【セキソーボディ】TOM200(トム200)
TOM200(トム200)
TOM200は1974年から”安心・安全に走る、長く乗れる”ことを基本においた車作りをしている老舗キャンピングカービルダー”セキソーボディ”が手がけるライトキャブコンだ。
ライトキャブコンといえばベース車両としてマツダのボンゴトラックが使われていることが多いが、こちらはTOYOTAハイエース ナロー標準ボディがベース。
架装部には軽量なアルミフレームに断熱ウレタンフォームを挟み込んだハイドロバックパネルボディ構造を採用し、居住性能はもちろん、走行性能にもこだわって作られているTOM200の魅力を今回は紹介していきたい。
TOM200(トム200)
ビルダー:セキソーボディ
タイプ:キャブコン
ベース車両:ハイエース(TOYOTA)
価格:¥5,230,000〜
乗車定員:7名
就寝定員:6名
全長:4,980mm
全幅:1,920mm
全高:2,670mm
居住スペース
ダイネットスペース
こちらのダイネットには対面式の座席シートが採用されている。テーブルも大きめで4人がゆったりと食事をすることが可能だ。2列めのシートは前向きにシフトチェンジすることもできるので、走行時に後ろを向いたままだと苦手という方も問題がない。
また、このダイネットは展開して大人2名が就寝できるベッドとして使用することもできる。車幅いっぱいとまではいかないが、2人で寝るのには十分な広さだ。
リア2段ベッド&マルチルーム
また、車内後方には常設の2段ベッドが設置されている。ハイエースベースのキャンピングカーはベッドを展開しなければならないタイプも多いが、こちらは常設なのでアウトドアやレジャーを楽しんだ後、そのまま就寝することができる。
マルチルームがあるので、足元は少し狭まる作りになっているが、就寝するのに問題はないレベルだ。
マルチルームには収納として使用できるよう棚が設置されている。
高さ約188cm奥行き55cmで奥行きが狭いが、このマルチルームはスライド式になっており、手前に引き出すことで33cm広がり約88cmのルームとなる。この状態であればトイレルームとしても利用できるようになりライトキャブコンという限られた空間をうまく活かしている構造だ。
バンクベッド
バンクベッドは80cmの引き出し式になっており、サイズは1,900mm×1,300mmと大人2人が就寝するのに十分な広さだ。ベッドとして使用しないときには大容量の荷室としても使えるので汎用性は高い。ただし、バンクベッド展開時は2列目のシートの頭上近くまでベッドが来るので、その点は注意が必要。
ギャレー
キッチンは丸型のシンクと65Lの冷蔵庫がビルドインされている。コンロはビルドインではなく卓上にカセットコンロを置いて使用することになるが、コンロを置いても多少のスペースは余るのでちょっとした調理をするのには十分だ。
キャンピングカー内で料理をするかどうかはオーナによって異なるところではあるが、いざというときに使えるという安心感がある。
外装
TOM200のボディはとにかく美しい。ベースがハイエースなので当然ながらボディを切って、シェルを載せているわけだが、丁寧に細く加工されているのでつなぎ目はほとんど見えない。まるで最初からこんなデザインの車があったかのような出来栄えだ。
また、スタイリッシュなデザインは空気抵抗を受けずらいので、見た目だけでなく燃費の向上にも一役買っている。ボディに加工はしているものの、”安心・安全に走る、長く乗れる車作り”をモットーにしているセキソーボディらしく、ボディ強度のUP、低重心、軽量化を実現させ、走行性能は申し分ない。
バケッジドア
車後方には二段ベッドの下の空きスペースに車外からアクセスできるバケッジドアがついている。ドア自体は少し小さめなので、荷物の出し入れには多少手こずるかもしれないが、アウトドアシーンで車内にわざわざ入らずに荷物を取り出せるというのは非常に役に立つ。ただし、車内側に収納スペースと居住スペースに仕切りがないため、荷物の入れ方には工夫が必要だ。
まとめ
ベース車両となっているハイエースは3000ccのディーゼルターボエンジンを搭載しているため、ボンゴベースのキャブコンに比べパワーもあり長距離の運転でも問題ない。
また、装備や空間の広さに関して、バンコンでは物足りないがカムロードなどのトラックベースのキャブコンでは大きすぎるという方にもコンパクトでちょうどよいサイズのTOM200はおすすめだ。