適合するものを探すところから始めなければならない。

しかし、専用パーツであれば使いやすく、安全性や安心感も高いため、車の屋根上に設置する際のハードルを低くすることに大きく貢献する。

些細なことのようだが、かなり重要な部分だ。

ソーラーパネルとポータブル電源が同一メーカーであることの利点

ポータブル電源のDC入力ポートの規格はメーカーによって異なるが、同一メーカーのソーラーパネルであれば適合するコネクターが付けられているため、悩む必要もなくなり、配線もスッキリまとまる。

これも些細なことのようでありながら大きな利点だ。

また、ネット通販などで販売されている安価なソーラーパネルは、本体の耐久性が不明なだけでなく、ケーブルも風雨や紫外線に晒されるため、その耐久性についても不安がある。

しかし、同一メーカーの製品であれば、ソーラーパネルの発電能力とポータブル電源の性能に見合ったケーブルが選ばれているため、その点でも安心だ。

電気は感電や火災の危険があるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことで安心できる。その意味でも、ポータブル電源の一流メーカーのソーラーパネルということで安心感が高い。

接続の利便性と安全性

アンダーソンコネクターの採用

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100 Primeのケーブルにはアンダーソンコネクターが採用されている。

アンダーソンコネクターは、誤接続を防ぐ仕組みがあり、防水性能も高い信頼性の高いコネクターだ。

今回使用しているJackeryポータブル電源 1000 ProのDC入力ポートはDC8020なので、アンダーソン→DC8020へのアダプターももちろん付属している。

アンダーソンコネクターの利点は信頼性の高さだけではない。

+と-が1つにまとまっており(サイズも小さめ)、ケーブルが2本に分かれていないため、配線がスッキリする。

このスッキリした配線は、特に車の屋根上に設置する際に大変有利である。

当然ながら、外に露出している部分のケーブルは、2本に分かれているよりも1本にまとまっている方が何かと都合が良い。

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それだけでなく、例えば車内に配線を引き込む際に既存の配線ブーツを通す場合、このブーツを一旦一部切り裂いてケーブルを通すことになるが、ケーブルが2本に分かれていると、収まりにくくなる可能性が高い。

また、コネクターが大きい場合も同様である。そういった意味でも、アンダーソンコネクター付きの100 Primeのケーブルは、使いやすいと言える。

拡張性

また、100 Primeには複数のパネルを繋ぐ場合に必要な、並列接続用と直列接続用のY分岐コネクターや延長ケーブルなどのオプションも揃っている。(Jackery 公式サイトより購入可能)
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こういったオプション類が同じメーカーで用意されていると、システムを拡張する際にも配線がごちゃごちゃしない。

わかりやすくスッキリまとまるだけでなく、安全面でも安心だ。

さらに、ポータブル電源のメーカーの中には、自社製以外のソーラーパネルの使用を推奨していない場合もある。

その場合、他社製品と組み合わせて事故が起きた際には、原因を問わず全ての責任を回避される可能性が高い。

そういった意味でも同一メーカーで揃うと安心だ。

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