ジャパンキャンピングカーショー2024で見えた最新トレンド
目次
たくさんの新型キャンピングカーお披露目!ジャパンキャンピングカーショー
2024年2月2日から、今年も日本最大のキャンピングカーショー、ジャパンキャンピングカーショー2024が幕張メッセで開催されました。
各ビルダーとも、このショーに合わせて新型車両を開発し、デビューさせるのが慣例。
今年も様々な車両がデビューしました。
タイプ別に最新のトレンドを見ていきましょう。
今年のジャパンキャンピングカーショー、軽キャンピングカーの装備が充実
確実にいちジャンルを形成した感のある、軽キャンピングカー。
サイズが限られるだけに「装備はシンプルでかまわない」と言われていたのは過去の話です。
いまやリチウムイオンバッテリー、12Vエアコン搭載が当たり前の時代に。
依然としてスペースの制約は変わらないので、レイアウトのバリエーションが限られていることに変わりはありません。
今年2月下旬にはスズキ・エブリイのマイナーチェンジが予想されており、一部ビルダーは自社のラインナップにどう影響するか静観しているようでした。
今年のジャパンキャンピングカーショー、バンコンはハイエースがメイン
各バンコンビルダーとも受注分の生産に追われていることに加え、ベース車に変更がないこともあって、目立った新モデルはあまり多くありませんでした。
バンコンも軽同様、12Vクーラーや家庭用エアコンの搭載が当たり前の時代に。
ベース車両については、コンパクトクラスがタウンエース、フルサイズはハイエースがメインストリームで、NV200やキャラバンは相変わらず少数派です。
今年のジャパンキャンピングカーショー、キャブコンはスライドアウト機構に注目
今回、もっともインパクトのあるモデルが見られたのはキャブコンでしょう。
国産車でスライドアウト機構つきのモデルが複数登場していました。
道の駅やPA・SAで仮眠する場面を考えると(マナー上、スライドアウトは展開すべきではない)、『スライドアウトを展開しないときの使い勝手』が気になるところ。
とはいえ、展開すれば室内は圧倒的に広くなります。
国産キャンピングカーはスライドアウトの歴史が、まだほとんどありません。
重量面や耐久性、走行中の居住性など未知数な部分も多く、価格面でもかなり高価になることは避けられないでしょう。
今後、この機構を採用するビルダーやモデルが増えていくのか、注目したいと思います。
今年のジャパンキャンピングカーショー、輸入車はデザインで優位
フィアット・デュカトに国内ビルダーが架装を施したモデルが出そろってきました。
さすがに日本での使い方を熟知したビルダーが手掛けるだけあって、装備面はかなり魅力的。
ですが、価格面では大量生産の海外ビルダー製と変わらず、差別化には至りません。
一方、デザイン面では海外ビルダーに一日の長があるようです(特に女性目線で!)。
原材料の高騰などから国産キャブコンの価格は全般に上昇しており、輸入車=高価なもの、という図式も崩れてきています。
新しく輸入を始めたビルダーもあり、こちらも今後の動向に要チェックです。
今年のジャパンキャンピングカーショー、トレーラーが増加
国産や輸入の乗用車にヒッチメンバーを純正オプションにした車が増えていることからもわかるように、「けん引」へのハードルが少しずつ下がっているようです。
コンパクトカーでも牽ける小型トレーラーから、大型SUV必須の大型モデルまで、トレーラーの出展は増えています。
イニシャルコスト・ランニングコストが低いことも、人気の後押しとなっているようです。
まとめ
いかがでしょうか。
総じて言えるのはベース車の価格上昇、様々な原材料の高騰、また輸入車にあっては為替(続く円安)の影響などにより、キャンピングカーの価格は全ジャンルにわたって上昇傾向にある、ということ。
会場のあちこちでも「高いなあ…」「もう新しいのは買えない!」という声が聞こえていました。
が、各社の商談ブースがにぎわっていたのも事実。
新年早々の能登半島地震の影響もあり、防災グッズとしての注目度も再びアップしているようです。
まだまだキャンピングカー人気は続きそうです。