サイドオーニングを輸入&DIY取り付け!その手順や注意点を紹介!
初夏を迎え、アウトドアやキャンプに良い季節となってきました。
ここ最近はキャンプブームもあって、オートキャンプ場などですぐに展開できる巻き取り式のサイドオーニングが、キャンピングカーの流行装備品の一つとなっているそうです。
ということで今回、私たちも流行に乗るべく、製品の選定、輸入、取り付けをDIYで行ったのでご紹介したいと思います。
サイドオーニングは各社で発売されており、『FIAMMA(フィアマ)』,『 THULE(スーリー)』などが代表的なメーカーです。
その中から今回は、『FIAMMA』のバンコン向けの新しいタイプを選定しました。
販売元により製品の特徴がありますので、皆さんも是非カタログをご覧いただき、ご自身の車種に合ったものを選定してくださいね!
目次
サイドオーニングの選定
サイドオーニングは、車種により取り付けられる製品が異なります。
我が家は、デュカトベースのバンコンタイプのキャンピングカーのため、今回バンコン用のサイドオーニングを選定しました。
バンコン用のサイドオーニングは、専用のオーニング固定台座を使用すれば、強度も問題がなく、コーキングの不具合による雨漏りなどの心配もないので、DIYでの取り付けは比較的しやすいかもしれません。
ちなみに、キャブコンタイプのキャンピングカーにDIYでサイドオーニングを取り付けようと思うと、側面の構造骨格を把握した上で取り付けないといけません。さらに穴あけ、ナッターによるオーニングのフレーム固定、各部のコーキングなどの専門的な知識が必要です。
これらの知識がないと脱落、雨漏りなど、トラブルが発生する可能性があります。
キャブコン・バンコンに関わらず、DIYでの取り付けに不安のある方は、決して無理をせずビルダーや販売店などに相談されるのがいいと思います。
仕様の確認
まずは、各社メーカーのカタログを確認しましょう!(カタログはオンラインでも確認できますが、冊子はキャンピングカーショーなどで無料配布されているので、そこからも入手できます)
私たちもFIAMMAのカタログを熟読し、私たちの車種(Livingstone)に適合するものを選定しました。
製品を間違えると大変なので、適合する車体やオーニングの長さ、本体の色などをカタログにマーキングして行きます。
製品のItem No.(型番)を間違えると、色違いや長さまで異なってきます。
色合いについては我慢できるとしても、長さを間違えると取り付け自体が不可能となりますので、ミスのないよう慎重にしっかり確認して選定しましょう。
<私たちの選定例(購入品)>
私たちが選んだのは、After2006, H2(2524mm), L2(5416mm), F80S 320。
車体の年式が2006年以降のFIATデュカトで、車体のサイズが高さ2.5m, 長さ5.4mの車体に適合するオーニングが「F80S 320(製品名)」となります。
この製品名のラインナップから色などを決め、次に車種専用の固定台座を選びます。(参考までに我が家は、本体色をブラックとしたので「Item No.07831B01R」、専用固定台座は「Item No.98655Z092」となりました)
製品が決まった後は、購入先の業者を見つけて注文をする流れです。
オーニングを輸入販売している業者は、キャンピングカーの知識も有しているので、不明な点など答えていただけることが多いです。
問い合わせた上で不明な点があれば、車体を購入したビルダーに確認してみると良いでしょう。
購入(輸入)
国内に在庫がない製品については、個人輸入も可能ですが、長尺(3,2m)な重量物(30kg)なので、コスト面から船便による輸入が一般的です。
もしも船便にトラブルや遅延が発生した場合には、個人で確認が必要となります。
輸入の知識があれば別ですが、輸入業者に依頼することで遅延についても説明してくれますし、入港の予定などもInvoiceという輸入書面にて、到着予定も案内して貰うことができます。
また、日本に在庫があるものについては、キャンピングカー部品メーカーから直送となるので、輸入に関わる心配がありません。国内に在庫があるものから選定するのも一つの方法としておすすめです。
今回、私たちが購入した『FIAMMAのF80S』は、国内在庫がなく輸入が必要でした。しかし、11月に発注しスエズの事故に巻き込まれたため、届いたのは5月連休直前でした。
輸入注文する場合、発注から納品までに約6ヶ月掛かる事もある為、納期についてそれ相応の覚悟が必要です。
取り付け(DIY)
購入部材の欠品確認
部材が届いた後はまず、部材リストを元に欠品がないかを確認します。(国内でも同じです)
取り付け作業開始後の欠品の発覚は、作業中断となるだけではなく、場合によっては強度不足などの危険な状態に繋がる可能性がある為、しっかりチェックしましょう。
車種専用台座の組み付け
まず、オーニング台座のクランプ用の金具を取り付けます。専用品にて手順書通り進めば問題なく組み付けが可能です。
次に、オーニング固定用の台座を取り付けます。デュカトの場合は、3箇所に取り付けます。
車種によっては、接着以外に穴あけやネジ部分の防水コーキングなどが必要となりますので、手順書の指定に準じて進めてください。
特に接着やコーキングは、強度不足や水漏れなどの原因となりますので、確実に行いましょう!
防水テープの貼り付け
ルーフの溝に沿って、スポンジテープを貼り付けます。これはルーフとオーニングの隙間から雨水が侵入することを防止するものです。各社異なりますが、FIAMMAの場合は、標準品にて添付されておりました。
オーニングの積載
必ず2人作業が可能な脚立を準備し、2人で作業しましょう!(手順書にも2人作業が指定されています)
オーニングの仕様にもよりますが、今回のタイプ(3.2m)は重さ約30kgですので、ルーフへの積載に必要となる1人当たりの重量配分は15kgとなります。
十分な高さと面積の脚立を準備し、事前に手順を把握しておきましょう。
ポイントは「脚立にオーニング本体を載せる」→「一旦持ち上げる」→「ルーフの固定台座にセットする」という順番で進めていく事です。
作業する人と何度も話し合い、意識を合わせておきましょう!
私は妻と作業しましたが、力仕事なので、できれば男性2人での作業が好ましいです。
また、擦れなどによる車体への傷防止のため、事前に車体側面に数箇所、養生しておきます。
※上の画像は台座へのネジ固定後の画像です。固定前に開かないでください(落下の危険性あり)
固定台座へのオーニングの固定
オーニングをルーフに載せた後は固定治具にオーニングがクランプされたことを確認します。
位置を決め、まずは固定プレートを取り付けナットで締め込みます。相方にオーニングをしっかりホールドしてもらい、最初に必ず固定してください。
手順書にもしっかり記述がありますが、この作業を行わない場合、ちょっとした振動でオーニングが外れて落下する危険性があります。(このタイプは3箇所固定が必要)
最後に、横ズレ防止のタッピングネジにてオーニングの固定部分に穴を開け固定します。
<取り付け完了>
固定プレートを付けない状態で手を離していた際、振動でオーニングが外れるトラブルがありました。
大怪我には至らなかったのですが、一つ間違えると落下による事故が発生するため、固定が終わるまでは絶対に手を離さないことが重要です。十分に注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
車種専用キットがあるタイプのバンコンであれば、事前の準備(マニュアルを把握、積載の意識合わせ)を行うことで、比較的容易に取り付けが可能です。
固定台座は専用品となるため、取り付け手順さえ守ればメーカーの設計強度が確保されます。
しかし、少しでも作業に不安がある場合は、ビルダーに取り付け作業を依頼するのがベストです。またDIYの場合、取り付け工賃はかからないのですが、事前準備にそれ相応の時間を要します。
あくまでも、サイドオーニングを使って車旅を楽しむ!が主目的です。
力仕事に自信があり、安全が確保でき、息の合った2人で作業が可能であれば、トライしてみるのも良いと思います。
作業には危険も伴いますので、十分に理解した上で作業を行ってください。
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。