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軽自動車を簡単に車中泊仕様にして、ソロキャンプする方法



気軽にソロキャンプを楽しみたい方には、『車中泊キャンプ』がおすすめです。

テント設営の手間もなく、サッと現地へ行き少しでも長く時間を過ごせます。

私も、普段は日産キャラバンベースのキャンピングカーにカヌーを乗せて、妻や柴犬とキャンプに出掛けていますが、「一人もいいかな」と思うときは、軽ワゴンで気楽に車中泊キャンプを楽しんでいます。

今回は、軽自動車を「車中泊仕様」の車にするためのベットメイキング、荷物の収納方法などと気になる注意点を紹介します。

安眠のためのベッドメイキング

車中泊で大事なのは、やはり「体を休める場所の確保」です。

我が家の軽ワゴンの場合、助手席の背もたれを倒して、後部座席とつなげてシートアレンジしてもまだ凸凹があります。

凸凹の状態だと体を横にしたときに体圧がどこかに偏ったり、凸になっている部分が体に当たったりして寝づらくなるので、ベットメイキングを工夫します。

市販マットでベットメイキング

市販マット車内

市販のマットでフラットな就寝スペースを作るには、2種類のマットを使うのがおすすめです。

低反発マット」で凸凹を埋め、その上に、広げると空気が入りたたむと空気が抜ける「エアマット」を広げれば、凹凸は気にならなくなります。

「エアマット」にも色々ありますが、ポンピングして空気を入れるタイプはフワフワして寝返りをしたときに、自分の動きで目覚めてしまうことがあります。

個人的には、自然膨張式の「エアマット」の方が、ある程度の硬さがあって体が揺れることも少ないので寝心地が良いように思います。

また、背中に傾斜をつけるマットをフォールディング(折りたたみ)マットにすると、より硬さがあって寝やすくなりおすすめです。

お好みで使い分けられるとよいでしょう。

段ボールで自作マットを作る

なるべく低コストで車中泊を始めたいと言う方におすすめなのが、段ボールで作るベッドマットです。

ご自宅にある段ボールでできて、製作に少し手間はかかるものの難しいことはありません。

車の座席にあった形状にもしやすく、素材としても丈夫で保温性・保湿性があってマットの素材として最適です。

用意するもの

材料一覧

段ボール・・・50cm×20cmのサイズにカットしたものを3枚重ね×8〜9セットと5枚重ね×1セット。段ボールは家にあるものでもいいですし、市販の段ボールシートがあれば作業はより簡単になります。頭を乗せる部分は5枚セットで少し厚くします。

結束バンド・・長さが15~20cmのもの50本入りを1袋

ハトメ・・・・写真のように段ボールのフチに打ち込んでいる金属の輪っか。体を横にしたときの体圧や寝返りの動きによって段ボールが結束バンドで切れるのを防ぎます。

ハトメパンチ・・ハトメを段ボールに打ち込むためのペンチのような道具

アルミ箔は寝具としての参考品です。朝晩の寒さ対策に敷くのもいいですし、くるまるととても暖かいです。

作り方

自作マットと市販マット

①  カットした段ボールの50cm側一辺に3個、1枚あたり計6個のハトメを打ちます。
②  カットした段ボールの一辺20cm側から必要枚数を割り当て、セット数を決めます。(例)170cmの人は、若干の余裕をみて9セット。
③  カットした段ボールを3枚で1つのセットとして、各セットを横に並べてハトメとハトメを結束バンドで結合します。

※注意点
・折りたたむことを考え、きつく結束せず若干余裕をもたせる。
・背中に結束バンドの「ヘッド(出っ張っている部分)」が当たらないように、全ての「ヘッド」が背面になるようそろえて結束する。

自作マットの置き方

自作マット車内

自作のダンボールマットと、凸凹を埋める「低反発マット」の2種類のマットを用いて、体圧が偏らないようにします。

軽車内の収納はコンパクトがいい

持ち物一覧

ソロで車中泊キャンプするのも荷物はそこそこな量になります。

テントを積まないキャンプなので、言い換えればテント以外は、普通のキャンプに行くのと同じです。

ですから、車内で就寝することを考えて、荷物はできるだけコンパクトに!必要最小限の用具に絞って持って行くようにしましょう。

下では、実際に私が行っている収納例をご紹介します。

キッチン用具をまとめるならバスケットがおすすめ

バスケット

ガレージから取り出した籐製バスケットは35年前の骨とう品。

でも何を隠そう「手入れマニア」の私が日々「みつろう(ミツバチが巣作りのために作り出す天然のワックス)」でメンテナンスしているので素晴らしくきれいです。

これからの季節、うっかりすると食器類も湿気でカビることがありますが、通気性がよい籐製バスケットなら「カビ防止」になります。

バスケットの収納例

バスケットに収納

サイズもちょうどいいです。シングルバーナー1台、ガスボンベ、食器から包丁まで、一通り食事の準備ができる用具は収まります。

収納ボックス(コンテナ)ですっきり

ソフトケース

ハードとソフトどちらの収納ボックス(以下、コンテナ)を持って行くかは、どのように使いたいかによって選ぶと良いかもしれません。

ハードは容器としてだけでなく、重ね置きや腰掛などの用途でも使用できる利便性があります。

しかし私は車内のスペース効率を優先したいので、中に入れる荷物の量によって外観が変形するソフトタイプを選びました。

ソフトコンテナの収納例

ソフトケースに収納

このソフトコンテナはミリタリー仕様のため、ナイロン製の帯(モールシステム)があります。

本来の用途は、ミリタリーのアクセサリーパーツや小物入れのポーチなどを装着するのですが、キャンプではトングを直接差したり、小物カゴをつけたり、一時的なホルダーとして使用しています。

生地は厚手で、完全防水ではありませんが、少々の雨では内側に水が浸入することはありません。

不意の雨や水辺での使用を考えると、ミリタリー仕様ではない他のソフトコンテナを選択するときも、防水性は外せないと思います。

「夏の注意点」虫の侵入防止対策

夏の車中泊キャンプの安眠確保のために必須なのは虫対策です。

殺虫剤で駆除、虫よけスプレーでガードするなど色々ありますが、まず寝床へ虫が侵入することを阻止しましょう。

蚊帳を車内に張る

車内蚊帳

蚊帳の中で就寝するので、虫の侵入防止対策としてはもっとも効果的です。窓を全開してもドア全開でも雨さえ降らなければOKです。

ただし、車内に少々の虫は入りますので、翌朝の後始末は必要となります。

防虫ネットを窓に張る

防虫ネット

窓枠部分にはめ込み、そのままドアを閉めます。虫の侵入を抑えるため隙間ができないように装着します。

衣服で虫対策「防虫パーカー」

防虫パーカー

これも年代物ですが、キャンプや川遊びなどの野外活動時に着用している防虫ネット生地のパーカーです。

最近は、虫を寄せ付けない特殊加工をした繊維で、形状的にも着やすい機能的な外衣(上着)もあるようです。

スペースの確保に不安があるなら・・・万能カーゴテントの活用

荷物用テント

車内に荷物が満載で、就寝スペースが確保できないと言う場合には、ポップアップ式のテントで車外に収納スペースを拡張するのがおすすめです。

ポップアップ式は、収納袋から取り出すだけでたたんだ状態から広がり、立ち上げが簡単!

また他に立ち上げの簡単なものだと、傘を開くように骨組みを持ち上げて設営するワンタッチタイプもあります。

物置・簡易シャワールーム・簡易トイレ・更衣スペースなど、平常時・災害時ともに役立つ一押しグッズです。

メーカーにより名称が異なりますが、私はこれを「万能カーゴテント」と呼んでいます。

床面のシートがないタイプの場合は、テントの底と地面の間に隙間からカラスやトンビが侵入するのを防ぐため、四辺の土を少し掘ってから設置すると安心です。

特に「カラス」は頭がいいので隙間からくちばしを突っ込んで食料などを盗っていくことがあるので注意が必要です。

万能カーゴテントの活用で気になるセキュリティー対策

セキュリティ対策

就寝スペースの確保のためとはいえ、車外に荷物を置いておくのは心配です。

私は車内で寝ている時に不安を解消するために、テントにベルを吊るして揺れると音が鳴って目覚めるようにしています。

万能カーゴテントの場合は、簡易のプラスチックキーで出入口のファスナーをロックしてテントの天井にベルを吊るします。

まとめ

軽自動車での車中泊は、狭くて無理と最初からあきらめないで「どうすれば寝られるか」と考えることが大事です。

また、「車中泊」や「ソロキャンプ」をする上での物選びや道具を活用するための知識に関しては、それなりに経験も必要だと感じます。

私もキャンプ歴35年ですが、最初は失敗ばかりでした。

自分の車が「車中泊」に適しているかどうか考えるより、まずトライしていろいろと経験することをおすすめします。