【Stage21】リゾートデュオ バンビーノプラス(Resort Duo Bambino PLUS)
今回は、キャンピングカーショー2020で発表されたStage21の新モデル「リゾートデュオ バンビーノプラス」を紹介する。
リゾートデュオシリーズには、軽バンコンや軽キャブコン、コンパクトカーをベースにしたバンコンタイプのラインアップがあるが、今回紹介する「リゾートデュオバンビーノプラス」は、同シリーズでは初のライトエースをベースにしたキャブコンタイプのキャンピングカーだ。
コンパクトなサイズで街乗りもしやすく、それでいてキャンピングカーに欲しい装備がしっかりと備わっている点にも注目してほしい。
Resort Duo Bambino PLUS(リゾートデュオ バンビーノ プラス)
ビルダー:stage21
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ ライトエース
価格:¥3,580,000~(税別)
乗車定員:4名
就寝定員:大人3名、子供1名
全長:4,500mm
全幅:1,840mm
全高:2,090mm
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サイズ
一般的にキャブコンタイプのキャンピングカーは、車内空間が広々としていて内装も豪華な分、車体サイズは大きくなることが多い。
しかし、バンビーノプラスは長さ4,500mm、幅1,840mmとコインパーキングにも無理なく停められるコンパクトなサイズになっており、高さも2,090mmと抑えられているので、高さ制限2.1mの一般的な駐車場でも駐車可能だ。
取り回しもよく、市街地でも問題なく利用できるこのサイズは、バンビーノプラスの大きな魅力の1つと言えるだろう。
外装
シェルはシーズン問わず快適に過ごせるよう、断熱材をアルミパネルで挟み込んだ3層構造になっている。
また、アルミパネルを採用することで軽量化しているので、1,500ccのタウンエースでも車両の重さを感じない、ストレスの少ない走行ができるだろう。
2重ロック付きのエントランスドアには、網戸が標準装備されている。
ちなみに、ボディ塗装(展示車両のパープルの部分)は、好みの色にオーダーできる。
内装
ダイネット
車内後方には使いやすいコの字型のソファーとセンターテーブルが配置され、ゆったりくつろげる広いスペースが確保されている。
乗車定員は4名となっており、後部座席は横向きのベンチシートに2名が着座するレイアウトだが、オプションで横向き着座4名に変更可能だ。
シートは、ポリエステル生地、防水生地、ビニールレザー生地の、各素材の豊富なカラーの中から好みのものを選択できる。
また、両サイドと後方に設置されている窓には網戸とカーテンが標準装備。
ダイネット部分は1,800×1,760mmのクイーンサイズ級のベッドに展開することができる。
これだけの広さがあれば、夫婦2人と子供1人で寝るのには十分。多少狭くなるかもしれないが大人3名でも就寝可能だ。
写真で見ても分かるようにベッドマットは厚みがあり寝心地も良さそうだ。
ポップアップルーフ
停車時に標準装備のポップアップルーフを上げれば、天井高が高くなり、車内は圧倒的に開放感が増す。
展開は、固定している2箇所のマジックテープベルトを外して押し上げるだけと、ものの数秒で簡単に行える。
テントには防水、防炎の生地を使用し、左右には防虫ネットが施されているので、こちらと、ダイネットの窓を開放すれば、気持ちいい風が入り込む。
ルーフにベッドマットを並べれば、1,780×900mmのルーフベッドが現れる。
このルーフベッドはサイズや重量の問題で子供1名用となっている。
ギャレー
エントランスを入って目の前にはギャレーが設置されている。
ギャレーのデザインは白を基調とした木目で、天板に貼られたカラフルなタイルがポイントだ。
左側の天板を上げると、中には陶器製の丸型シンクが埋め込まれている。
右側面には標準装備の電子レンジがすっきりと格納されている。
キャンピングカーの中で本格的に料理したい方はオプションのカセットガスコンロを付けるのも良さそうだ。
また、標準装備で15Lのポータブル冷蔵庫も付いている。
収納
前部とギャレー上にオーバーヘッド収納棚を装備。
収納棚の扉は、ギャレーコンソールと同素材のものが使われているので、統一感もあってすっきりとした印象だ。
ちなみに、車内の家具は全て、バリ島で現地の家具職人が製作しており、国内の職人の手で一点一点、丁寧に取り付けているという。
また、最後部のシート下も大きめの収納スペースになっており、こちらは日用品のストックや外遊びの道具などを入れておくのに重宝しそうだ。
空調
バンビーノプラスには同社のオリジナル冷房システム「冷え蔵 X」が標準装備されている。
冷え蔵 Xの基本的な機構は家庭用エアコンと似ているが、フロンガスではなく氷と水で冷風を作り出す。
内蔵されている小型のラジエターの中を冷水がめぐり、ファンで熱交換した冷気だけが送り出される仕組みだ。
暖かくなった水は再び氷で冷やされ、氷が溶けるまでの3時間ほど使用可能。
真夏の炎天下に車内をキンキンに冷やせる能力はないが、就寝時に車内の温度を3~5度ほど冷やす能力は持っているとのこと。
消費電力が1A(アンペア)以下という省エネ設計なのも嬉しい。
ベンチレーターやFFヒーターはオプション設定。
ベンチレーターを取り付けると、高さが2.1mを少し超えてしまうので、その点は気をつけていただきたい。
電装系
バンビーノプラスは、電装系の装備も非常に充実している。
同社のラインナップにも多い軽自動車は、通常オルタネーターの発電量が少ないため、走行充電でのサブバッテリーへの充電量は満足いくものではなかった。
これを解決するために開発した「サンパワー充電システム」をバンビーノプラスにも搭載している。
このサンパワー充電システムとは、日中はソーラーパネルからの発電を優先的に充電して、天気の悪い日や夜間は、オルタネーターからの走行充電に自動で切り替えるというもの。外部100V入力からの充電ももちろん可能だ。
米国製の高効率な180Wの薄型ソーラーパネルを使用することで、短時間でも十分な充電が可能になっている。
バンビーノプラスには105Ahのサブバッテリーが1個標準装備されているが、このシステムのおかげで、外部充電、走行充電、ソーラー充電を効率よく運用し、十分な充電量を実現しているのだ。
また、この走行充電、外部100V入力、ソーラーパネルまでもオプションではなく標準装備になっている。
Stage21ではバンビーノプラスに限らず、全てのキャンピングカーにソーラーパネルを標準装備していといるというから驚きだ。
まとめ
Stage21の「リゾートデュオ バンビーノプラス」は、装備が充実しながらも、電装系の装備を海外から直輸入したり、製作の全てを自社で行うことでコストを削減し、リーズナブルな価格になっているのも大きな魅力だ。
まさに『街乗りできるサイズ感・充実した標準装備・リーズナブルな価格』と三拍子揃ったコストパフォーマンスが非常に高い一台に仕上がっている。