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【自作】DIY車中泊仕様のハイエースで調理と食事するにはどんな工夫と設備が必要?

DIY車中泊仕様のハイエースで調理と食事するにはどんな工夫と設備が必要?

本格的キャンピングカーじゃなくても4人で自炊できる


DIYで車中泊仕様にしたトヨタハイエースでの旅は、自由度と快適さを兼ね備えた、わが家にとっては理想的な旅行スタイルです。

特に、自炊を上手に取り入れることで、旅の自由度はさらに広がり、旅費も抑えることができます。

この記事では、DIYで少しずつ車中泊仕様に改造してきたわが家のハイエースを紹介

車内調理のための工夫や使っている家電、電源について解説しています。

ハイエースで自炊しながら車中泊旅をしたいと考えている人の参考になればと思います。

わが家のハイエースと車中泊スタイルを紹介


ハイエース 自炊 食事

わが家は4人家族で、DIYで車中泊仕様にしたハイエースバンDXを使っています。

当初は内装が鉄板むき出しの状態でしたが、車中泊を快適に楽しむために少しずつDIYで改造してきました。

最初は棚を作り付けたり、簡単な収納スペースを増やしたりする程度でしたが、今では本格的な車中泊仕様へと進化しています。

最近では、プロに依頼して大掛かりな改造にも着手しました。

サブバッテリーの搭載、車載クーラーの設置、そして天井換気扇の取り付けなど、車中泊生活を送るための環境が整っています。

この改造によって、長期の車中泊旅行でも快適に過ごせるようになり、家族全員がさらにこの車を好きになりました。

わが家では、長期休暇のたびに1~2週間の長めの旅行に出かけており、旅先での食事に関しては、なるべく自炊をするようにしています。

これにより、費用の節約と自由度の高い旅行プランを実現しています。

次のページ▷▷▷【家族4人ハイエースで食事は最高の団らんに!手軽に楽しく温かい食事をするポイントとは?



わが家の車中泊調理と食事のスタイル


ハイエース 自炊 食事

キャンピングカーでの長期旅行では、毎回レストランに立ち寄るのではなく、自炊をすることでコストを抑えつつ、自由な時間を確保しています。

特に予定がつまっている日の朝ごはんや、移動時間が長く夜遅くに目的地に着いた日の晩ごはんは、車内でぱぱっと調理ができると大変便利です。

わが家では自炊をする際、以下の2つのポイントにこだわっています。

できるだけ車内で完結させる


車内での調理や食事は天候に左右されません。

車外で調理や食事をする前提でいると、雨や強風のときに対応しにくいし、また外に調理器具やテーブルを出してはいけない場所に駐車しているときは自炊できません。

そのため、わが家では車内で調理して、食事も車内で楽しむことを心がけています。

温かい食事を手軽に作る


ハイエースの室内でも家庭のような温かい食事を手軽に楽しむために、電子レンジや炊飯器などの家電を活用しています。

調理に時間をかけすぎることなく、美味しい食事を作れることが、自炊をするモチベーションにもなります。

また、温かいものを食べるというのは、長旅で疲れてきた体や胃腸にとっても大切なことです。

最後まで楽しく旅行を続けるためにも、温かい食事を心がけています。

車内で快適に食事と調理するための工夫


食卓はセカンドシートを活用


ハイエース 自炊 食事

スペースの限られたハイエースの中でも、工夫次第で快適に調理や食事を楽しむことができます。

わが家では、セカンドシートをテーブルとして活用しています。

セカンドシートの背面は柔らかくて荷物を置くと安定しなかったのですが、DIYで木の板を入れて補強し、しっかりしたテーブルとして使えるようにしました。

ハイエース 自炊 食事

また、フロント側では運転席と助手席を前に倒してシートの後ろに座れるようにし、リア側は折りたたみの踏み台を椅子として活用しています。

このようにして、大規模な改造を加えなくても、限られたスペースで家族4人が対面で快適に食事を取れるように工夫しています。

調理作業台のDIY


ハイエース 自炊 食事

車内で調理をする際には、調理スペースの確保が重要です。

わが家では、DIYで調理用の作業台を取り付けています。

この作業台があると、カセットコンロも使いやすく、窓のそばに火元を置けるので、換気の観点からも安心です。

作業台のサイズは70センチ×20〜40センチ。

食材を切ったり盛り付けたりするときの作業効率が良いです。

作業台の構造は、足場をイレクターパイプで作り、その上に木製の天板を乗せて固定しています。

最初は奥行20センチで作っていたのですが、狭く感じたので、折り畳み式にして使うときは40センチまで拡張できるようにしました。

すべての材料はホームセンターで手に入れて、自分で加工しています。

イレクターパイプは専用の切断器具を使って長さを調整し、メタルジョイントでくみ上げている、シンプルな二段構造です。

DIYが趣味なので、道具や工具はすべて自前で持っていて1日程度で仕上げました。

ハイエース 自炊 食事

使わないときは、鍋や調理道具の収納棚を兼ねているので、移動中の室内をすっきり整頓する役割も担っています。

プロに依頼して換気扇の後付け


ハイエース 自炊 食事

ハイエースの車内での調理は換気が大切。わが家では、最近プロに依頼して取り付けた天井換気扇が大活躍しています。

この換気扇によって、車内の空気の入れ替えがスムーズに行え、調理中にこもりがちな匂いや熱気を効果的に排出することができるようになりました。

特に、夏場の調理時にはこの換気扇が重宝しています。

これがあることで、湯気が出る料理や匂いが強めの料理も、ひるまずにできるようになりました。

この換気扇をつける前は、リアシートの左右の小窓を開けていても風の通りが悪く、必要なときはしかたなくスライドドアを開けていました。

でもこの換気扇を導入してからは、車内の空気を強く吸い込んでくれるので、小窓から新鮮な外気がたくさん入ってくるようになり、スライドドアを開けておく必要もなくなりました。

家電の活用でらくらく車内調理


ハイエース 自炊 食事

わが家では、炊飯器と電子レンジが車内自炊の強力な味方です。

例えば、旅先で銭湯に入っている間に炊飯器をセットしておけば、戻ってきたときにはふっくらと炊き立てのご飯が出来上がっています。

また、各地の道の駅でご当地の素材を使った炊き込みご飯の素が売られているので、それを使えば様々なバリエーションの炊き込みご飯が楽しめます。

保温機能が付いていれば、朝ごはんに温かいおにぎりや卵かけご飯を作れます。

電子レンジは、旅先で買ったお惣菜や冷蔵食品の温めに便利。

わが家がよく作るのは肉まん。

電子レンジで温めるタイプの肉まんを用意しておけば、朝ごはんや小腹がすいたときに、すぐに食べられます。

まさに自宅でいるのと同じ簡単さなので、わが家の車中泊に電子レンジは必需品です。

家電を動かすのはポータブル電源で


ハイエース 自炊 食事

左:「SmartTap ポータブル電源 PowerArQ」626Wh、48,600円(2018年時点) 右:EcoFlow ポータブル電源 EFDELTA」1260Wh、110,383円(2021年時点)



家電を使うには、電気の確保が必要です。

電源が使えるRVパークやキャンプ場を利用すれば安心ですが、わが家ではあらかじめ車中泊場所を決めずに旅に出ることが多く、予約が必要な施設を利用できないことがあります。

そのため、わが家のハイエースにはサブバッテリーを搭載しています。

サブバッテリーがあれば、電子レンジを含むたいていの家電製品を動かすことができます。

旅行中のサブバッテリーへの充電は走行充電器を使っています。

車を走らせれば充電してくれるので、長距離移動を伴う車中泊旅行とは相性が非常に良いです。

さらにわが家では、長期旅行に行く場合は必ずポータブル電源も積んでいきます。

特に夏場は、車載クーラーを使用するためにサブバッテリーがフル稼働することが多く、他の家電に電気を回す余裕がなくなることもあります。

そんなときは、ポータブル電源が非常に役立ちます。

また、電気周りのトラブルへの備えとしても、ポータブル電源があると心強いです。

実際、今年の夏、突然サブバッテリーのAC電源(家庭用コンセント)が使えなくなるトラブルがありましたが、ポータブル電源のおかげで無事に旅を続けることができました。

わが家のポータブル電源は、電子レンジの利用に耐えられるように、最大出力が高めのものを選択しています。

まとめ


車中泊旅は、行動の自由が最大の魅力です。

旅先での食事も自分たちで自由に楽しめる環境があれば、その自由を最大限に活かせます。

自炊をすることで、旅のコストを抑えつつ、行動の自由も手に入れることができます。

わが家では、DIYや後付けでプロに依頼して作り上げた車中泊仕様のハイエースと、家電を活用した快適な自炊スタイルで、いつも楽しい旅を家族で満喫しています。

皆さんも、キャンピングカーでの旅をさらに充実させるために、自炊環境を整えてみてはいかがでしょうか。

家電やポータブル電源を活用すれば、自宅のような快適さを保ちながら、自由な旅を楽しむことができます。

シンコ

東京在住の会社員、4人家族です。子どもが外で遊べるようになってからはキャンプにはまり、ハイエースを購入してからは車中泊にはまりました。ベッドやテーブルをDIYしたり設備投資をしながら、快適な車中泊を追求しています。長期休暇には1~2週間かけて日本のあちこちを回っています。バイクレースのmotoGP日本グランプリ観戦も毎年行っています。