キャンピングカー
大型キャブコンはもう古い?【2023年ヨーロッパで流行りのキャンピングカーはこれ!】

目次
本場ヨーロッパで流行ってるキャンピングカーは?!
近年、日本でますます人気が高まっているキャンピングカーですが、ヨーロッパでは日本よりもかなり長い歴史があり、1920年代後半からその文化は始まりました。
ヨーロッパの道路では、古いヴィンテージタイプから最新モデルまで色んなタイプのキャンピングカーを見かけることができ、キャンピングカー文化が生活の一部として浸透していることがわかります。
毎年ヨーロッパではキャンピングカー市場が開催され、最新機能を備えた魅力的なキャンピングカーが多数展示されており、車中泊界の最先端の情報を得ることができます。
今回は、キャンピングカー文化の長い歴史を持つヨーロッパで今流行りの車のタイプ、そして人気の装備から珍しい装備までを実際にキャンピングカーでヨーロッパ一周中の私達夫婦が紹介します!
イタリア最大級のキャンピングカー販売店を調査!

イタリアは、ヨーロッパで特にキャンピングカー文化が浸透している国の一つで、街中で多くのキャンピングカーを見かけます。
無料RVパークなどの施設も充実しており、車中泊利用者には嬉しい国です。
今回は、イタリアのミラノにある最大級のキャンピングカー専門店で販売されている最新の車を調査しました!
ミラノの郊外にある「Camping Sport Magenta」(キャンピングスポーツ・マジェンタ)は新車から中古車まで取り扱っており、さらに車中泊用のアクセサリーや装備も取り揃えています。

現在新車の中でも人気なのがキャブコンタイプで、全長6m級の大きめなトランク収納があるものが多いようです。

ChallengerというメーカーのFord Transitは全長639cmの4人乗りで、キッチン、バス、トイレなどの住居スペースも充実しているため長期旅に向いています。価格は74.580ユーロ(日本円で約1,074万円)です。

その他にも、バンコンタイプの新車もたくさん販売されていました。
キャブコンのような広さはなく、住居スペースにバスやトイレがないタイプが多いようです。

CROSSCAMPというメーカーのバンコンは全長495cmの4人乗りで、ポップアップルーフが付いているのが特徴です。
こちらは週末などの短期旅で利用されることが多いですが、価格は73.290ユーロ(日本円で約1,055万円)とキャブコンとほとんど変わらないのが驚きです!
キャブコンはサイズが大きくて住居環境も充実しているにもかかわらず、価格はバンコンの方が高いものがいくつもありました。
キャブコンは年齢層が高めで家族と長期で快適旅をする方に人気で、一方バンコンはアクティブキャンプが好みの若者層に人気のようです。
キャンピングカーにはたくさん種類があり、自分の使用目的に合わせて好みのタイプを選ぶことが大事です。
次のページ▷ 前に流行っていたキャンピングカーは?
ヨーロッパで昔流行っていたキャンピングカーとは?

ヨーロッパでは、家族やペットと一緒に使える大型のキャンピングカーが大人気です。
日本で多く利用されているバンコンなどの小型車に対し、ヨーロッパでは最低4人でも快適に旅と睡眠ができるような大型キャンピングカーの方が多く利用されています。
車内はコンパクトであるにもかかわらず、キッチン、トイレ、シャワー、ベッドなどがしっかり完備されているものが多く、短期旅と長期旅のいずれにおいても家と同じ感覚で快適に過ごせます。
ヨーロッパでは、一昔前まで大型のキャブコンと呼ばれるタイプのキャンピングカーが流行っていました。
特に運転席の上にベッドがあるタイプが人気であり、現在でも街中を走ってるのを多く見かけます。
しかしいずれも古い型の車ばかりで、最近では新車のこのタイプのキャブコンは販売されていないようです。
ヨーロッパで現在流行りのキャンピングカーとは?

一昔前のキャブコンに取って代わり現在人気なのが、運転席の上にベッドがないタイプのスマートなキャブコンです。
全長7m級の大型車もまだまだ人気ですが、最近では6m以下の小型タイプのキャブコンも人気が出てきています。
現在SNSなどで「バンライフ」が注目されている影響で、若者達の間でバンコンタイプも人気が出てきています。
キャブコンと比較してコンパクトなため、シャワーなどの住居スペースの装備の面では劣りますが、山奥や狭い道を通ることができるため旅のルートの選択肢が広がるという利点を持っています。
見かけたらラッキー!おしゃれレトロなカスタム車

稀にカスタムされている車を見かけることもあります。
主にバンをカスタマイズしているものが多く、おしゃれレトロな見た目になっていてとても可愛いです。
ヨーロッパでよく見かける人気の装備は?
キャンピングカーに元から付いている基本装備以外で自分の使用目的に合わせて新たに取り付けていく装備のうち、ヨーロッパでよく見かけるものを紹介します。
サイクルキャリア(自転車レール)
ヨーロッパをキャンピングカーで旅する人たちは、同時にハイキングやサイクリングなどの自然のアクティビティーを楽しむ方が多いです。
そのほとんどのキャンピングカーの後部にはサイクルキャリアのレールが取り付けられており、そこに自転車を積んで旅をしながらサイクリングも楽しんでいます。
テレビアンテナ

キャンピングカーライフを送っている人たちにとってテレビも娯楽の一つのようです。
RVパークにキャンピングカーを停めている人たちが、夕方になると一斉にテレビアンテナを設置し始める様子はなかなか面白いです。
カーナビディスプレイ
ヨーロッパのキャンピングカーは室内の装備が重視されているため、最新の車でもカーナビディスプレイが付いていないものが多いです。
カーナビディスプレイは少し高額ですが、快適な車旅のために装備している車も見かけます。
バックカメラ
キャンピングカーのほとんどは元からバックカメラが付いていません。
しかし大型車の運転ではバックカメラがないと駐車が難しいため、最近では追加で取り付けているキャンピングカーもよく見かけます。
私達のキャンピングカーにもバックカメラを後から取り付けてもらったので、安全に駐車が可能になりました。
極寒の中でテントシャワー!?

ヨーロッパで見かけた珍しい装備で、アウトドアシャワー(テントシャワールーム)というものがありました。
最近人気のバンタイプなどの小型キャンピングカーではシャワーが付いていないことが多いため、外でテントシャワーを使っているバンライファーの方もいるようです。
2月下旬のまだ寒い中なのにテントシャワーを使っている人も見かけました。
まとめ

ヨーロッパでは長年大型キャンピングカーの人気が根強く残っていますが、最近ではバンコンなどの小型タイプの人気も高まってきています。
ヨーロッパはキャンピングカーの歴史が長いこともあり、様々なデザインや内装を持つ魅力的なものが多く見られます。
現在では後から取り付ける装備も最新のものが多いですが、いずれも「自由で快適」をよく考えて作られている印象でした。
世界には様々なスタイルの車中泊があり、それぞれで魅力が異なります。
購入する際には自身の使用目的や旅のスタイル、車体のサイズなどをよく検討して自分に合った車を見つけるのが大事です。