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【検証!】キャンピングカーにポータブルトイレは必要か?買って使ってみた

トイレなしバンコン歴7年。ポータブルトイレを購入
バンコンタイプのキャンピングカー「GT NV350 CARAVAN」で車中泊を始めて7年。
ついに今年の春、ポータブルトイレを購入しました。
これで、真冬の車中泊で夜中に起きてトイレに行く辛さから解放される!
そう思ったのですが、実際はまだ自宅のガレージに置いたまま。
今回は、ポータブルトイレを購入するまでの思いと、買って自宅で試してみた結果をご紹介したいと思います。
これからキャンピングカーにトイレを積もうか検討されている方や、キャンピングカーの購入時にトイレをどうするか悩んでいる方の参考になればと思います。
キャンピングカーにトイレ。常設は断念してポータブルにした理由

バンコンGTは、私が求めていた大きさや性能を備えたキャンピングカーです。
しかし購入時から今日まで、トイレについては設置するか否かで迷っていました。
家のトイレとの比較
家のトイレは水洗でウォシュレット付き、自分だけの空間で落ち着けます。
そんなトイレに対する固定観念を捨てるのは簡単ではありません。
また、道の駅や高速道路のサービスエリアにはトイレがあり、自由に使えます。
それなのにキャンピングカーの車内にトイレが必要なのだろうか?という思いもありました。
悩んだ結果、キャンピングカー購入時にトイレ設置の有無を決断できないのであれば、必要になったときに後付けのポータブルでいいかという結論に至りました。
車格や予算とのつりあい
車格や予算の問題もあります。
GTはバンコンタイプなのでスペースに限りがあります。
トイレを設置した上に居住空間を広くしようとすると、より大きなモデルを選ぶことになるので、キャンピングカーの購入費用も高くなりがち。
そこで、トイレは必要性を感じたら購入。
さらに、購入費用が安いポータブルトイレにしようと決めました。
次のページ▷▷▷【ポータブルトイレを置くメリットとデメリット、使った感じをご紹介します!】
キャンピングカーにポータブルトイレを置くメリット

使っている人の話を聞くと、キャンピングカーにポータブルトイレを置くメリットはだいたい私が想像していたものと同じでした。
特に高齢者は、真冬に車外のトイレに行くのは辛いようです。
夜中に起きて車外のトイレに行くことから解放される
道の駅やRVパークのトイレは家のトイレと遜色なく、使い勝手も清潔さにおいても問題ありませんが、冬の夜はトイレに行くまでが辛くて「トイレが車内にあれば……」と痛感します。
車内にトイレがあれば、寒い中外に出る必要がありません。
また、家内が夜に車外に出たときに、帰りを気遣うことがないのはとても助かります。
RVパークやキャンプ場でもトイレの順番待ちがない
RVパークやキャンプ場は、道の駅や高速道路のサービスエリアに比べるとトイレの規模が小さめです。
またみんなが宿泊を目的に駐車しているので、どうしても同じサイクルでトイレを使うことになります。
車内にポータブルトイレがあれば順番を待つことなく自分のタイミングで用を足せるので、我慢しなくて済みます。
公衆トイレは誰が使っているか分からない。車内のトイレは衛生面の不安がない
公衆トイレも清潔にされていると思いますが、誰でも利用できるため、便座クリーナーを必要としたり、和式を好む人がいたりします。
車内にマイトイレがあれば衛生面で不安を感じることなく用を足せます。
これも大きなメリットだと言えるでしょう。
キャンピングカーにポータブルトイレを置くデメリット

実際車内にポータブルトイレを積んでいる方に、見学させてもらいました。
その方は商用バンを自分流に車中泊仕様にアレンジして、後部ハッチドア付近にトイレを置かれていましたが、悩みの種は2点。
私も同じことを感じるので「やはりそうか」と納得しました。
キャンピングカーの収納スペースが狭くなる問題
トイレを車内に積むことについて、キャンピングカー購入時から今日まで、収納スペースが減ってしまう問題が最大のネックになっています。
バンコンGTにはマルチルームがあって、クローゼットやトイレルームとして使えるとの触れ込みでしたが、マルチルームにトイレを置くと収納スペースが少なくなるのが不安でした。
キャンピングカーを使っていると、マルチルームをクローゼットとして使ってもまだ収納スペースが足りないと感じるほど。
マルチルームにポータブルトイレを置くと、さらに収納場所に困ることになります。
タンクの清掃や汚物の処理が必要だが、重くて容易に動かせない
ポータブルトイレは汚物タンクや汚水タンクが満タンになれば、自宅やダンプステーションに流す必要があり、当然清掃も必要です。
しかも重量は本体+薬剤+水で約30kg。
動かすのは容易ではありません。
キャンピングカーにポータブルトイレを購入して使ってみた!

購入した理由

以前非常用に簡易トイレを買ったことがありました。
そのときは組み立て方ががまずかったのかガタガタと座りが悪く、不安定で汚物を取るビニール袋のセットも上手くいきませんでした。
上手く使えないなら備蓄する意味がないので、組み立てる手間がないポータブルトイレを購入することにしました。
実際に座って使ってみた感想

試しに家で、人間ドックの検便採取のときに使いました。
座り心地はまあまあ。
高さはポータブルトイレの下に木の板を置いて調節ができるので問題なさそう。
改めて、使える状態に準備して用を足してみました。
使うための準備

本体分離レバーを引いて、汚水タンクと洗浄水タンクを分離。
それぞれに規定量の薬液と水を混ぜ入れます。
汚水タンク…防汚液(汚水タンクに入れる液)65mL~85mLと+水3Lを入れる。
洗浄水タンク…消臭液(汚れを流す洗浄水)50mL+水15Lを入れる。
使い方及びタンクの排水方法

シャッターレバーを引いて、汚物が汚水タンクに直接落ちるようにします。ポンプを上下して、洗浄水を出します。

分離レバーをスライド、家庭のトイレやダンプステーションに捨てます。
臭いは気になるか?
臭いが気になるのでは?と思っていましたが、汚物の臭いはほぼ気になりません。
ただし、薬液の臭いが強く、慣れない臭いなので少し我慢する必要があります。
操作性と重量について
座った状態でシャッターレバーを操作すると、体勢が悪い状態で腕を動かすことになるので、力が入らず重く感じます。
また重量については、本体+薬剤+水で約30kgですが、汚水タンクと排水タンクを分離して移動させることはできそうです。
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購入したポータブルトイレをキャンプや車中泊で使いたい

購入したポータブルトイレは、自宅の非常用としても使えますが、今後はキャンピングカーに積もうと思います。
キャンプや車中泊でどう使えるのか、家のガレージから持ち出して現地で使い、検証してみます。
今のところ、キャンプ場で更衣室テントと組み合わせて設営してみることを考えているので、またご紹介できればと思います。
【参考メモ】
ポータブルトイレ仕様
メーカー・・・カーメイト(Carmate)
品名・・・ポルタポッティキューブ(小さめサイズ、ピストンポンプ式)
洗浄水タンク容量・・・15L
汚水タンク容量・・・12L
製品重量・・・3.4kg
サイズ・・・幅383mm×奥行427mm×高さ330mm