車中泊歴4年!国産中古バンから30年前のアメ車キャンピングカーへ!理由は?価格は?
目次
ボンゴブローニイでの車中泊にもちょっとした問題点が
中古のボンゴブローニイをベースにDIYで私たちにとって理想的な車中泊仕様車を完成させ、おでかけや車中泊を楽しんだ4年間。
しかし、この4年間で少しずつ私たち夫婦の車の使い方や車中泊のスタイルが変わり、不便に感じる点が増えていったのです。
この4年の間で、車中泊をしている人たちの1番大きな変化は、日本でも「バンライフ」という言葉が広まり、DIYしたバンで旅を続ける「バンライファー」が少しずつ増えてきたこと。
イベントなどでそういった人たちと話したり、SNSの投稿を見たりしていると、自分たちも「もっと長期の車中泊旅を楽しみたい」という気持ちが強くなっていきました。
そう考えたときに、今のボンゴブローニイでは長期の滞在が難しいと感じたのです。
特に不便さを感じていたのは、「車内の高さ」。
天井までの高さが1.26mしかないため、車内では立つことができません。
車内で過ごす時間が長い私たち夫婦にとっては、立ち上がれない空間で何日も過ごすのは体への負担も大きくなります。
また、長期間旅を続けるためにはキッチン設備なども欲しいところですが、すでに車内のスペースに余裕がなく、設置できませんでした。
長期間の車中泊旅への憧れから、必要な装備を備えられ、車内で立つことが可能な「もっと大きなクルマ」を探すようになりました。
不満を解消!次に選んだのはアメ車キャンピングカー
「ボンゴよりも広くて高さがある車両が良いな」と感じてからは、主にネットで車探しをしていました。
候補にあがっていたのは、ハイエースやキャラバンなどハイルーフやロングボディがあるタイプのバン。
実際に中古車ディーラーに何度か足を運び、車両を見たりもしていました。
そんなとき、たまたま利用した車中泊スポットのオーナーさんがアメ車のキャンピングカーを所有しており、敷地内にあった車両を見せてもらえました。
日本でよく見かける国産のキャンピングカーとはまったく違う外観・作りのアメ車のキャンピングカーは、変わり者の私たち夫婦にピッタリのように感じたのです。
「故障が心配だけど、やっぱりアメ車キャンピングカーがいいよね」
夫婦でそんな話をしていたとき、ネットで希望に合う大きさのアメ車キャンピングカーを発見!
その日のうちに見に行って、そのまま購入することになりました。
購入したアメ車キャンピングカーはこんな車両。そして価格は?
今回購入したのは「FORD E350 Coachmen VanCamper 19’RD」という車種。
「フォード」社のエコノラインE350というフルサイズバンに、カナダのコーチビルダー「コーチメン」が架装した、バンコンタイプのキャンピングカーです。
購入価格は車両本体が90万円。
諸費用が約30万円。
初度登録年月は平成5年となっているので、ちょうど30年前の車ということになります。
エンジンはV型8気筒で、排気量はなんと5800ccと、ボンゴブローニイの約3倍!
とても力強い走りが特徴的です。
V8独特のエンジン音を静かに響かせながら、箱根にある自宅までの坂道もスイスイと登ってくれます。
全長5.95m×幅2.09m×高さ2.96mと、かなり大きな車体サイズ。
全長4.69m×幅1.69m×高さ1.98 mのボンゴブローニイと比べても大きさの違いは歴然です。
居住空間も広く、妻はもちろん、身長184cmの私でも車内で立つことができます。
購入した車体は、外観は予想していたよりもキレイでしたが、30年前の車ということで、内装はかなり痛みが激しい状態でした。
しかし、もともと内装はすべて取り払ってDIYする予定でいたので、これは想定内です。
問題だったのは、キャンピングカーとして必要な装備にも損傷や欠落があり、このままではキャンピングカーとしての登録が難しいということ。
購入店がキャンピングカー専門のお店ではなかったこともあり、話し合いの末に1ナンバーの貨物車として登録、納車してもらうことになりました。
アメ車キャンピングカーをDIYで理想の車中泊仕様車に!
契約から1カ月後、なんとか無事に納車されました。
これから車内の装備をすべて取り払い、断熱材を入れるところからDIYをスタートします。
ボンゴブローニイよりも車体が大きく、レイアウトの自由度はかなり高め。
これまで諦めていたいろいろな装備を取り付けられます。しかし自由度が高すぎて、まだ車内のレイアウトが確定していないんです。
どうしても欲しい設備としては、常設のベッドと冷蔵庫付きのキッチン、仕事がしやすい広めのダイネット、そしてできればトイレも設置したいと考えています。
車内が広いとはいえ、うまくレイアウトしないとすべての条件を満たすのは難しそうです。
冬までにはDIYを終えてこの車で車中泊をすることを目標に、これから2人で相談しながらコツコツと進めていきます。
8ナンバーか1ナンバーか
購入した当初は、DIYが終わったら8ナンバーへ登録を変更する予定でいました。
しかし実際に1ナンバーで登録する手続きをしていて気づいたのですが、このクラスの車だと、8ナンバーよりも1ナンバーの方が自動車税と重量税がかなり安くなるんです。
排気量5800cc、車両重量3190kg(車両総重量4250kg)のこの車では、自動車税と重量税を合わせると、年間で10万円近く安くなることがわかりました。
そのため、8ナンバーへの登録変更はせずに、1ナンバーの貨物車として乗り続けていこうかな、と考えています。
欠点も含めて愛せるキャンピングカーへ
今回は新しい愛車の紹介ということで、自慢のポイントをたくさん紹介してきました。
しかし、大きく古い車体ということで、いくつか不安な点もあります。
車体が大きい上に左ハンドルで、これまで運転してきた車とはまったく感覚が異なります。
燃費はかなり悪く、まだあまり走っていないので実測できていませんが、リッター3〜5kmくらいだと言われています。
そしてなにより、海外製の旧い車なので故障についても心配です。
修理するための部品を取り寄せるのに時間がかかる、また部品が手に入らなくて廃車にした、といった話もよく聞きます。
しかし、これらは購入前からわかっていたこと。
運転は慣れるしかないですし、燃費は諦めるしかありません。
また、できるだけ故障が少なくなるよう、日常的なメンテナンスくらいは自分でできるように、勉強していく予定です。
欠点も含めて好きな車になるよう、これからこの新しい愛車と上手に付き合いながら、車中泊旅を楽しんでいきます!