キャンピングカーのベース車にはなぜトヨタが多いのか?



コンパクトキャブコン

長い間このクラスのベストセラーだったマツダ・ボンゴがモデルチェンジしトヨタ・タウンエースのOEM車となったことで、現時点ではタウンエース トラックが唯一のベース車である。

ただし、ボンゴは1t積だったがタウンエースは800kg積(4WDは750kg)なので、車格はワンクラスダウンしている。

キャブコン

キャブコン

ハイエース同様、トヨタが専用ベース車を用意しているのがこのカテゴリーだ。

前述した通りいすゞにもBeCamという専用ベース車があるが、採用しているのは日本特種ボディー社1社のみ

国産キャブコンはトヨタ・カムロードがほぼ独占状態といえる。

今年のモデルチェンジでリアがダブルタイヤ(以前はシングルタイヤだった)になるなど、従来の弱点も克服した。

こちらもしばらくは盤石の体制だろう。

バスコン

日産・シビリアンが生産終了し、バスコンのベースとなるマイクロバスはトヨタ・コースターと三菱・ローザの二種類になってしまった。

ローザには4WDがあり雪国などでの需要があるにはあるが、現行モデルのデビューは1997年。いかんせん基本設計が古い。

しかもトヨタ・コースターにはビッグバンという、専用ベース車ではないもののキャンピングカーに架装するにはうってつけのモデルがある(※)

※定員10人で後部にはシートなし。普通免許で運転できるマイクロバス、という設定でカタログにも載っている。

まとめ

国産自動車メーカー各社とも、商用車の自社開発終了やジャンルからの撤退が続き「結局トヨタしか残っていない」という事情がお分かりいただけただろうか。

これが生産台数世界一の実力、とも言える。

品質の高さに加え、全国津々浦々にサービス拠点があることなどを考えても、国産キャンピングカーファンにとって心強い存在であることは間違いないだろう。