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【体験談】キャラバンに大容量600Ahのサブバッテリーを搭載!いくらかかった?実際の使い勝手を紹介
キャンピングカーや車中泊仕様の車を作るとき、意外と悩むのが「サブバッテリーを何Ah積めばいいのか」という問題です。
私のキャラバンには、12V・300AhのLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを2台搭載しており、合計で600Ah、電力量にすると約7,200Whを確保しています。
「600Ahも必要なの?」と思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、なぜ600Ahを選んだのか、導入にいくらかかったのかを紹介します。
さらに、夏の車中泊でエアコンや調理家電を使ったときに、どれくらいバッテリーを消費したのかも、実体験をもとにお伝えします。
なぜ600Ahのサブバッテリーを選んだのか?

600Ahを選んだ一番の理由は、車内でもできるだけ自宅に近い感覚で、電気を使いたかったからです。
私のキャラバンでは、
・ルーフエアコン
・冷蔵庫
・オーブンレンジ
・自動調理器
・12Vクーラー
・MAXXFAN
・LED照明
・スマートフォン
・カメラ
・MacBook
など、さまざまな電化製品を使用します。
なかでも、600Ahを選ぶ大きな理由になったのが夏場のエアコンです。
「エアコンを使ったら、すぐにバッテリーがなくなるのでは?」という不安があり、できるだけバッテリー残量を気にせず車中泊できるように、最初から大容量の600Ahを選びました。
600Ahのサブバッテリーシステムにかかった費用は約33万円

私が使用している主な機器と、購入時のおおよその費用は以下の通りです。
・LiTime 12V 300Ah LiFePO4 ×2:約16万円
・Renogy DCC50S:約2万7,000円
・LiTime 14.6V 40A充電器:約3万円
・Renogyバッテリーモニター:約7,000円
・LiTime 3000W正弦波インバーター:約4万3,000円
・配線・ヒューズ・ブレーカーなど:約6万3,000円
合計:約33万円
バッテリー本体だけでなく、実際に車内で電気を使える環境を整えるには、走行充電器や外部充電器、インバーター、バッテリーモニター、配線類なども必要です。
そのため、600Ahのサブバッテリーシステム全体では、合計で約33万円かかりました。
詳しい内訳や購入先については、別の記事「キャンピングカーをDIYするのにいくらかかった?日産キャラバン車中泊仕様の製作費を公開」で紹介していますので、そちらを参考にしてください。
決して安い金額ではありませんが、実際に使ってみると「大容量にしておいてよかった」と感じる場面は何度もありました。
600Ahで実際の車中泊はどれくらい使える?
これまでの車中泊の中で、最も長かったのは4泊5日の旅です。
ただし、このときは毎日違う場所へ移動しており、走行中にサブバッテリーを充電していました。
そのため、「600Ahだけで4泊5日過ごせた」というわけではありません。
一方で、一晩の車中泊で実際にどれくらい電気を使うのか、エアコンや調理家電などを使って一晩過ごしたときのバッテリー残量を紹介します。
夏の夜にエアコンを約12時間使ってみた

特に印象に残っているのが、7月中旬に車中泊をしたときです。
この日は19時ごろから翌朝7時ごろまで、約12時間にわたってエアコンを稼働させました。
さらに、エアコンだけではなく、車内では自動調理器などを使って夕食も調理。
それでも、翌朝のバッテリー残量は約65%。
一晩で消費したのは全体の35%ほどで、まだ余裕が残っていました。
600Ahにして一番よかったと感じたのは、こうした夏の車中泊です。
「朝までエアコンを使ったら、バッテリーがなくなるかも……」と心配しながら過ごす必要がなく、残量を過度に気にせず電化製品を使えました。
エアコン以外に使用した電化製品
車中泊では、エアコン以外にもさまざまな電化製品を使います。
冷蔵庫
冷蔵庫は、車中泊中は基本的につけっぱなしにしています。
消費電力は約50Wですが、常に50Wを消費し続けているわけではありません。
庫内が冷えると消えたり、温度が上がると再び稼働。
これを繰り返すので、実際の平均消費電力は50Wよりも低くなります。
長時間使用する電化製品ではありますが、600Ahのサブバッテリーを搭載しているため、バッテリー残量をそれほど気にせず使えています。
オーブンレンジ

オーブンレンジは、1泊の車中泊で1〜2回ほど使用しています。
1回あたりの使用時間は約30分です。
以前、オーブンを使用しているときにバッテリーモニターを確認したところ、バッテリー側では約115A・約1,500Wの電力が流れていました。
もちろん、使用中ずっとこの数値が続くわけではありませんが、オーブンレンジのような高出力家電を使うと、一時的に大きな電力を使うため、バッテリー残量の減りが早く感じられます。
実際に、バッテリー残量が100%の状態からオーブンレンジなどを使用し、89%程度まで一気に減ったこともありました。
「600Ahあっても、使えばちゃんと減る」というのは実際に使ってみて感じた部分です。
スマートフォン・カメラ・MacBook
車中泊では、スマートフォンやカメラ、MacBookなども毎晩充電しています。
旅先では動画を撮影したり、編集をしたりすることも多いため、一般的な車中泊と比べると、充電する機器や電気を使う場面は多いと思います。
それでも600Ahあれば、「今日は充電しないでおこう」と我慢することはほとんどありません。
LED照明・MAXXFAN(換気扇)
車内のLED照明は、夜に約6時間ほど使用しています。
また、外気温が涼しくエアコンを使うほどではない日は、MAXXFANをつけたまま寝ることもあります。
どちらも消費電力は微々たるものなので、実際に朝までつけていたとしても3〜5%ほどの消費に収まります。
こうした小さな電力消費が積み重なっても、600Ahの容量があればかなり余裕があります。
600Ahでも充電は必要|実際に使っている2つの充電方法
600Ahの大容量バッテリーを搭載していても、もちろん充電は必要です。
どれだけ大容量のバッテリーを積んでも、使い続ければいつかはなくなります。
そのため、大容量のサブバッテリーを快適に使うには、「どれだけ蓄えられるか」だけでなく、「どうやって充電するか」も重要です。
私の場合、サブバッテリーの主な充電方法は走行充電です。
走行充電|最大約50Aで移動中に充電

走行充電には、Renogyの「DCC50S」を使用しています。
走行中の充電量はバッテリーの状態などによって変動しますが、実際には50A近くで充電できることもあります。
以前、サブバッテリーの残量が65%程度まで減った状態で、和歌山から大阪まで高速道路を使って2時間以上走行したところ、満充電まで回復していました。
そのため、私の場合は「目的地まで移動している時間が、充電時間になる」という感覚で使っています。
車中泊をしながら旅をするスタイルなら、目的地から次の目的地へ移動している間に充電できるので、走行充電は相性がいいと感じています。
外部充電|40A充電器で連泊時にも対応

走行充電だけではなく、キャンプ場などで外部電源を確保できる場合は、そこから充電することもできます。
外部充電には、LiTimeの14.6V・40A充電器を使用しています。
利用する機会はそれほど多くありませんが、外部電源を使えるときは積極的に充電するようにしています。
実際に、夕方ごろにバッテリー残量が50%程度の状態から、翌朝には100%まで回復していたこともありました。
走行できない場所で連泊するときには心強い充電方法です。
ただし、私の場合は一カ所に長く滞在するより、移動しながら車中泊することが多いため、外部充電よりも走行充電を利用する機会のほうが圧倒的に多いです。
600Ahでも足りなくなる?真夏のエアコン使用には注意
600Ahあればかなり余裕を持って電気を使えますが、使い方によっては足りなくなることもあります。
特に注意したいのが、「真夏のエアコン+高出力家電+連泊」が重なるケース。
例えば、真夏の昼間からエアコンを使い続け、そのまま夜も稼働。
さらにオーブンレンジなどの高出力家電を使い、同じ場所に連泊して走行充電もできないとなると、600Ahでもバッテリー残量は大きく減っていきます。

上の写真は、エアコンを最低温度、最大風量にしたときの消費電力です。
外気温35度を超えるような真夏の昼間は、暑くなった車内を一気に冷やすため、このような設定で使うこともあります。
単純計算では、10時間で600Ahのバッテリー容量を使い切ることになります。
そのため、真夏に車中泊をするときは、できるだけ炎天下での駐車を避けたり、標高の高い場所など比較的涼しいエリアで車中泊をするのをおすすめします。
600Ahにしてよかったのは「電気を気にするストレス」が減ったこと
600Ahのサブバッテリーを積んで一番よかったと感じるのは、「電気を使うことへのストレスがかなり減ったこと」です。
車中泊では、「エアコンを使いすぎていないかな」「スマホを充電して大丈夫かな」「オーブンレンジを使ったらバッテリーがなくなるかな」など、どうしても電気残量が気になります。
しかし、600Ahの容量があることで、私の場合はそこまで細かく気にせず使えるようになりました。
特に、そのメリットを実感するのが夏の車中泊です。
実際に7月の車中泊では、約12時間エアコンを使い、さらに料理までしても残量は約65%残っていたことで、「600Ahにしておいてよかった」と実感しました。
600Ahまで必要ないのはこんな人
ここまで600Ahのメリットを紹介してきましたが、すべての人に600Ahが必要というわけではありません。
例えば、
・短期の車中泊旅行が中心
・電気をあまり使わない
・エアコンをほとんど使わない
・電子レンジやオーブンを使わない
・車中泊よりもホテルなどで過ごすことが多い
という人なら、600Ahまで必要ない可能性があります。
特に、電気をあまり使わない車中泊スタイルであれば、もっと小さい容量でも十分対応できるでしょう。
600Ahがおすすめなのはこんな人

私が実際に使ってみて、600Ahのサブバッテリーが向いていると感じるのは、「車内でも、できるだけ家にいるときと同じ感覚で電気を使いたい人」です。
例えば、
・バンライフで長期間旅をする(数週間〜数ヶ月単位で旅をする)
・車内で仕事をする
・冷蔵庫を常時稼働させたい
・電子レンジやオーブンを使いたい
・夏場にエアコンを長時間使いたい
・電気残量を気にせず快適に過ごしたい
という人には、大容量バッテリーのメリットが大きいと思います。
まとめ|私ならもう一度600Ahを選ぶ
実際に600Ahのサブバッテリーを使ってみて、一番大きく変わったのは、電気を使うことへのストレスがかなり減ったことです。
もちろん、600Ahあっても電気を好きなだけ使えるわけではありません。
特に真夏にエアコンを長時間使ったり、オーブンや電子レンジなどの高出力家電を使ったりすれば、バッテリー残量は目に見えて減っていきます。
それでも、7月の車中泊では約12時間エアコンを使いながら料理をしても、残量が約65%残っていたことを考えると、私の車中泊スタイルには600Ahが合っていると感じています。
もし今のキャラバンをゼロから作り直すとしても、もう一度600Ahを選ぶか、さらに容量を増やすと思います。
理由はシンプルで、バッテリー残量を過度に気にすることなく、車内で快適に過ごしたいからです。
ただし、必要な容量は車中泊のスタイルによって大きく変わります。
2泊3日程度の旅行で電気をあまり使わないのであれば、600Ahはオーバースペックになる可能性もあります。
一方、私のように車中泊をしながら、エアコン・冷蔵庫・電子レンジ・オーブン・パソコンなどを普段から使いたい人にとっては、600Ahの余裕は大きな安心感に繋がります。
サブバッテリーを選ぶときに大切なのは、単純に「何Ahあるか」だけを見るのではなく、「車内で何をどれくらい使いたいのか」を考えることです。
私の場合は600Ahを選んだことで、車内で過ごす時間がより快適になりました。