【経験者が教える】車中泊初心者がやりがちな失敗と対策5選
目次
車中泊禁止の場所で車中泊をしてしまう
車中泊をしていい場所かどうかについてはあいまいなルールも多く、「車中泊をしてもいい場所だと思っていたけど、実際に行ってみたら“車中泊禁止”の張り紙があった」「車中泊をしていたら注意された」ということもときどきあるようです。
筆者も実際に海辺の駐車場で車中泊の準備をしていたら「施錠するので出てください」と注意されたこともあります。
車中泊禁止の場所と知らずに車中泊をしていると最悪の場合警察に通報されてしまうといったことも考えられるので注意しておく必要があります。
■対策:車中泊OKかどうか確認する
車中泊が許可されている場所なのか、禁止されているのかどうかはあいまいな場所も多いため、施設のホームページやSNSなどで確認するようにするといいでしょう。
よくある失敗として「〇〇で車中泊してみた」というような実際に行った人のクチコミの記事を見て車中泊をするという人もいますが、記事自体が古い場合もあるので特に注意が必要です。
もし車中泊をしても大丈夫かどうかの記載がホームページやSNSに記載がない場合も「大丈夫だろう」という判断ではなく、施設に直接確認しておくと安心です。
実は車中泊をしてはいけない場所で車中泊をしてしまった、と言うことがないように注意しておきましょう。
寝苦しい姿勢で寝てしまう
車中泊初心者によくある失敗は「寝苦しい姿勢で寝てしまう」ということです。
普段と違い、慣れない車内での就寝に思うように身体をリラックスさせて寝なれないことも多くあります。
たとえば、身体を小さく丸めて寝たことで翌朝の腰の痛みや人によっては睡眠不足を感じることもあるでしょう。
車中泊旅では寝不足によって運転中に睡魔に襲われる、頭がぼーっとしてしまうなど日中の行動に影響することもあります。
そうならないためにも車内でもなるべく普段と同じように寝られるように工夫するように心がけましょう。
■対策:事前に車内の寝心地を確認する
寝苦しい姿勢で睡眠がしっかりと取れないという失敗を防ぐためにも事前に車内の寝心地を確認することが重要です。
マットレスはもちろん、普段使用している枕やブランケットなどを用意してなるべく慣れた環境で寝られるように工夫すると車中泊でも快適に寝られる場合が多いです。
その時の注意点として少しでも背中に当たる凹凸やマットレスのかたさに違和感があればタオルで隙間を埋めたり、マットレスをもう1枚増やしたりなどの工夫を怠らないようにしましょう。
事前の確認で車中泊での快適な睡眠は決まるので事前の確認はとても重要です。
飲料水の準備が少なかった
筆者も車中泊を始めた頃は持って行くべき適切な水の量が分からず足りなかったという失敗を多くしました。
水は食材を洗ったり、飲料水として飲んだり、熱中症対策に多めに水分をとったりと用途は多岐にわたります。
水が足りなくなり、十分に水分を補給していないと脱水症状による熱中症の可能性も高まります。
車中泊では車内の気温が思った以上に熱くなることも十分に考えられます。
そうしたときに水分補給を怠ってしまうと重大なトラブルに直結することを覚えておきましょう。
また、水が足りなくなることで予定していた車内での調理ができないなどのハプニングにも見舞われる可能性があるので車中泊に慣れていない初心者の方は特に気を付けるようにしておきましょう。
■対策:水を1泊4L以上持っておく
もちろん季節にもよるので自分が普段から飲む量を把握したり、余ってもいいので多めに水分を持って行くように心がけることが重要です。
たとえば、筆者は1泊2日の場合は使用を想定した4Lと予備で2Lの合計で6L持って行くことが多いです。
帰宅する頃には4Lの水分が少し余る程度の状態が多いです。
気温や運動量によっても水の消費量は変わるので予備の2Lを使うこともあります。
すぐに買いに行けるコンビニやスーパーがあればいいですが、いつもそういった場所での車中泊ができるとは限りません
そういったときに予備の水があるだけでも安心度は違うので車中泊をする時には必ず1泊4Lと予備の水を持っておくようにしましょう。
スマホを多用しすぎてバッテリーが切れる
車中泊初心者の方によくある失敗に「スマホのバッテリー切れ」もよく起こります。
実際に筆者もスマホの充電が切れて連絡が取れず困ったということも経験しました。
地図を調べたり、施設の営業時間を調べたり、空き時間にスマホで動画をみていると気づいたらバッテリー切れになっているなんてことも考えられます。
もちろん車中泊をする場所がオートキャンプ場やRVパークなどの電源サイトであれば問題ありませんが、電源がない施設での車中泊の場合は特に注意が必要です。
車から充電できると思っていても充電に時間がかかってしまったり、そもそもアイドリングは基本的に禁止のことも多く、ガソリンも無駄に消費してしまうのでおすすめしません。
■対策:ポータブル電源やモバイルバッテリーを用意する
スマホのバッテリー切れの対策としては、なるべくポータブル電源やモバイルバッテリーなど、万が一の時に備えて充電できるアイテムを持っておくといいでしょう。
1泊2日程度の車中泊であれば10000mAhのモバイルバッテリーでも十分に充電を持たせることは可能です。
おおよそですが、10000mAhあれば約4回のフル充電ができるので、スマホを高頻度で使用するといった方でも安心の容量です。
とはいえ、旅の工程が長くなればなるほどバッテリー切れの心配も増すため、しっかりと充電の減りを考慮しながら適切なバッテリーを用意しておくと安心です。
食材の保管方法が悪く傷めてしまう
最後に車中泊初心者がよくやってしまう失敗として「食材の保管方法が悪く傷めてしまう」ということもよく起きるので注意が必要です。
特に気温が温かくなってくる春先や真夏日が多い夏場は予想以上に車内の温度は上昇し食材も傷みやすい環境と言えます。
高温の車内に長時間置いた食材を使った調理をしてしまい食中毒を引き起こしてしまうなんていうことも考えられます。
■対策:なるべく常温で保管できる食材を使う
気温が高い時期は車中泊で生ものを買うのは保管方法にも気をつかうため、筆者はなるべく常温で保管できる食材を選んで車中泊での調理を楽しんでいます。
食材の管理に神経質になって車中泊自体を楽しめないのは本末転倒。そうならないためにも「食材は常温で保管できるもの」という選択もおすすめです。
たとえば、乾麺やスープ、アルファ米など、お湯だけで調理が完結するものもいいでしょう。
また、万が一「生ものを長時間暑いところに置いてしまったな」と心配になったときは食材がもったいないかも知れませんが、無理に調理するのではなく処分するようにしましょう。
まとめ:対策を心がけて快適な車中泊を楽しもう
車中泊初心者がよくやってしまう失敗や対策について具体的に紹介してきました。
車中泊は自然を手軽に楽しめる旅の選択肢として近年注目を集めています。
しかし、初心者の方にとって「車中泊でよくある失敗や対策」については意外と知らないことも多いようです。
筆者も車中泊をはじめた頃はいろんな失敗を経験してきました。
とはいえ、車中泊の失敗はほとんどが対策を知っておくことで回避できます。
ぜひ、本記事で紹介した車中泊初心者がやりがちな失敗や対策をしっかりと理解して快適な車中泊の参考にしてください。