オーストラリアではベーシック!?キャンピングカーの低コストDIY
こんにちは、オーストラリア パース在住のbemntyです。
オーストラリアは物価と人件費が高いため、車のカスタムも専門家に頼むとかなりの料金がかかってしまうことが多いです。
わが家は元々、物作りが好きなこともあり、好んでアイデアを出し合い、できるものはDIYすることを心掛けています。
DIYする事によってコストも抑えられ、満足感も得る事ができます。
今回は、わが家の仕事兼キャンプカーのハイラックスに行ったDIY、それにかかったコストなどをご紹介していきたいと思います。
目次
ルーフテントに断熱ゴムスポンジシートを取り付け
わが家が愛用しているルーフテントは日本円にして10万円ほどと、ルーフテントのグレードは中間くらいのものです。
タワー型が気に入って購入したのですが、いざ使ってみると、ルーフテントの天井が結露してしまい、天井の水滴を拭くのが朝の日課になっていました。
西オーストラリアは夏でも夜は冷え込むので、外とテント内の温度差で、ルーフテントのABS樹脂製の天井に水滴が発生してしまうのです。
また、昼間はオーストラリアの強い日差しがテント内の温度を上げてしまい、昼寝もできない状態に……。
そこで、ネット通販で購入した、ゴムスポンジ製の断熱・防音シートを天井に貼り付ける事にしました。
粘着テープ付きですので、はがして貼っていくだけです。端の余分な部分をハサミで切ってサイズを合わせて行きます。
断熱・防音シートを貼って以降、朝方の結露は全くなくなりました。
昼間の断熱性については、夏のテント内での昼寝はやっぱりキツいですが、はるかに熱を感じなった気がします。
ちなみに、ゴムスポンジ製の断熱・防音シートはネット通販で、4000円ほどでした。
天井に断熱材が施してあるルーフテントは数万円高くなるので、DIYすることによって、その分節約できたと思います。
排水パイプ管を利用した、建材入れ兼ロッドケース
日本ではあまり見かけないかもしれませんが、オーストラリアでは割とよく見かける「建材入れ」を、排水パイプ管を利用して作りました。
細長く曲がってしまいやすい建材などを収納するのに便利です。排水パイプ管に蓋をして、キャノピーの上側面に取り付けました。
アウトドア時には、釣り竿や、海で伊勢海老などを獲るときに使う道具を入れています。
実は排水パイプ管を利用した建材入れのDIYは、オーストラリアでは一般的です。
車の長さに合わせてパイプ管を切って、蓋になる部品を接着し、パイプを専用のブラケットで車のキャリアなどに固定します。
排水パイプ管とその蓋は、ホームセンターで売っているものを使います。
パイプ管に蓋を取り付けるために必要なのは、蓋と蓋の内側になる部品です。両サイド必要になるので、2セット購入。
これらを専用のボンドでパイプ管に固定し、車のキャリアなどに取り付けるだけで、両サイド蓋付きのパイプ管が完成します。
車のキャリアに取り付けるための専用ブラケットは、パイプ管建材入れ専用のもので、ホームセンターなどでは販売しておらず、プラミング(水道、排水管、水回り)の専門店でしか売っていないそうです。
ブラケット1つではパイプ管が安定しないので、長さに合わせて2つ以上必要になります。
建材入れ兼、ロッドケースの材料費は日本円で以下の通りです。
・排水パイプ管(80mmx3m) 約2300円
・蓋と蓋の接続部 × 2セット = 約2540円
・ブラケット× 2 = 約2400円
ルーフキャリアが装備されていないと車外への取り付けは難しいかもしれませんが、材料費は合計7240円と、意外に安価で簡単にできたと思います。
DIY前は長物も車内で保管していたので、置き場所確保、整理が大変でしたが、ロッドケースを取り付けしてからは、車内もスッキリしました。
サイドミラーのDIY
わが家のハイラックスの荷台にはキャノピーを設置しているため、純正のサイドミラーでは後部が見えにくく、上の写真のような補助ミラーを付けていました。
しかし、ご覧の通り簡易で取り付けたものですので、長時間スピードを出して走行していると、ミラーの角度が頻繁にズレてきてしまい、何度も調整しなければなりませんでした。
そこでネット通販サイトで購入したのが、こちらのトラック用のサイドミラーです。日本円で約18000円でした。
純正のサイドミラーよりも大きいことと、外側に長いデザインになっているので、運転中に後部が見やすくなっています。折り畳むこともできますので、駐車時に隣の車の邪魔にもなりません。
電光方向指示器を同期しているので、通常でしたら電気系の専門業者に取り付けを依頼するところですが、車の電気系の専門業者では、1時間/日本円で約6500円の工賃が一般的です。
このようなサイドミラーの取り付けでも、専門業者では工賃だけで15000円ほどかかってしまいますので、こちらもDIYで取り付けました。
DC-DC走行充電器もDIYで設置
DC-DC走行充電器は、オルタネーター、メインバッテリーからサブバッテリーへ効率的に充電することができます。
電装系を強化するために、DC-DC走行充電器をはじめ、インバーター、バッテリーを専門店で購入しました。
しかし電装品のDIYは、配線ミスなどによる車両火災や、更なる車のトラブルを生む可能性もあるため、素人配線は非常に危険です。
わが家も電装品の取り付けは、専門家に依頼しようと考えていたのですが、取り付けには時間と手間がかかるらしく、工賃は約15万円ほどかかってしまうとのこと!
そこで、電気に詳しい息子や友人の力を借りて、自己責任のもとDIYで取り付けました。
走行充電ができるようになったおかげで、長期の車旅でも、冷凍冷蔵庫の使用が可能になり、就寝時もスマホ等のバッテリー充電ができるので非常に快適になりました!
さらにDIYしたことで、理解が深まったというのも良かった点です。旅先でトラブルが起こった場合にも、多少のことであれば応急処置ができるようになりました。
しかしながら、このような電気系のDIY作業は危険を伴う恐れもあり、事故やトラブルを未然に防ぐ意味でも、やはり専門家に相談するのがおすすめです。
DIYすることにより、更に愛着が湧く
わが家のDIYは参考になったでしょうか。実際にかかった費用を挙げてみたことにより、現実的にイメージできたのではないかと思います。
キャンプカーも使いこなして行くうちに、ああした方が良いとか、これが必要とか、どんどんアイデアが出てきます。
業者さんに任せて最高級のパーツを設置してもらうのも良いですが、DIYすることで、自分の車についての知識が増えますし、愛着も湧いてくるというものです。
そして工賃を節約することにより、低コストに抑えられるなら、こんな良いことはありません。
今回ご紹介した「排水パイプ管を利用した、建材入れ兼ロッドケース」のように、オーストラリアでは普通に普及しているものでも、日本ではあまり馴染みがない物など、日本の読者の皆さんにとって、「理想のキャンプカー作り」のアイデアになったなら嬉しく思います。
DIYでの加工や改造は、安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。